洋食のチコレ
京都最強レベルのパワースポットとしてオカルト方面に明るい方々にとっては超有名な「木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみむすびじんじゃ)」。通称「木嶋神社(このしまじんじゃ)」や「蚕の社(かいこのやしろ)」と呼ばれていて、管理人も先日「御料理・一品 竹駒」をREPORTした際に神社の前まで伺いました。その際、願い事をたくさん用意していたにもかかわらず、参拝する前のランチですっかり満足してしまい、そのまま参拝せずに帰宅。あれから2ヵ月以上経過し、どうりで何一つ願いが叶わない訳だわ、と改めて訪問することに。
枯れ枝だった木には、すっかり桜の花が咲いていました。これなら先日よりもご利益がありそう。今度こそ願いを叶えていただき、ハッピーな人生を送らせていただきます。願い事としてまず、この新型コロナウイルスの騒動が早く収束すること。京都府知事や日本国首相に成り代わりお願いしようと思います。後は個人的な願いになりますが、簡単に言うと痩せたい。モテたい。仕事せずに大金持ちになりたい。痩せたい。といった、神様であれば簡単に実現できる控えめな願い事を叶えていただくため、一心不乱に参拝しましょう。と、その前に、時刻は13:10。お腹がすいて参拝どころではありません。きっちり腹ごしらえをした後、2時間ぐらいみっちりとお祈りしようと考え、まずは神社の東隣にある洋食店へ向かいます。
天神川通と御池通の交差点(天神川御池)を北へ300mほど行き、太子道(旧二条通)を西へ250mほど行ったところにある「洋食のチコレ(ようしょくのちこれ)」。この界隈では名の知れたカジュアルな洋食店で、普段は多くのお客さんで賑わう繁盛店です。特に平日は地元の方や近隣のビジネスマンがランチで頻繁に利用されています。1番人気はお手頃価格で充実した内容がうれしい「日替わり定食」¥900。しかし訪問したのが土曜日で、「日替わり定食」は提供されていません。まぁ何を食べても間違いのないお店であり、好きなものを注文しようと扉を開ける直前、ホワイトボードが目に飛び込んできました。
サーロインステーキとポークカツ、エビフライ、カニクリームコロッケの「チコレ定食」¥1,200。どれか1つを選ぶのではなく、4種類ついて¥1,200のセットメニューです。これは相当にお値打ちなセットメニューで、「日替わり定食」以上にお得と言えるでしょう。こちらのサーロインステーキは実は評判の一品。まだ参拝していませんが、早速ご利益があったようです。では改めて店内へ入ってみましょう。
カウンター5席と2名テーブル席が3組、4〜6名座れるテーブル席が1組と、コンパクトな店内です。カウンター席や2名テーブル席の比率が高く、お一人様でも利用しやすい洋食店。マスターが調理、奥様は接客を担当されていて、どちらも京都の個人経営の飲食店としては珍しく愛想のいい丁寧な応対で安心できます。とりあえず改めてメニューを確認してみましょう。
ハンバーグを中心に、スタンダードな洋食メニューはひととおり揃っています。ステーキやビフカツを除けば、ほぼ¥1,000前後とリーズナブルで、良心的な価格設定です。しかも味は本格的な洋食。近年、ファミレスチェーンなどでも高級志向を反映して洋食のクオリティは格段に向上していますが、意外に高くつくメニューも少なくありません。サーロインステーキ・ポークカツ・エビフライ・カニクリームコロッケが付く定食で¥1,200はまず難しいでしょう。個人経営の洋食店でもかなり頑張らないと、この価格では提供できません。こちらの企業努力に敬意を表しつつ、当然「チコレ定食」を注文します。
「チコレ定食」が到着しました。左からカットされたサーロインステーキ、ポークカツ、小さいサイズながら2尾がつくエビフライ、そしてクリームコロッケという豪華な陣容です。そしてサラダのドレッシングにも注目。自家製のようで、爽やかな酸味と甘みがレタスなどの生野菜とよく合います。こちらのドレッシングは販売もされているそうですので、訪問した際にはお土産にされても重宝するのではないでしょうか。赤だしと漬物も付いていて完璧な洋定食です。1ミリのスキもありません。エビフライやカニクリームコロッケも本物の洋食の味わい。すべてにおいて丁寧に作られています。
サーロインステーキはその柔らかさと肉の旨味に驚かされる逸品。価格的には外国産牛ですが、肉質から考えると国産牛以上の品質であるのは間違いないでしょう。ミディアムレアに焼き上げられた火の通し加減も申し分ありません。サーロインの名前どおりの上質なステーキを存分に堪能することができました。
ポークカツも柔らかな豚ロースがおいしい。ロース肉のコクと脂の甘みが絶妙です。こちらの豚肉の肉質もハイレベルであり、安価なモモ肉ではないところがスゴいと感心しました。管理人はこれまで京都を中心にさまざまな都道府県でアホほど洋食を食べてきましたが、¥1,200で食べられる洋定食としては、おそらくBEST5には入ると思います。それほど感動的な味を体験できる「チコレ定食」を久しぶりに味わうことができました。
洋食店としては珍しくマスターもまだお若いので、これからも永きに渡ってこちらの洋食をいただくことができるでしょう。しかも知らず知らずの内に、超強力なパワースポットのパワーを毎日受けられていて、相当長生きされるハズです。現在は新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されている時期ですのでオススメできませんが、また京都観光を自由にできるようになった際は「木嶋坐天照御魂神社」への参拝がてらに、こちらでコスパ抜群の本格洋食を楽しんでみられてはいかがでしょうか。
[2020年4月11日訪問]
洋食のチコレ
●住所…京都市右京区太秦森ケ東町48-26(Google マップ)
●TEL…075-881-2380
●定休日…日曜日・祝日および月曜日の夜
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「洋食のチコレ」で検索してください。
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