烏丸高辻のビジネスパーソンに人気の中華店

2020冷やし中華
スポンサーリンク

中国料理 鑫隆

近頃また新型コロナウイルスの感染者が増加傾向にあり心配ですが、経済活動は徐々に活発化のきざしを見せています。ビジネスでの都道府県間の移動も増えてきていて、京都にも他都道府県から商用で来られる方を少しずつですが見かけるようになりました。管理人も今年は自粛しているものの、年に数回かは宿泊を伴う出張があり、宿探しには結構悩みます。観光地や歓楽街のド真ん中のホテルを選ぶツワモノもいらっしゃるようですが、小心者の管理人は出張先の現場近くか、それがムリであれば最寄駅周辺を中心に選ぶタイプです。しかし、例えば東京であればJR「新宿駅」周辺などとなり、1泊素泊まり¥10,000以内のビジネスホテルはまず満室で取れません。“空いてる!!”と思ってもよく見れば¥20,000以上する高級ホテルだったりで予算オーバー。大企業などにお勤めの方なら、そこしか空いていなければ高級ホテルでも経費で落ちるそうですが、管理人が勤める零細ブラック企業では許されません。プライベートならともかく、出張で¥20,000以上の高級ホテルに泊まれる身分の方って、どの程度いらっしゃるのでしょうか。京都市内にもオフィス街の高級ホテルは存在しますが、一体どんな方が泊まっているのか不思議です。

烏丸通四条通の交差点(四条烏丸)を南へ400mほど行き、高辻通の交差点(烏丸高辻)を東へ100mほど行ったところにある「ホテル日航プリンセス京都」も、オフィス街にある高級ホテルの1軒。観光地や歓楽街から遠い訳では決してないものの、京都の地理に詳しくなければ徒歩やバスで遊びに行くのはちょっと面倒な立地ではないでしょうか。おそらくはビジネスパーソン向けのホテルだと思う反面、宿泊代は1泊¥20,000前後、それでも人気のホテルだそうです。管理人はもちろん宿泊したことなどありませんが。そんな「ホテル日航プリンセス京都」の高辻通の南向かいに、煌々とした電飾看板が特徴的な「中国料理 鑫隆(ちゅうごくりょうり しんろん)」があります。

こちらはかつて、カジュアル上海料理の名店「全家福 高辻店」があった場所で、数年前の閉業後に「中国料理 鑫隆」が入られました。その後、ビル自体を改装されたため、現在は新しくキレイな外観となっています。近隣オフィスにお勤めのビジネスパーソンや「ホテル日航プリンセス京都」の宿泊客などが利用されているのでしょう。ちょっとお高いイメージの中華料理店のように思えますが、実はオフィス街にあるお店にしてはかなりリーズナブル。まずは店頭のメニューを確認してみましょう。

小サイズがあるのは高ポイントです。管理人のようにお一人様で中華店に行く場合、一品料理しかないお店はどうしても食べ過ぎてしまいます。“数種類注文するから食べ過ぎになるんやで”という声も聞こえてきそうですが、特にディナーは麺類やご飯物1品だけ、というのは寂しいでしょ?最低でも2品は注文したいのが人情(?)というものです。時刻は21:20、早速店内へ入ってみましょう。

こちらの夜の営業時刻は22時までとギリギリのタイミングでの入店となりましたが、席の半数以上はお客さんで埋まっていました。訪問した日はグループでのお客さんが多かったものの、2名テーブル席も1組あり、お一人様でも入りにくい雰囲気ではありません。商用で「ホテル日航プリンセス京都」などに、ひとりで宿泊されている方も利用されるでしょうから安心です。それではメニューを…と言いたいところですが、注文時にメニューを下げられてしまって撮影できませんでした。だいたいの中華メニューを揃っている感じで、四川料理がベースといった感じでしょうか。さて、こちらの冷やし中華は「冷やし担々麺」¥880です。そして副菜として…アッ!小サイズの「牛肉炒飯」¥500がある!一般的な炒飯はチャーシューが多くあまり知られていませんが、牛肉の炒飯もなかなかおいしいのです。ただ、メジャーな料理ではありませんし、そもそも中華料理で牛肉はあまり使われません。本場の中国大陸や香港、台湾でも限られた料理でしか牛肉は使われていないこともあり、日本の中華料理店でもあまり見かけることはないのでしょう。せっかくですので今回は「冷やし担々麺」と「牛肉炒飯(小サイズ)」を注文してみました。夜の麺+飯は卒業したハズなのですが、飯が小サイズなのでセーフということでお許しください。

「冷やし担々麺」が到着しました。みずみずしい野菜たっぷりの、ヘルシーな「冷やし担々麺」です。具は水菜、レタス、キュウリ、モヤシ、大根の野菜と肉味噌。大根の細切りは珍しいですね。シャクシャクとした食感と大根の甘みが味のアクセントとなっていて、他店とは異なる「冷やし担々麺」となっています。とにかく野菜の量が多く、“中華版のサラダ冷麺”といったおもむきではないでしょうか。味と健康を両立した、女性にもうれしい「冷やし担々麺」だと感じました。

麺は細めの中華麺で、濃厚でミルキーなゴマダレとよくからんでおいしい。麺をタレと具によく混ぜて食べると、改めて葉物野菜のおいしさが主張していて、サッパリと食べられます。夏の暑い日などには最適な「冷やし担々麺」です。野菜不足を感じている方にもピッタリで、食欲のない時などでもこれならスンナリと食べられます。

そして「牛肉炒飯(小サイズ)」。温かな青湯スープもうれしいですね。「冷やし担々麺」ですっかりと冷えた身体になっていましたので、温かなスープはことのほかおいしく感じられます。スープ自体は上品な薄味で、滋味深い味わい。まるでホテル中華のような味で、口直しには申し分ありません。では、いよいよ「牛肉炒飯(小サイズ)」をいただきましょう。

この黒いビジュアルは、かなり醤油味キツめな炒飯なのかと思いきや、濃厚でコクがありつつ、まろやかな味わいに驚きます。おそらく中国の醤油を使われているのでしょう、この甘じょっぱさは日本の醤油ではありません。塩味は控えめで、牛肉独特の旨味が口の中で広がります。適度なシットリ感もあり、炒飯としてはかなりハイレベルなおいしさでした。暑気払いにこれ以上はない「冷やし担々麺」と、本格的な中華料理を味わえる「牛肉炒飯」で、こちらの実力がわかります。商用などで四条烏丸近辺に来られた際には、手軽な価格で本物の味を楽しめるこちらをぜひご利用してみてください。

[2020年7月14日訪問]

中国料理 鑫隆
●住所…京都市下京区因幡堂町654(Google マップ
●TEL…050-1308-1703
●定休日…不定休
●備考①…「冷やし担々麺」は夏季限定
●備考②…禁煙
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「金隆」で検索してください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました