しみじみおいしい平日昼のみ営業の定食店

和食編

ごはん おくだ

私用があったこともあり、久しぶりに代休という名のズル休みをしてしまいました。会社勤めの方なら共感していただけると思うのですが、平日の休みは何となく落ち着きません。つい用事の合間にメールチェックをしてみたり、電話が入っていないかを確認してみたり。どうせ応対する気などサラサラないくせに、いつもの休日とはどこか違う落ち着かない過ごし方をしてしまいがちです。一方、いつもの休日ではできないことを実行に移すチャンスでもあります。管理人であれば土日祝が定休日の飲食店に行くまたとない機会。そのうえ昼間しか営業していないとなれば、これはもう行くしかありません。そこで今回は、平日昼間のみ営業されている「ごはん おくだ」へ伺いました。

御池通天神川通の交差点(天神川御池)を東へ400mほど行き、3筋目を北へ30mほど行ったところにある定食店です。東には本願寺角坊西本願寺保育園など西本願寺系の施設が隣接し、近隣には今年2019年4月に校名変更された京都先端科学大学京都太秦キャンパス京都調理師専門学校があり、周辺は多くの学生で賑わっている地域でもあります。時刻はランチタイムを過ぎた13時、まずは店頭の看板に書かれているメニューを確認してみましょう。

現在は平日11時〜15時までですが、以前は20時まで営業されていたようです。一般的な定食店や食堂同様、和定食もあれば洋定食もあり、うどんや丼もある、ランチの強い味方となるお店でしょう。管理人はお店の前は何度か通ったことがあるものの、いつも閉店されていて今回が初めての訪問となります。店頭のメニューを見て“塩さばが食べたい”と直感的に思い、いそいそと店内に入ってみました。

13時過ぎなのにお客さんでいっぱい!奥がテーブル席で手前がカウンター席となっていて、カウンター1席だけがあいている状態でした。しかもカウンター席に座っていたのはお一人様や2名組のすべて女性という状況。お店の方にあいているカウンター席を案内されたものの、写真なんか撮れる訳がありません。なぜなら右を向いても左を向いても若い女性だからです。こんなんで写真を撮ろうものなら確実に110番されて逮捕→留置→起訴→有罪→死刑になります。そういう人生を左右する事情があって、店内の様子は撮影できませんでした。カウンター前には15種類程度のオカズが大鉢に盛られて並んでいます。店頭のメニューにあった「おかず4品定食」¥700というのは、おそらく大鉢のオカズから4種類を選べるのでしょう。今回は大鉢のオカズから2種類を選べる「魚定食(塩さば)」¥850を注文してみました。

これぞ日本の正統な和定食です。大鉢のオカズからは今が旬のナス、そしてジャガイモをチョイス。塩さばは小ぶりですが腹身の一番おいしい部分です。まずは味噌汁をひとすすり。ダシの風味と味噌のやさしい味わいがどこか郷愁を誘うおいしい味噌汁です。特別な具が入っている訳ではないものの、思わず“おっ?!”と我に返る味。上品ながら定食の味噌汁としての要件をすべて満たしている、“ここは何を食べても絶対旨いぞ”と予感させる味わいです。次にジャガイモの煮転がしをパクリ。おそらく新じゃがでしょうか、皮付きのジャガイモです。こちらも大地の風味が香る奥深い味わいで、皮付きジャガイモならではのおいしさを堪能することができました。

ナス味噌は赤味噌のコクとナスの旨味が活きている逸品。もうご飯が進む進む。ちなみに定食を注文されると、大・中・小の3種類からご飯の量を選べます。こんなことなら大を選べばよかった、と深く後悔。「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざがありますね。令和の世の中でダンナがこんなことを真顔で言っていたらモラハラで炎上必至。このことわざの本来の意味は諸説ありますが、どちらにしても“秋のナスはおいしい”ということですので、食べ過ぎなければ嫁もオッサンもどんどん味わっていただきたいと思います。

そして脂の乗りまくっている塩さばです。秋サバも寒サバと並んでおいしい旬の味わい。こちらの塩さばは国産サバではなくタイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)かも知れませんが、これぐらい脂が乗っていれば立派なご馳走になります。実は「秋サバは嫁に食わすな」ということわざもあり、昔の人はどれほど嫁が憎かったのでしょうか。本来の意味は諸説あるものの、結局は“秋のサバはおいしい”ということが言いたいだけですので、嫁も嫁のいないオッサンも安心して食べて大丈夫です。焼けたサバから生まれる脂の香ばしくて甘い味わいは、個人的には旬のサンマに匹敵する旨さだと思います。

日本人が昔からず〜っと食べ続けられてきたオカズですが定食店や食堂が激減している現在、よく考えれば外食で食べられる機会は少ない、ある意味貴重な料理ではないでしょうか。自宅でサバなどを焼くにしても、部屋に臭いがつくから敬遠されるという話もよく聞きます。また、共働き世帯が増えて、料理に時間をかけられなくなっているご家庭が多いのも事実でしょう。各家庭の考え方やライフスタイルによるでしょうが、こちらのような定食店や食堂で昔なつかしい味を楽しむのも悪くないと思います。平日昼に天神川御池近くまで来られた際には、丁寧に作られている定食やうどん・丼などをしみじみと味わってみてください。

[2019年10月1日訪問]

ごはん おくだ
●住所…京都市右京区山ノ内御堂殿町43-3
●TEL…075-802-1872
●定休日…土曜日および日曜日、祝日
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「ごはん おくだ」で検索してください。

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