99年の歴史が香る京都の老舗蕎麦店

和食編
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そば処 出町 田舎亭

京都市の中心部を南北に走る「寺町通」。安土桃山時代の天下人・豊臣秀吉が寺院をこの通りに集めたことから「寺町通」と名付けられ、現在に至ります。本日9月22日は秋分の日を明日に控え、寺町通にある寺院へお墓参りに向かう京都人も多いようです。管理人も寺町通のお寺へ曾祖母や祖父母などご先祖様の墓参を済ませ、せめて昼食ぐらいは肉や魚を食べずに過ごそうと考えました。

伺ったお寺の近くにある「そば処 出町 田舎亭(でまち いなかてい)」は、河原町今出川の南西角にあります。大正8年(1919年)の創業で、来年2019年には100週年を迎える老舗の蕎麦店です。管理人は幼い頃「そば処 司津屋」同様、祖父母に連れられ、何度か食べさせていただきました。40年近くご無沙汰していましたが、100週年という節目の年を前に、訪問しておこうと思います。

店内は昨日訪問した「ならび屋」と同じく、“鰻の寝床”です。特にこの界隈は鰻の寝床の造りをしている商店や民家が多く、室町時代から続く京都らしい趣が感じられます。今回はすでに注文するものが決まっていて、夏季限定の「揚げ茄子 おろし蕎麦」¥900。冷たいぶっかけ蕎麦に揚げたナスが乗った、肉や魚のない精進料理的な一品です。ちなみに温かい蕎麦にもできるそうですが、冷たい蕎麦を注文しました。

冷たい蕎麦つゆに、ナスの天ぷら、カイワレ大根、大根おろしとおろしショウガ、全体に炒りゴマと削りがつおがかかっています。鰹ダシと削りがつおの時点で精進料理ではありませんが、精進的ということで、ご先祖の皆々様にはお許しいただきましょう。では、早速いただきます。

蕎麦つゆは、昆布鰹ダシが効いた醤油味をほんのりと感じる京都らしい味わい。こちらの鰹ダシは「カツオ」と「メジカ(ソーダガツオ)」の2種類のカツオを使っているそうで、そう聞くと味にいっそう深みがあるように感じられます、とテキトーなコメントをしてしまいました。蕎麦はかなり細めで、酢醤油ベースの冷やし中華を同じ“蕎麦(麺)がツルツルとつゆにからみやすい”タイプ。ナスの天ぷらはアツアツのナスがトロリとしていて、蕎麦つゆをくぐらせると絶品です。薄味の蕎麦つゆだからこそ味わえる、地味ですがアイデアの光る冷たい蕎麦だと感心しました。

京阪出町柳駅」から徒歩8分程度で、近くには「出町桝形商店街」や賀茂川と高野川の合流地点である三角州もあり、散策にはぴったりのエリアではないでしょうか。賀茂川と高野川が合流して以降を鴨川と呼び、河原では多くの人々が散歩を楽しんでいます。この近辺に立ち寄られた際には、ぜひ大正8年創業の老舗蕎麦店の味をご堪能ください。

[2018年9月22日訪問]

そば処 出町 田舎亭
●住所…京都市上京区大宮町313
●TEL…075-231-3819
●定休日…木曜日
●備考…店内禁煙
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「田舎亭」で検索してください。

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