普段遣いしやすい街の手軽な板前握り寿司店

和食編
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やまに寿司 千本店

千本今出川から千本丸太町にかけての千本通は「西陣千本商店街」に所属しているお店をはじめ、さまざまな飲食店や小売店が軒を連ねています。昭和初期から中期にかけてが全盛だったようで、河原町三条・四条に匹敵する繁華街であった、と回想される京都のシニアも少なくありません。管理人が子どもの頃は寂れた印象がある街だったものの、近年ではまた活気を取り戻しつつある感じがします。当ブログでも「まる福」や「西陣大江戸」、「せんぼんぐらばー館」など、多くの飲食店をREPORTしてきました。寿司店や蕎麦店といった和食系のお店も多いのですが、気づけばまだほとんどREPORTできていません。そこで今回は、お一人様でも手軽に利用できる寿司店を訪問してみました。

千本通丸太町通の交差点(千本丸太町)を北へ200mほど行ったところにある「やまに寿司 千本店(やまにずし せんぼんてん)」。管理人がこの辺りをウロウロしていた30年ほど前にはすでに営業されていたと記憶しています。600mほど東へ行った出水通にある「やまに寿司 出水店」は出前専門のため、店内飲食ができる「やまに寿司」は千本店だけ。昼も夜も手軽に利用できる千本通の人気店として多くのお客さんで賑わっています。ランチのラストオーダーは13:30ぐらいで、時刻は13:20。ギリギリの入店ですが、早速店内に入ってみました。

昼の営業時間は14時までのため、さすがにお客さんは少なめです。グループでの利用も大丈夫なスケールの寿司店で、“板前にぎり”のお店として知られています。“板前にぎりとは何ぞ?”と思われる方も少なくないでしょう。京都にも“板前にぎり”を謳う寿司店がいくつか存在します。管理人も正直に告白すると“板前にぎり”の定義をキチンと説明できません。あくまで独自の見解となる点はご容赦いただくとして、“板前にぎり”とは握り寿司の修行を積んだ寿司職人がカウンター(板)前で握る寿司、ということでほぼ間違いないと思います。“どこの寿司店もそうじゃね?”という質問には“そうだよ〜ん”としか答えようがありません。要するに和食店の握り寿司や大手回転寿司チェーンの握り寿司とは違う、といったところでしょうか。管理人も書いていてちょっとモヤッとしてはいますが、とにかくメニューを確認してみましょう。

ランチメニューは¥1,100〜とかなりリーズナブル!もちろん寿司単品や一品料理も注文できます。オススメは¥1,100の「ふじ」・「ききょう」・「まつ」と3種類ある寿司と一品料理のセットメニューです。しかも寿司は「小ちらしとにぎり」と「手巻きとにぎり」のどちらかから選べます。今回、寿司は「小ちらしとにぎり」とした天ぷらが付く「ふじ」を注文してみました。

寿司6貫とミニちらしに天ぷら、赤だしが付いて¥1,100のお得なランチメニューです。まず、イカの握り寿司からいただくと、イカの甘みがおいしい。そしてすさがは“板前にぎり”と実感できたのは酢飯でした。冷た過ぎず、ぬる過ぎず、ちょうどいい酢飯の温度が米の甘みと寿司酢の甘酸っぱい味わいを引き立てています。スーパーなどのパック寿司では冷たく固め、回転寿司では人肌に近い温度なことも珍しくなく、どちらもおいしくは感じられません。やはり熟練の職人が握る寿司には、それなりの味と価値があると改めて確認できました。

マグロ赤身や小チラシの煮穴子なども、安定感のあるおいしさです。高級寿司店は敷居が高いものの、こちらのような庶民派な寿司店であればお財布を気にせず気軽に寿司を堪能できるのではないでしょうか。大手の回転寿司チェーンでは、その組織力を活かして高級寿司店レベルのネタを¥100〜¥200で提供されているケースもあり、街の個人寿司店では太刀打ちできないかも知れません。しかし、特に管理人のようなお一人様にとって、大手の回転寿司チェーン店独特の雰囲気は入りづらいものがあります。街の寿司店が徐々に姿を消しつつある現在、こちらのようなお店には末永く営業していただきたいと強く思いました。

天ぷらももちろん揚げたてで、白身魚の天ぷらなど寿司店ならではの天種も魅力です。江戸幕府を開いた三英傑のひとり・徳川家康は晩年、タイの天ぷらを食べ過ぎて亡くなったという珍妙な説もありますが、白身魚の天ぷらは確かにおいしい。天ぷらの専門店では定番で人気が高いキスやメゴチ、ハゼなども白身魚です。白身魚を最も専門に扱う寿司店だからこそ味わえる天ぷらを楽しめました。

食後のデザートまで¥1,100は、何度でも言いますがお得です。しかもこのデザート、見た目は杏仁豆腐のようにも見えますが、実は下の層はマスカットゼリーで上の層はパンナコッタ風のムースという本格的なロワイヤル仕立て。店内には年季の入った3名の寿司職人さんがいらっしゃいましたが、この中の誰がこのデザートを作られたのでしょうか。和食の料理人や寿司職人には器用な方が多いというのは知ってはいたものの、パティシエが作ったと言われても納得のデザートをもしこのシニア3名が作られているとすれば驚きです。甘いものは大福か饅頭ぐらいしか食べなさそうな職人さんたちなのに…と、不思議に感じました。そんな昔ながらの板前握りや一品料理からフレンチやイタリアンの冷菓まで提供されているこちらのお店、千本通に行く機会がある方はぜひお立ち寄りください。

[2020年2月8日訪問]

やまに寿司 千本店
●住所…京都市上京区田中町415(Google マップ
●TEL…075-801-4436
●定休日…水曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくはぐるなび「やまに寿司 千本店」で検索してください。

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