塩味の効いた鶏白湯がおいしいラーメン店

中華編
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ラーメン 味の名門 総本家

最近、「働き方改革」という言葉をよく耳にするようになりました。これは残業や休日出勤をなるべく減らして人間らしい暮らしをする試みのようで、“日本人は働き過ぎィ”という諸外国からの圧力も関係している噂も聞こえてきます。そんな陰謀論の真偽はともかく、確かに日本人は働き過ぎです。特に昭和世代のオッサンは時間の使い方を完全に間違っています。まるで自分が経営者になったがごとく、仕事だけに時間を費やすオッサンの何と多いことよ。管理人も数年前までは立派なワーカーホリックで社畜でしたが、アラフィフとなり体力的にも精神的にも衰え、“ひとり働き方改革”を勝手に実践中。おかげでいつクビになってもおかしくないビミョーな立場となっているものの、仮に体調を崩して働けなくなったところで会社は一切面倒を見てくれない訳ですから、自己管理をしてできるだけ適切に働くスタイルとなりました。そんな時流を後押ししてくれている「働き方改革」の波はオフィスワーカーだけでなく、さまざまな業界にも広がっています。飲食店も例外ではありません。深夜営業のお店が営業時間を短縮しているケースも増えている現在。今回はそんなお店の中から「ラーメン 味の名門 総本家(らーめん あじのめいもん そうほんけ」をREPORTしました。

こちらの創業は1972年(昭和47年)で管理人と同級生(?)というアラフィフ店です。以前は深夜0時まで営業されていて、学生時代には夜遅くの食事として幾度もお世話になりました。半年ほど前、23時ぐらいに訪問したところ灯りが消えていて“あれ?臨時休業??”と店頭の貼り紙を読んでみると、21時営業終了であることが判明。深夜族にとって心強い味方であったこちらも、令和となり時代に合った営業時間となったようです。以前は京都でチェーン展開されていたようですが、現在は、七条通西大路通の交差点(西大路七条)を東へ650mほど行き、七本松通を北へ200mほど行ったところにあるこちらだけ。時刻はランチタイムを過ぎた13:40、早速店内へ入ってみましょう。

7割方のお客さんが入った繁盛店です。お客さんが予想以上に多かったため、店内写真は撮影していません。カウンター12席に4名テーブル席4組に加え、6名が座れる座敷が2組の広々とした店内となっています。お客さんのほとんどは地元の方のほか、京都市中央市場が近いこともあり、舌の肥えた市場関係者も頻繁に訪れる間違いのないお店です。それではメニューを拝見。こちらのラーメンと言えば、もはや京都ラーメンの主流となっている鶏白湯を使った「こってりラーメン」¥680が有名です。京都ラーメンチェーンの雄・天下一品とほぼ同時期に鶏白湯のラーメンを提供されています。そしてサイドメニューとしては「牛めし」¥650も根強い人気。以前は「牛スジラーメン」もあったと記憶していたのですが、訪問時には見つけることができませんでした。そこで今回は「こってりラーメン(並)」と「牛めし」の「牛めしセット」¥1,000にトッピングとして「生玉子」¥50を注文してみることに。

管理人にとっては学生時代の深夜メシを思い出す懐かしいビジュアルです。こちらは龍谷大学の大宮キャンパスが近いこともあり、学生証を提示すればセットメニュー各種が¥100引きになるなど、学生にとってもありがたいお店ではないでしょうか。

鶏白湯スープにどっさりと乗った刻み青ネギに京都らしさを感じることができます。まずはスープをひとすすり。あぁ…鶏白湯独特のコッテリ濃厚なコクと豚骨の味わいがしみじみおいしい。他店の鶏白湯とは異なり、塩味もしっかりめ。個人的にはやたらとドロドロしていて甘い鶏白湯より、キリッとした塩気が感じられるこちらのスープの方が好みだと感じました。

細めの中華麺や豚ロースのチャーシューとの相性も抜群です。ここでもやはりスープの塩味がいい方向に作用しています。もちろん、味覚は人それぞれですので、あくまで個人の感想ですが、粘度が高い甘めのスープは食べ進むにつれ、麺を食べても具を食べてもその味に飽きてしまうのです。こちらの鶏白湯は比較的サラサラとしていて脂っぽさを感じさせず、食べやすいと思います。コッテリへのこだわりが強い人にとっては、少し物足りないかも知れませんが、それでも十分においしいラーメンではないでしょうか。

そして「牛めし」です。トッピングの生玉子はラーメンに数分浸けておき、軽く熱を通した状態のものをレンゲですくい取り「牛めし」にオンしました。実は管理人は牛丼チェーン店の牛丼が得意ではありません。理由はラーメン同様、味付けが甘いから。汁が甘めな上に大量のタマネギを煮れば、そりゃ甘いだろうよと常に不満を感じていました。こちらの「牛めし」もタマネギは大量に入ってはいるものの、ほぼタマネギだけの甘さでベースの汁はしっかりめの醤油味となっています。この塩梅の甘辛であればご飯にもピッタリ。タマネギもクタクタに煮えていて、牛肉にもよく合う味わいとなっています。

久しぶりの訪問でしたが、昔と変わらない味にホッとしました。夜遅くの営業がなくなった今でも、多くのお客さんが訪れる繁盛店なのも同級生(?)としてうれしい限りです。管理人のような昭和のオッサンでも馴染みやすい味を提供されていると思いますので、相変わらず夜遅くまで働いている方は、たまには定時で仕事を切り上げ、こちらのラーメンを楽しまれてはいかがでしょうか。11時からの通し営業ですので、遅めのランチにもぜひご利用ください。

[2020年3月22日訪問]

ラーメン 味の名門 総本家
●住所…京都市下京区朱雀宝蔵町13(Google マップ
●TEL…075-311-5566
●定休日…火曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「味の名門 総本家」で検索してください。

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