カフェ&バー 天Q まつ井食堂
1月19日の昼さがり、昨晩インドカレーを食べたにもかかわらず、カレーうどんが食べたくなりました。インドのカレーと日本のカレーを食べ、日印合同でインフルエンザ対策をしようという魂胆です。京都にはカレーうどんの名店も多いのですが、普通のカレーうどんでは強力なウイルスに太刀打ちできません。そこで独特なカレーうどんを提供する1店を思い出し、原付を走らせました。
千本中立売にある「カフェ&バー 天Q まつ井食堂」。ツッコミどころ満載な店名ですね。まず業種としては、カフェ&バーと食堂を併設したお店で、日によってさまざまなアーティストによるライブも開催されているそうです。そして天Qとはなんぞ、と管理人も思います。オ○Q風のキャラクターが店頭に描かれていますので、これ以上の追及は止めておいた方がいいでしょう。時刻はランチタイムを過ぎた14時、お店に到着しました。

こちらの名物は各種カレーうどんです。ではオ○Q風のキャラクターに触れることなく、店内に入ってみましょう。


大正〜昭和初期のミルクホール風の内装で、かなり広めのスペースです。14時ということもあり、地元風のシニア女性がお一人様で食事をされているだけでした。早速メニューを拝見してみましょう。


冬季限定の「牡蠣鍋カレーうどん」¥850もかなり気になりましたが、ここはやはり王道のランチセット「天Qカレーうどん」¥750を注文してみました。

ランチセットにはライスと漬物が付きます。そして肝心の「天Qカレーうどん」は、見た目のビジュアルがベトナムの麺料理「フォー」に見えて仕方ありません。一般的なカレーうどんを想像してこれが出てきたらちょっと驚くレベルでしょうし、怒り出す人がいないとも限りませんが、とにかく食べてみましょう。

カレーうどんなのにサラサラのツユで、一口食べてみるとカレーのスパイシーさに加え、山椒の風味が強烈なインパクト!四川料理店の激辛麻婆豆腐とまではいかないものの、舌が軽く痺れる山椒が心地よく感じます。具は豚バラ肉と薄揚げ、青ネギのシンプルスタイル。うどんは少し細めの京風ながら、そこそこのコシは残っています。一般的なカレーうどんとはまったく異なるこのお店独特のカレーうどんで、爽やかな辛味で体が元気になる感じがしました。
カレーうどんをすすっている最中、マスターがテーブルをセッティングし始めると、ご近所のシニア女性2名と男性1名が入ってこられ、麻雀大会が始まってしまいました。しかもシニア女性は初心者なのでしょうか、会話の内容で手牌が丸わかり。いろいろな飲食店を訪問していると、ごくたまに思いもよらない出来事に遭遇しますが、隣の席の会話だけで待ち牌と手役がわかったのは初めてです。もちろん隣の席で麻雀大会が始まったのも初体験でしたが。
そんなご近所さんの憩いの場でもある「カフェ&バー 天Q まつ井食堂」。店名と言い、カレーうどんと言い、雰囲気と言い、あらゆる面で一筋縄ではいかないお店ではないでしょうか。ただ、カレーうどんは必食と言えるおいしさです。特に小麦粉を炒めていない分、あっさりと食べられ、食後も胃もたれしないのは好感が持てました。おそらくここでしか味わえないカレーうどんですので、京都に来られた際はぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
[2019年1月19日訪問]
= カフェ&バー 天Q まつ井食堂 =
●住所…京都市上京区東石橋町25
●TEL…075-441-0660
●定休日…不定休
●備考…店内分煙
●ホームページ…http://ten-q.net/
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