京都で人気の焼肉チェーンが提供する肉食堂

その他料理編
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京都 肉食堂

京都人は焼肉が大好きです。特に現代の京都庶民にとってのハレの日のご馳走は、京料理でもなければラーメンでもなく、ほぼ焼肉です。京都市はもともと新鮮な海産物が乏しい内陸部にあり、牛肉や鶏肉などの肉食が発達した経緯があります。最近でこそステーキやローストビーフのお店も増えてきましたが、圧倒的に多いのが焼肉店です。一見さんお断りのこだわり店から手広くチェーン展開しているお店まで多種多彩。中でも京都の人気チェーン店として知られているのが、1994年(平成6年)に「焼き肉家 益市本店」を創業、現在まで京都市内に7店舗を展開している「益市GROUP」です。本店はもちろん、各支店とも上質な牛肉の提供で高い評価を受けています。そして「益市GROUP」7店舗の中で唯一、丼や定食に力を入れているのが「京都 肉食堂(きょうと にくしょくどう)」です。

四条通堀川通の交差点(四条堀川)を東へ100mほど行ったところにあります。四条烏丸という交通の要衝でオフィス街と繁華街が交差する飲食店激戦区の近くにあり、老若男女を問わず多くのお客さんが訪れるお店です。こちらは2016年(平成28年)11月のオープンで、それまではラーメン店など複数の飲食店が出店・退店を繰り返してきたと記憶しています。「京都 肉食堂」になり、ようやく落ち着いた感のある立地。四条通に面していてバス停も近く、飲食店としては申し分ない場所に思えるのですが、やはり場所の良さだけで経営が成り立つほど飲食店は甘くないといったところでしょうか。昼の営業は14:30終了ですので、売り切れで食いっぱぐれることを避けるため、13:15に到着。まずは店頭のメニューを確認しておきましょう。

さすがは人気焼肉チェーンが手がけているだけあって、どのメニューも肉・肉・肉のオンパレードです。朝・昼・晩、毎日通いたい。いや、もう住み込みで働かせてもらって、朝・昼・3時のオヤツ・晩・夜食・深夜メシと1日6食をこちらでいただきたい。そしてグランドメニューと限定メニュー、まかない、とすべて紹介する「京都 肉食堂 365」というブログを書きたい。食べてブログを書くだけで1日の業務は終わってしまいますが、それでもよければ雇っていただきたい。あっ、月給は50万円〜要相談で大丈夫です。と、「益市GROUP」の偉い人へのプレゼンテーションも終わったところで、早速店内へ入ってみましょう。

お一人様での外食には欠かせないカウンター席が主体ながらテーブル席もあり、カップルやグループで利用されているお客さんもいらっしゃいました。ランチタイムは近隣のビジネスパーソンや買い物客、観光客などで賑わっています。訪問した3月29日は日曜日で、本来であればもっと混み合っていてもおかしくないのですが、やはり新型コロナウイルスの影響で客足は若干少なめ。個人的には落ち着いていただけるのでありがたいものの、飲食店にとっては厳しい状況がしばらくは続きそうです。カウンター席には丼や定食だけでなく、飲みながらいただける一品メニューも掲出されています。

最近、夕食は週の半分を低炭水化物食ダイエットをしている管理人にとって、リーズナブルな価格で手軽に肉料理をいただけるのは助かります。低炭水化物食とはご飯やパン、麺類などを食べない食事のことで、肉または魚料理+サラダなどの野菜+ノンアルコールビールといった組み合わせが中心。とは言え厳格に決めている訳ではなく、例えば餃子や焼売、春巻はOKだけど肉まんや小籠包はNGとか、揚げ物(コロモは無視)はOKとか、雑穀米や蕎麦、ビーフンはギリギリOKとか、かなりのユルユル設定です。しかも昼間は食べたいものを好き勝手に食べていますので、低炭水化物食ダイエットとは一体何だったのか?状態。皆さんは決して参考にしないでくださいね。訪問した日も昼間で低炭水化物食ダイエットの適用対象外ですので、今回は牛スジ丼である「ゴリラ飯(すじ丼ぶり)」にサラダと味噌汁が付く「ゴリラ飯(すじ丼ぶり)セット」¥890を注文してみました。

卓上に目を向けると、5種類のトッピングが用意されています。丼や定食、料理に自分で好みのトッピングを使い放題。食べている途中の味変にも役立つお得サービスです。

「ゴリラ飯(すじ丼ぶり)セット」が到着しました。たっぷりの牛スジ煮込みにちょっぴりのコンニャク、青ネギ、もみノリ、卵黄というボリューム満点の丼が単品では¥690。これはお値打ちです。ちょっぴりのコンニャクもうれしい。居酒屋などの牛スジ煮込みではたまに“コンニャク煮込みか?”と錯覚してしまうぐらいコンニャクで増量しまくった牛スジ煮込みがあることを思えば、ちょっぴりのコンニャクはとても良心的な証拠です。しかも肉にプロである「益市GROUP」のお店ですから、肉のクオリティは間違いありません。ではたっぷりの牛スジが乗せられた「ゴリラ飯(すじ丼ぶり)」をいただきましょう。

トロットロの牛スジの濃厚なコクと旨みが絶品です。味付けは焼肉チェーン店が母体なだけあって韓国風。わずかに感じられるピリ辛と甘めのタレが牛スジとよく合います。人によってはちょっと甘過ぎると感じられるかも知れませんが、その際は使い放題のトッピングで調整しましょう。基本的には適度な甘辛味ですので、ご飯にも当然合います。コラーゲンたっぷりでプルプルとした牛スジの豊かな味わいをたっぷりと堪能できる丼ではないでしょうか。こちらの2大看板の1つだけのことはあるガッツリといただけるおいしさに、すっかり満足しました。

おいしい肉料理をリーズナブルな価格で手軽に味わえる良店です。嵐電「四条大宮駅」または阪急「大宮駅」から徒歩5分程度、阪急「烏丸駅」または地下鉄「四条駅」からでも徒歩7分程度と交通アクセスも便利。2020年4月現在、京都観光は新型コロナウイルスもあり騒動が落ち着くまでオススメはできませんが、商用などで京都に仕方なく来られる方はいらっしゃるでしょう。その際は京都人が愛する肉料理の数々をぜひ試していただき、わずかでも“京都に来てヨカッタ”と思っていただければ幸いです。

[2020年3月29日訪問]

京都肉食堂
●住所…京都市下京区柏屋町25(Google マップ
●TEL…075-754-8282
●定休日…不定休(ホームページで休日をお知らせ)
●備考…禁煙
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