膳部 香蔵
先日「寺子屋でいただいたカツ丼のREPORT」を書いているときに本当は気づいていました。日本人の発明としてより馴染み深いのはカツ丼ではなくカツカレーだということを。書いてる途中でうっすらと気づいてしまったものの、もう初めから書き直すのは絶対にイヤなので、いつものように勢いで駄文を書き散らかしてしまいました。カツ丼とは違い、カツカレーを誰が発明したかはほぼ確定しています。3000軒(!)のカレー店を食べ歩いた通称「カレー細胞」と呼ばれるライターさんが書かれた「Retty グルメニュース」の記事に詳しいので、そちらをご参照ください。カレー細胞さんの記事が正しければ、今年2019年でカツカレー生誕101周年を迎えた訳ですから、これは日本人世紀の大発明としてカツカレーをREPORTしなければなりません。そこで地下鉄「鞍馬口駅」から徒歩2分程度のところにあるカレーと洋食の京町屋(京町家)レストラン「膳部 香蔵(かしわべ こうぞう)」へ向かいました。
京都の町屋(町家)を改装したお店で、かなり昔からあるように記憶しています。管理人の父が入院していた京都鞍馬口医療センター(当時は鞍馬口病院)の裏手にあり、お見舞いの帰りにこちらで食事をしたことを覚えていますので、かれこれ20年以上は営業されているのではないでしょうか。町家カフェ風の外観ながら、さまざまな種類のカレーや洋食をいただけ、近隣の同志社大学や大谷大学の学生だけでなく、地元の方も頻繁に訪れておられるようです。まずは店頭の「日替わり」メニューを確認してみましょう。
本格的なカレーや洋食が¥1,000以内で食べられるリーズナブルなお店です。メニュー内容もカフェ飯っぽいヘルシーさも兼ね備えた感じで女性にも人気な感じがします。時刻は13:40、早速店内へ入ってみましょう。
管理人が入店した際にはお客さんはいませんでしたが、すぐに後から続々とお一人様のお客さんが入ってこられました。内装は少しエスニックの香りがするオシャレカフェという印象です。町家をリノベーションされているだけあって、落ち着いた雰囲気がお一人様でも安心して利用できる理由のように感じました。では改めてメニューを拝見しましょう。
カレーと洋食がメインのお店だけあって、カレーはインド風、エスニック風、欧風と8種類が用意されています。お目当ての「カツカレー(2辛)」単品¥950・サラダ付¥1,100ももちろんありました。洋食メニューも街の洋食店に匹敵するメニューがラインナップされていて、洋食好きな方にもオススメのお店だと思います。今回は「カツカレー(2辛)」サラダ付を注文してみました。ちなみにご飯は白米と雑穀米を選べますので、雑穀米をチョイスしています。
思った以上にボリューム満点の「カツカレー(2辛)」が到着。サラダも単なるカップサラダではない本格仕様です。レタスなどグリーンサラダに爽やかなドレッシングがかけられていて食欲も高まります。カボチャサラダは旬のカボチャの甘みと旨味が口の中に広がるおいしさ。南仏の野菜料理「ラタトゥイユ」風の野菜の煮物も残暑が残るこの季節にぴったりな味わいです。プラス¥150のクオリティではない本格的なサラダを味わえますので、カレーを食べる方はぜひサラダ付を注文してみてください。
では、いよいよカツカレーをいただきます。こちらの「黒カレー」と呼ばれる欧風カレーと国産豚のロースカツの組合せは無敵のコンビでしょう。欧風カレーは激辛ではなくピリリとした適度な辛さで食べやすいのが特徴。少し塩分が強めに感じたものの、カツと合わせるのであればちょうどいい塩梅なのかも知れません。そして豚ロース肉の濃厚な味わいと弾力のある食べごたえは絶品です。カレーがソース代わりになり、ライスと一緒に食べると改めて日本人世紀の大発明であると言わざるを得ません。ボリューム満点で贅沢感もあり、リーズナブルに楽しめるカツカレーだと感心しました。
手頃な価格のサンドウィッチ各種やデザートもあり、カフェとして利用される方も多いと思います。烏丸鞍馬口の交差点から200mほどのところにありますので、お近くに来られた際にはぜひ立ち寄られてみてはいかがでしょうか。もちろん京都鞍馬口医療センターに来られた方も体調に問題がなければランチやカフェにご利用ください。入院されている方は必ず退院後にどうぞ。
[2019年9月23日訪問]
膳部 香蔵
●住所…京都市北区小山下総町31
●TEL…075-431-8939
●定休日…日曜日
●備考…禁煙
●ホームページ
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