生ホルモン販売店直営の安くておいしい洋食店

洋食編

ARANISHI

皆さんそれぞれに「おふくろ」のイメージをお持ちではないでしょうか。優しかったり、厳しかったり、ホンワカしていたり…京都市南区東九条エリアには、以前インターネットでも少しだけ話題となった「おふくろ」を見ることができます。

かなり不気味ミステリアスな「おふくろ」です。こちらは10年ほど前に閉業された「お食事処おふくろ」の建物。このペイントは5年ほど前にはすでに描かれていたようで、作者はわかりません。世の中にはさまざまな「おふくろ」のイメージがあるなぁ…と思いつつ、この「おふくろ」から北へ数軒行ったところには生ホルモン販売店「荒西商店」があります。

河原町通九条通の交差点(河原町九条)を南へ400mほど行ったところにあるお店です。この東九条エリアは在日朝鮮人と日本人高校生の青春群像を描いた映画「パッチギ!」の舞台にもなった地で、実際のロケ地でもあります。在日韓国・朝鮮人が多く生活する京都有数のコリアンタウンとして知られていることもあり、食肉加工・販売が古くから発達してきました。こちらでは一般的な精肉店では入手が難しいさまざまな部位の肉類を手頃な価格で購入でき、飲食店や一般客から高い評判を得られています。そんな“肉のプロ”が店舗2階で営業されているのが洋食店「ARANISHI(あらにし)」です。

「荒西商店」南隣が入口となっています。昼は12時〜14時までの営業となっていますが、実際には13:30ぐらいには準備中の看板があげられますので、13時ぐらいまでに入店する方が確実でしょう。このあたりは観光スポットという訳ではないため、お客さんは地元の方が中心となる穴場店です。ただ、最近ではJR「京都駅 八条口」の再開発に伴い、東九条エリアにも宿泊施設などができていて、観光や商用で京都に宿泊される方も利用されているかも知れません。時刻は13時、早速2階にある店内へ入ってみましょう。

階段をのぼった2階にはおすすめニューが貼り出されています。洋食店でありながら母体が生ホルモン販売店ということもあり、本格的なホルモン料理もいただくことができる京都では貴重なお店です。そして価格はとにかくリーズナブル!安くて質のいい牛肉をたっぷりといただけるのも高ポイントで、地元の方々に愛されているのもうなずけます。では改めてメニューを確認してみましょう。

セットメニューも一品料理もリーズナブルなのは生ホルモン販売店の直営店だから。京都市内の飲食店相場から考えても3割〜5割は安いと思います。管理人にとっては数年に1回ぐらいしか訪問できないこともあり、今回は少し奮発してステーキとエビフライの「Aセット(ライス・サラダ・コーンスープ)」¥1,000とホルモンが6種類以上入っている「もつ焼(単品)」¥400を注文してみました。

ステーキとエビフライの「Aセット(ライス・サラダ・コーンスープ)」が到着。どうですか、このボリューム。2mm厚の牛モモ肉ステーキ5枚に中サイズのエビフライが3本、付け合せのマイタケ、タマネギ、ナスの天ぷらとフライドポテトが鉄皿に載せられています。カップサラダとコーンポタージュスープ、ライスが付いて、しつこいようですが¥1,000。クオリティとボリュームを考えてば、もはや学食なみの価格設定と言えるでしょう。それではステーキをいただいてみます。

牛の赤身肉ですが驚くほどの柔らかさです。口の中で噛むごとに旨味があふれてくる贅沢な味わい。おそらく国産牛か和牛と感じられるおいしさです。別添えの特製ステーキソースは自家製で、焼肉のタレを思わせる濃厚な味わい。これはご飯やビールが間違いなく進みます。さすがは“肉のプロ”が経営されているお店だけあって、安くておいしい牛肉を存分に堪能できる逸品ではないでしょうか。

そして「もつ焼(単品)」が運ばれてきました。シマチョウ、ハラミ、センマイ、ハチノス…確かにさまざまな部位のホルモンがタレ焼きされています。この香ばしさだけでもオカズになりそうです。この「もつ焼」にライス・サラダ・みそ汁が付く「もつ焼(セット)」なら¥600!こちらの近くに勤めていたり住んでいれば、昼夜を問わず毎日通いたくなりますね。もう我慢できませんのでいただきます。

もつが甘い!ヨーロッパなどの肉食文化の人々は何よりホルモン(内臓肉)を愛していると聞いたことがありますが、確かにこの深みがある味わいは格別です。そしてホルモン独特の臭みやクセなどはまったくありません。丁寧に処理をされていないと、この味にはならないのでしょう。ピリ辛の焼肉風のタレ焼きとしてはコスパの面からも最上級のクオリティであると断言できます。牛肉好きなら絶対にお試しいただきたい「もつ焼」です。

こちらの東九条エリアはその歴史的な成り立ちからか、インターネットなどでは治安がよくない地域として紹介されています。しかし個人的には、京都に限らず日本でも外国でも知らない地域に足を踏み入れる際は十分に気をつける必要があると思うのです。必要以上に怖がることはありませんが、不安であれば昼間に訪問されてみてはいかがでしょうか。昼も夜も同じ価格でいただけますので、おいしい牛肉料理を思う存分お楽しみください。

[2019年10月5日訪問]

ARANISHI
●住所…京都市南区東九条宇賀辺町63
●TEL…075-682-2477
●定休日…日曜日
●備考…喫煙可
ホームページ

コメント

タイトルとURLをコピーしました