料理も接客も完璧レベルな有名トンカツ専門店

洋食編
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とんかつ 豚ゴリラ

携帯電話やスマートフォン、ノートパソコンなどに欠かせないリチウムイオン電池の開発により、旭化成吉野彰名誉フェローノーベル化学賞を受賞されました。心よりお慶び申しあげます。吉野博士京都大学工学部に入学、京都大学工学研究科(大学院)の修士課程を修了されていて、約6年間京都で過ごされました。そんな多少なりとも京都にゆかりのある吉野博士があるインタビューで“さまざまな試行錯誤の末にリチウムイオン電池が誕生した(大意)”と話されています。すぐに結果を求めるのではなく、時間をかけてトライ&エラーを繰り返すことの重要性を語られているのだと思いました。頭では理解できるものの、人は目先の成果を追い求めがち。孤独な作業をコツコツと地道に続ける難しさよ。必要なのは“自分に克つ”というメンタリティでしょうか。そこで管理人も“自分に克つ”ために、今回は“豚カツ”をREPORTしようと丸太町七本松にある「とんかつ 豚ゴリラ(とんかつ ぶたごりら)」へ伺いました。

丸太町通七本松通の交差点(丸太町七本松)を北へ50mほど行ったところにあるトンカツ専門店です。2008年の開業以来、多くの人で常に賑わっているお店で、2011年には2号店となる「とんかつ 豚ゴリラ 新京極六角店」をオープン。今や京都を代表するトンカツ専門店となりました。21時ラストオーダーで20:45とギリギリのタイミングで到着。店舗の西向かいには「洛和会丸太町病院」がありますので目印にされるといいでしょう。早速店内へ入ってみます。

ラストオーダー直前にも関わらず、6割程度の座席がお客さんで埋まっていました。明るくカジュアルな店内にはカウンター席も10席程度あり、お一人様でも利用しやすいと思います。管理人が入店してすぐに2組ほどのお客さんが入ってこられ、21時を過ぎてもお客さんが来られていて応対の店員さんが申し訳なさそうにお断りされているなど、人気店ぶりが伺えるお店です。では急いでメニューを確認してみましょう。

トンカツですので何はともあれノンアルコールビールと、一品メニューから以前伺ったときから気になっていた「はちみつカボチャバター」¥309、そして「チーズかつ膳」¥1,227を注文。こちらは「ロースかつ」や「ヒレかつ」が人気で管理人も食べたことがあります。手頃な価格の割に高級店レベルのトンカツを味わえるのが特徴で、今回はまだ食べたことのない「チーズかつ膳」にトライしてみようと考えました。まずはノンアルコールビールとツマミの「はちみつカボチャバター」が到着します。

素揚げされたカボチャにハチミツとバターがたっぷりと乗せられています。スイーツ感覚?と思いながら食べてみると、カボチャのホクホクとした甘みとバターの風味がおいしい一品。はちみつも軽い甘さとなっていて、意外にもスイーツではなく立派なツマミとなっています。旬のカボチャだけあってカボチャ本来の自然な旨味も楽しめる、特に女性にオススメではないでしょうか。1人前でも結構なボリュームですので、2名組なら1つをシェアして食べてもいいでしょう。

そして「チーズかつ膳」が到着。注文時に白ごはんと麦ごはんを選べる親切設計です。しかもご飯、味噌汁(赤だし)、キャベツはおかわりOK!キャベツは糸のように細く刻まれていて、ふんわりと仕上がっているのはトンカツ専門店ならでは。これでないとキャベツのおかわりを頼む気にはなれません。ドレッシングは「胡麻ドレ」と「青しそドレ」の2種類があり、どちらも自由にかけられます。ゴマの風味が香るコクのある「胡麻ドレ」と爽やかな甘酸っぱさの「青しそドレ」のかけられたキャベツは、もう十二分にツマミとして有能。キャベツだけで(ノンアルコール)ビールがグイグイと進む逸品と言えるでしょう。ではいよいよチーズかつをいただきます。

薄切りのロース肉を使ったミルフィーユカツの中心にたっぷりのチーズが仕込まれていました。コロモは粗めのパン粉ながらモノ凄く軽い揚げ上がりで、上質できれいな植物油を使われているようです。油くささなどは一切なく、サクサクとした食感が心地いい、胃もたれなどとは無縁のカツだと感じました。薄切り肉のためとても柔らかく、肉の旨味もしっかりと感じられます。中のとろけるチーズとの相性も抜群です。また、ソースは小さなすり鉢で煎りゴマを自分ですって少し甘めのトンカツソースと合わせるスタイルとなっていて、香ばしいゴマと濃厚なソースがトンカツと絶妙にマッチします。さすがは人気店だけのことはあるおいしさを堪能することができました。

各テーブルには備え付けの漬物が置かれていて、一部の洋食店でたまに感じる“漬物が欲しいなぁ”という不満にもしっかりと対応されています。しかも食後のデザートとしてバニラアイスまで付くスキのなさ。また、キャベツを食べ終えたタイミングで何となく、あくまで何となくですが店名の由来なのかなぁと思わせる店長さんからキャベツのおかわりを勧められ、さらにしばらくすると今度は店名とはまったく関係なさそうな若い女性店員さんからご飯・味噌汁・キャベツのおかわりを勧められるなど、接客も京都では珍しく完璧でした。¥1,000台とは思えない料理のクオリティと接客のホスピタリティを体験できる貴重なお店です。JR「円町駅」から徒歩10分程度の場所にありますので、お近くに来られた際にはぜひ上質なトンカツ各種をお楽しみください。

[2019年10月11日訪問]

とんかつ 豚ゴリラ
●住所…京都市中京区聚楽廻西町181-5
●TEL…075-812-7757
●定休日…年中無休
●備考…禁煙
●ホームページ…twitterfacebook
※さらに詳しくは食べログ「とんかつ 豚ゴリラ」で検索してください。

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