これぞ“冷やし中華のスタンダード”を味わえる定食店

2019冷やし中華
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おもの里

世の男性は“酸っぱいもの”が苦手な方が多いと思います。自分から言わないので気づきにくいのですが、周囲の男性をよく観察してみてください。フルーツを積極的に食べていますか?酢の物をよく注文しているでしょうか?“…でもうちのカレシ、酢豚は好きみたいだからセーフでしょ”という方は肉に騙されています。“鶏の唐揚げにレモンをかけられてキレる”のも、本質的には酸っぱいものが苦手だからに他なりません。しかしミドル男性が唯一許容している酸っぱいものがあります。それは冷やし中華。昔ながらの冷やし中華はかなり酸っぱかったものの、夏の暑い日などは暑苦しいオッサンが酸っぱい冷やし中華をおいしそうに食べていました。そんな酸っぱい昔ながらの冷やし中華、実は絶滅の危機に瀕しています。中華店やラーメン店といった主戦場ではほとんど見かけなくなりました。そば・うどん店では冷やし中華そのものが姿を消しつつあります。あの昔ながらの酸っぱい冷やし中華がひっそりと生き残っているのは定食店や食堂。そこで今回は、烏丸今出川近くにある「おもの里」へ約1週間ぶりに再訪食べログ用語)してみました。

前回REPORTした際は「魚定食」を堪能したものの、よく考えれば夏季限定の冷やし中華をさっさと食べておくべきだったと深く後悔。ここで食べ逃すことになれば、来年まで食べられなくなる可能性もあります。そんな危機感もあり、約1週間しかたっていなかったものの再び訪問した次第です。一応、店頭のメニューを確認してみましょう。

本日7月15日は「魚定食(よこわ、サーモン 造り)」¥900。7月7日の「魚定食(まぐろ、天然ひらめ、かつお 造り)」¥1,150の方が管理人にとっては魅力的だったので心置きなく冷やし中華を注文できます。昼は常に混み合う人気店のためランチタイムをはずした13:30に到着したものの、何となく混んでそうな雰囲気。躊躇していても始まりませんので、ともかく入店してみました。

やはり手前のテーブル席は満席で、奥のカウンター席に通されます。奥は靴を脱ぐ掘りごたつスタイルのカウンター席と座敷席。幸いカウンター席だけ4席ほど空いていましたので着席します。メニューはもちろん「冷し中華」¥950。下手にメニューを眺めると間違って「うな重」¥1,600などを注文しかねませんので、すばやく「冷し中華」を注文しました。

「冷し中華」が到着。さすが人気定食店だけあって、輪切りのレモンとトマトが夏らし清涼感あふれるビジュアルです。その他の具はキャベツ、錦糸玉子、蒸し鶏、紅生姜、キュウリがほぼ同じ大きさの千切りに揃えられています。添えられているカラシをスープに溶いて、よく混ぜていただいてみましょう。

麺は細めの中華麺で炒りゴマがふりかけられていて香ばしさも感じます。王道の酢醤油ベースのスープは爽やかな酸味が特徴。醤油味は控えめでまろやかな塩気に酸味が効いたこれぞ“昔ながらの冷やし中華”といった味わいではないでしょうか。冷やし中華ながらさっぱりとした和のテイストも感じられる一品です。真夏にこそ食べたい、酸っぱさが食欲をかきたたせてくれるおいしさだと実感できました。

身震いするほどの酸っぱさではありませんし、具だくさんで奥深い味わいのうえ、細麺が胃にスルスルと入ってくるかなり計算された味となっています。夏の風物詩にふさわしい、年配の方には郷愁すら感じられる冷やし中華をぜひ試してみられてはいかがでしょうか。あっさり・さっぱりしたものがお好きな女性はもちろん、食欲が減退している男性もすんなり完食でき、何なら「とんかつ定食」¥950を追加するか!と腹具合が元気になるかも知れません。管理人のように。

[2019年7月15日]

おもの里
●住所…京都市上京区堀出シ町309
●TEL…075-451-8759
●定休日…水曜日
●備考①…「冷し中華」は夏季限定
●備考②…店内禁煙
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「おもの里」で検索してください。

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