龍香 梅津段町本店
昨年「2018冷やし中華」は主に中華料理店の冷やし中華を追い求め、今年「2019冷やし中華」はラーメン店が多い現状です。本当はまだREPORTしていない中華料理店の冷やし中華も開拓したいのですが管理人の時間が合わず、昨年から行こうと思いつつ行けていないお店もたくさんあります。特に西京区、右京区、南区、伏見区、山科区は自宅から遠いこともあり苦戦中。“京都市って意外と広い”を実感しています。そこで今回は少し遠出をして、右京区にある「龍香 梅津段町本店(ろんしゃん うめづだんまちほんてん)」へ伺いました。

京都外国語大学がある葛野大路四条の交差点を西へ1kmほど行ったところにある、創業1984年(昭和59年)と今年で35周年を迎えられた大衆中華料理屋です。深夜0時(日・祝は22時)まで営業されていて、夜でもリーズナブルにいただくことができる手軽さも魅力。出前にも積極的で、近隣の会社や住民の方々は重宝するお店でしょう。お店に入る前に、店頭に掲示されている冷たい麺のメニューを確認してみます。

夏季限定の冷麺(冷たい麺)が5種類もある、冷やし中華好きなら絶対に行くべきお店です。こちらは四川料理がベースの中華店ですので、「棒棒鶏冷麺」¥830や「雲白肉冷麺」¥830、「冷し担々麺」¥830がオススメ。時刻は22時、早速店内へ入ってみましょう。


中華店とは思えないカジュアルなイメージの店内でお一人様はもちろん、グループや家族でも手軽に利用できます。また、アルコール類も豊富に取り揃えられていて、飲み会などにもぴったり。着席してから何回も出前の電話がかかってきていて、地元に根ざしたお店と言えそうです。では改めてメニューを確認してみましょう。





「夜のセットメニュー」や「夜のラーメン定食」などもあり、お一人様にもありがたいメニュー構成です。前菜から魚介料理、肉料理、麺、点心など、中華のメニューがひととおり用意されています。チェーン店以上のラインナップで、しかもどの料理もリーズナブル!35年の歴史を持つ人気店なのもうなずけます。今回は「自家特製 春巻き(2本)」¥440(1本¥220から注文可)と「雲白肉冷麺」を注文してみました。「雲白肉(ウンパイロウ)」とは豚バラ肉の薄切りをニンニク醤油ベースのソースでいただくパンチの効いた味わいが特徴の有名な四川料理です。

まずは「自家特製 春巻き(2本)」が到着しました。写真ではわかりにくいのですが、1本がかなり大きめ。カラリとキツネ色に揚げられた春巻きに食欲も高まります。断面もご覧ください。

タケノコや春雨、干し椎茸などの具がミッチリと詰まっています。一口食べるとオイスターソースなどの濃厚な味わいに少しだけピリ辛が感じられる、(ノンアルコール)ビールにもご飯にもよく合うおいしさ。かなり強めに味付けされていますので、醤油などはいりません。薄味好きな方にはおすすめできませんが、お酒のツマミやご飯のオカズとしては有能だと思いました。そしていよいよ「雲白肉冷麺」の到着です。

具はシンプルにキュウリと雲白肉のみ。ニンニク醤油のいい香りが漂ってきます。もう我慢できませんので、早速いただきましょう。

麺は細めの中華麺、スープは酢をほとんど感じないまろやかな醤油ベースです。雲白肉は通常、少し温かな豚バラ肉ですが、こちらでは冷たい豚の赤身スライスとなっています。どちらかと言えば“豚冷シャブのニンニク醤油がけ”といったところでしょうか。豚でも牛でも脂身が冷たいと旨味や甘みが感じにくくなります。しかし赤身肉であれば、冷たくてもおいしくいただけることから、こちらでは豚の赤身を使われているのでしょう。冷たいスープや麺とよく合うように工夫された「雲白肉冷麺」だと感じました。
「自家特製 春巻き」も「雲白肉冷麺」も大衆中華店らしい、ガッツリと食べたい方ならきっと満足していただけるハズです。電車であればJR「天神川駅」から徒歩14分程度、市バスであれば「梅津段町」バス停から徒歩1分程度の場所にあります。近隣には京都を代表する電気機器メーカー「日新電機 本社」や「三菱自動車 京都製作所 京都工場」があるなど、商用でお近くまで来られる方も多いのではないでしょうか。お近くまで来られた際はぜひ「龍香」で大衆中華の数々を手軽にお愉しみください。
[2019年7月17日訪問]
龍香(ロンシャン) 梅津段町本店
●住所…京都市右京区梅津南上田町14
●TEL…075-881-9131
●定休日…月曜日
●備考①…5種類の「冷麺」は夏季限定
●備考②…店内喫煙可
●ホームページ
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