北白川の名店が烏丸御池に作った蕎麦店

和食編
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手打蕎麦みながわ 京・御池

先日「カレーうどん」をREPORTした際、“寒い夜には最高や〜”と書いてしまいました。しかし“寒い夜に最高”なのはカレーうどんだけではありません。では一体、どんな料理が“寒い夜に最高”なのかをず〜っと仕事中に考えていました。このテのことを考えるのは仕事中に限ります。まず周囲からは業務の何かしらについて考えているように見え、まさかメシのことを考えているとは神ですら見破ることは不可能です。そしてイヤな仕事時間を使えるのも大きい。タダでさえ眠くて仕方がない仕事時間を有効活用できる訳ですから、これがホントの働き方改革と言えるのではないでしょうか。そんなフトドキなことを考えながら、“寒い夜に最高”な料理でひとつひらめいたのが「鴨南蛮」です。温かい種物(タネモノ)蕎麦の王様と言われているカモ知れない「鴨南蛮」は寒い夜にこそ食べたい逸品。そこで今回は、22時ラストオーダーで仕事帰りにも行きやすい「手打蕎麦みながわ 京・御池(てうちそばみながわ きょうおいけ)」を訪問してみました。

御池通烏丸通の交差点(烏丸御池)を西へ300mほど行ったところにある蕎麦店です。1999年(平成11年)、白川通沿いに開業された「手打そば処みな川 京・北白川(以下、本店)」の2号店。本店も繁盛店ながら昼の営業のみとなっていて、なかなか伺えませんでした。そこで今回は烏丸御池という京都有数のオフィス街にありビジネスパーソンに人気のこちらへ仕事帰りに立ち寄ってみることに。店頭から店内を覗くと混み合ってはいるものの、カウンター席が空いてそうでしたので、21:30に店内へ入ってみました。

カウンター席がメインのお店で、奥には4名テーブル席が2組あり、グループでの利用も可能です。こちらは地酒などの日本酒が豊富なお店で“蕎麦屋で一杯”もオススメ。実際、半数ぐらいのお客さんはお酒とツマミを楽しんでおられました。ただ…本来、ツウ好みの蕎麦店では、ミドル以上の大人がひとりで蕎麦をたぐったり、酒とツマミを愉しむのが粋な過ごし方でしょう。しかし管理人が訪問した時はほとんどがカップル!!!さすがに若いカップルばかりではなく管理人より少し年上らしきアベックもいらしゃったものの、本来お一人様の聖域であるハズの蕎麦店でなぜか肩身の狭い思いをさせられました。来年2020年には京都市長選挙が行われるらしいので、“蕎麦店へのカップルの入店禁止”を公約に掲げた候補者に投票します。1票は確実にゲットできる堅実な政策ですので各候補者の皆さん、ぜひアナタのマニフェストやアジェンダに取り入れてみられてはいかがでしょうか。さて、憂さ晴らしも済んだところでメニューを確認してみましょう。

鴨南蛮がナイ!!!

嘘でしょ?種物蕎麦の王様ですよ??こんな雰囲気のいい人気店で、まさか冬の王道メニューである鴨南蛮がナイだなんて。あ、いわゆる鶏南蛮(チキン南蛮ではない)「四万十鶏九条葱南蛮」¥1,400はありました。う〜ん…確かに鶏南蛮もおいしいですよ。ましてこちらのは銘柄鶏として名高い四万十鶏を使われているそうですから、まずい訳がない。そんじょそこらの鶏南蛮とは違うというのは十二分に理解しています。でも今日は仕事中からず〜っと口が鴨南蛮だったんですよね。どれだけ探しても鴨南蛮がナイ以上、しぶしぶ鶏南蛮で我慢するか。それとも京都人が愛してやまない「自家製にしん蕎麦」¥1,450で誤魔化すか。と悩んでいる時に「紀州鴨せいろ」¥2,050を発見!鴨せいろと言えば、鴨南蛮の弟(?)ぐらい血のつながった間柄じゃないですか。しかも鴨南蛮は鴨せいろにはない温かいダシ汁が魅力なものの、逆に鴨せいろにしかない楽しみもあります。とりあえずメニューでこれだけ悩むのはちっとも粋ではありませんので、急いで「紀州鴨せいろ」を注文してみました。

まずはつけ汁が到着。テーブルの上に置かれた瞬間から鴨のいい香りが辺りを漂っています。隣のカップルには嗅がせたくないほどの官能的な香りです。ちなみに先ほどから鴨、鴨と連呼していますが、飲食店で提供されている鴨はそのほとんどが合鴨。合鴨とはマガモとアヒルを掛け合わせた食用鳥で、マガモと比べてクセが少なく食べやすいのが特徴です。まれにジビエ料理を売りにしているフランス料理店などで狩猟により捕獲されたマガモをいただくことができるものの、独特の血の味や風味に慣れていないと食べにくいと思います。一方、合鴨はスーパーなどでも販売されており、その味も折り紙付き。専門店がさばいたものなら100gで¥500以上と和牛並みの価格がする高級食材です。具はブランド合鴨として知られる「紀州鴨」と京野菜の代表格「九条ネギ」のみというシンプルさにも期待がもてます。

そしてもう一方の主役であるせいろです。角が立っている細めの蕎麦は色からして蕎麦の強い風味が特徴。濃厚な鴨ツユにもぴったりでしょう。こちらの蕎麦は細めで“いかにも京都のおそば屋さん”といったおもむきがあります。グダグダ、グズグズしているとせっかくの蕎麦が伸びてしまいますので、さっそくいただきましょう。

しみじみおいしい。鴨肉から溶け出した濃厚でコクと甘みのあるつけ汁と冷たい蕎麦の組み合わせが絶品です。薬味の九条ネギとワサビも心地のいいアクセントとなっていて、すべての味が渾然一体となり旨さへと昇華しています。鶏肉とはやはり異なる野性味あふれる鴨肉もこたえられません。そして脂の甘みたるや和牛の脂ほどしつこくないのに旨味が強い、パーフェクトな味わいではないでしょうか。高級食材だけのことはある贅沢な味わいを堪能することができました。

そして鴨南蛮では味わえない、鴨せいろにしかないお楽しみが蕎麦湯です。鴨の旨味が凝縮されているつけ汁に濃いめの蕎麦湯を注いでひとくち味わってみると、口の中いっぱいに鴨と蕎麦のおいしさが広がります。これはもう世界にも通用する旨さの栄養ドリンク。この蕎麦湯を飲み干して寒空の中、原付で帰路についていたのですが、身体の芯からポカポカとした温かさが続いていました。これも鴨の効能です。寒い冬は誰しもがイヤになる季節ですが、寒いからこそ楽しめるご馳走もあります。烏丸御池近辺に来られた方は、蕎麦や鴨などでおいしい暖を取ってみられてはいかがでしょうか。

[2019年11月21日訪問]

手打蕎麦みながわ 京・御池
●住所…京都市中京区橋之町755(Google マップ
●TEL…075-252-1124
●定休日…年中無休(臨時休業あり)
●備考…禁煙
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