百万遍に登場したニューウェーブ系ステーキ店

洋食編
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めきめきのビフテキ【閉業】

※お知らせ※
「めきめきのビフテキ」は2019年9月28日で閉業されていました。百万遍という立地で営業されていましたが、やはり京大生がリピーターになるには価格的に厳しかったのかも知れません。リーズナブルでおいしいステーキをありがとうございました。

東大路今出川に位置する百万遍は京都大学のお膝元として有名です。また「百萬遍知恩寺」も名所で、実はリーズナブルに利用できる居酒屋や定食屋、喫茶店などが多い飲食店の激戦区としても知られています。ただ、22時を過ぎるとほぼ居酒屋かラーメン店しか営業していないため、管理人は最近ご無沙汰気味。しかし今回はたまたま21時に京阪「出町柳駅」まで帰ることができたので、前から気になっていたお店へ向かいます。

京阪「出町柳駅」から徒歩7分のところにある「めきめきのビフテキ」。昨年2018年の4月に開業した新しいお店です。ビフテキとはビーフステーキの略語で、昭和世代には馴染みのある言い方。かつては洋食の花形と言えばハンバーグではなくビフテキで、洋食店の中で最も高価格のメニューでした。やがてステーキという名称が普及するとともに、活躍の場を洋食店からステーキハウスや鉄板焼店に移したものの、価格は相変わらず高く、金持ち専用メニューとして長く憧れの的だったように思います。それが牛肉の輸入自由化を経て安価なアメリカ産牛肉やオージービーフが市場に出回るようになり、最近では「いきなり!ステーキ」などリーズナブルな価格で食べられるステーキ専門店が増加。そんな流れを受け、京都でも比較的お手頃なステーキ専門店が登場しています。なんてステーキ事情を語っているうちに到着しました。

22時まで営業されているお店です。時刻は21:30、店頭のメニューを急いで確認します。

タン先〜タン元まで、まるごと1枚ステーキ!!の「タンステーキ(限定5食)200g」¥1,680はぜひ食べていただきたい逸品ですが、つい2日前に炭火焼きタンを食べたばかりですので、今回はビフテキにしようと店内へ入ります。

入ってすぐの右手に食券機がありますので、そこでメニューを選ぶラーメン店のようなシステムです。今回は、ぷりぷりホルモン+ジューシーなお肉!の「めきめきのビフテキ&ホルモン250g」¥1,550を注文しました。カウンター席がメインでお一人様にはうれしい店内。しかもSETMENUを選ぶと自動的にライス・味噌汁・漬物が付いてきます。ちなみにホルモンは鉄板焼きか唐揚げを選べますので、唐揚げにしました。

待っている間に店内を見渡すと、ドリンクや一品のメニューを発見。

一品メニューの中に「梅しんからあげ」小¥300・大¥600が!京都の唐揚げ店としては超有名でいずれREPORTする予定の「京都寺町 からあげ 梅しん」のからあげをこちらでもいただけます。そもそもこちらのお店、最初は“梅しんの別ブランド店?”と思っていたのですが、実は京都屈指のラーメン店である「京都 八の坊」の別ブランド店なんだとか。梅しんと親交があったため、「梅しんからあげ」を提供されているそうです。

「めきめきのビフテキ&ホルモン250g」が到着しました。ソースは卵黄割り下とおろしポン酢の2種類があり、備え付けの各種ペッパーやピンクソルト(岩塩)などでもいただけます。まずはホルモン唐揚げから。食べると口の中からミノの脂と旨味が口いっぱいに広がります。軽めの下味ですので、おろしポン酢を付けて食べてもおいしい。ミノだけに噛んでも噛んでも味が出てきて噛み切れないので、歯が悪い人にはおすすめできません。そしてなぜ、ノンアルコールビールがないのでしょうか。今度訪問するときは、カバンにノンアルコールビールを仕込んでおこうと思いました。

そしていよいよビフテキへ。もちろん卵黄割り下でいただきます。

ものすごい肉厚のすき焼きを食べている感覚です。ミディアムレアの赤身肉に濃厚な卵黄とあっさりめの割り下が渾然一体となった味わいを醸し出しています。もちろん塩だけでもおいしいビフテキなのですが、食べ進めると多分飽きるだろうなぁ…と予感させる味。卵黄割り下でいただくことにより、味に深みと奥行きが生まれ、ご飯にもビールにも合うビフテキになると感じました。そしてお店の方から、ビフテキを食べ終えた後に残った卵黄割り下をライスにかける玉子かけご飯をおすすめされたので食べみると〆にぴったり!今度自宅でステーキを焼いた際は、卵黄割り下でいただこうと決心しました。

すっかり満足してお店を出て歩きながら考えていたのは、はたして人気店になれるかどうか。もちろんクオリティ的には十分ながら場所柄、昔から貧乏人ばかりが集う京大生から人気を獲得することができるでしょうか。これがオフィス街ならとっくに行列ができていると思います。開業から後3ヵ月で1周年を迎える「めきめきのビフテキ」の、今が正念場かも知れません。出町柳や百万遍にお越しの際は、ぜひお手頃価格で満足度の高いビフテキをお試しください。

[2019年1月17日訪問]

めきめきのビフテキ
●住所…京都市左京区吉田泉殿町1-95
●TEL…090-7485-1940
●定休日…金曜日および第3土曜日
●備考…店内禁煙(電子煙草可)
●ホームページ…twitter

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