麺彩 さくら食堂
皆さんは「尾道ラーメン」をご存知でしょうか。ラーメン好きなら常識だそうで、広島県尾道市を中心としたエリアで食べられているご当地ラーメン。管理人はあまり詳しくないものの、京都市内でも尾道ラーメンを提供しているお店を数軒は知っています。その中でも尾道市出身のマスターが営業されているホンマモンの尾道ラーメンを提供されているのが「麺彩 さくら食堂(めんさい さくらしょくどう)」です。
西大路通と御池通の交差点(西大路御池)を北へ100mほど行ったところにあるラーメン店で、2003年(平成15年)12月のオープン以降、お客さんで賑わっている人気店として知られています。夜の営業はラストオーダーが23:30と夜遅めの食事にも対応されている便利なお店です。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が解除されてからも営業時間を短縮されている飲食店が多い中、こちらは頑張って深夜営業をされています。管理人のように帰宅が遅くなる社会人にとっては本当にありがたいお店と言えそうです。時刻は22時、まずが店頭のメニューを確認してみましょう。
「【尾道】魚介醤油ラーメン」¥650が一番人気なものの、各種ラーメンやつけ麺も相当にハイレベル。価格もリーズナブルで、給料日前の財布が乏しい時でも手軽に利用できます。唐揚げや餃子、丼などが付くセットメニューも豊富なため、近隣の学生にも人気。しかし今回は尾道ラーメンでもなければ、ラーメンやつけ麺でもなく、もちろん冷やし中華です。夏季限定の冷やし中華を求めて、店内へ入ってみました。
カウンター席もテーブル席もテレビ番組の収録現場のようにアクリル板で仕切られていて、新型コロナウイルス対策も万全の体制。ナルホド、深夜営業をされているだけあって、大型チェーン店レベルの対策をされていて安心できます。居酒屋などの飲食店では難しい対策かも知れませんが、ラーメン店などであれば問題ないでしょう。冷やし中華は「冷めん」¥750と「冷し担々麺」¥700の2種類。こちらの「冷し担々麺」は食べたことがあり、つけ麺スタイルで記憶に残っていました。今回も「冷し担々麺」を注文しようと思った矢先、メニューに「焼肉丼と冷やしつけ麺」¥800を発見。冷やしつけ麺が食べられる上、焼肉丼まで!しかも¥800!!と、お得に目がない管理人は迷わず「焼肉丼と冷やしつけ麺」を注文しました。
「焼肉丼と冷やしつけ麺」が到着。「冷やしつけ麺」はいわゆる“ざる中華”ですね。薬味もネギとワサビという“ざる蕎麦”の中華麺版となっています。管理人は子どもの頃、この“ざる中華”が大好物だった時期があり、どこに行っても“ざる中華”を食べていました。また、インスタント袋麺でも“ざる中華”が結構ブームとなっていて、ハウス食品の「楊夫人(マダムヤン)」が特にお気に入りだったことを覚えています。以上、昭和のオッサンのノスタルジーな思い出には誰ひとりとして興味がないと思いますので、早速「冷やしつけ麺」をいただきましょう。
キリリと冷たいコシがある中華麺に少し甘いめのツユとワサビのピリ辛がよく合います。そうそう、コレコレ!と思わず子ども時代を思い出す味わう。とにかく食べやすいんですね。ざる蕎麦とは異なり、やはり中華麺だけあって食べごたえも十分。暑い夏の夜、本当に食欲がない時でも、これなら案外スルスルと食べられるのではないでしょうか。久しぶりにざる中華を食べて、もっと流行してもいい料理だと改めて感じました。
「焼肉丼」は豚肉を焼肉風のタレで焼いたものとキムチが添えられています。豚焼肉をひと口食べると、驚くほど柔らかい!これはおそらく、豚肉を茹でて柔らかくされてからタレをからませて焼かれたものではないでしょうか。これほど厚切りなのにまったく固くなく、この手間がおいしさに直結しています。薄切り肉ならこの手間をかけずとも柔らかくなりますが、ボリューム感や満足感は到底得られません。こちらの「焼肉丼」は必食の逸品だと断言できます。「焼肉丼」や「冷やしつけ麺」だけでなく、各種ラーメンやつけ麺にも感じるのですが、丁寧に料理と向き合われている印象です。夜遅くの食事が困った場合は、ぜひこちらのお店で丁寧に作られた料理の数々をご賞味されてみてはいかがでしょうか。
[2020年6月15日訪問]
麺彩 さくら食堂
●住所…京都市中京区西ノ京東中合町34(Google マップ)
●TEL…075-812-5875
●定休日…日曜日
●備考①…「冷めん」「冷やし担々麺」は夏季限定
●備考②…店内禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「さくら食堂」で検索してください。
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