GRILL FOG
アラフィフの管理人にとって最も羨ましくて妬ましいのが若さです。実際の年齢が若いのはもちろん、精神的に若々しく生きている人を見るとムカ…微笑ましく感じます。この年齢になってつくづく痛感するのが若々しい人のコミュニケーション能力で、特に飲食店では気持ちのいい接客を受けることができ、気分良く食事を楽しめますね。まぁ、苦虫を噛み潰したようなオヤジの無愛想な接客も、個人的にはアリなのですが。今回は2018年（平成30年）5月に開業され、3年目を迎えられた若々しくても正統派な洋食店をREPORTしてみました。
西大路通と五条通の交差点（西大路五条）を南へ300mほど行ったところにある洋食店「GRILL FOG（グリル フォグ）」。開業されて日が浅いにも関わらず、京都の洋食好きであればほぼ必ずチェックしている、と言われるお店です。それもそのハズ、こちらのマスターはまだ若く見えますが、京都洋食の名店「とくら」で修行を積まれて独立。「とくら」と言えばハンバーグ、と言っても過言ではない肉汁ジューシーなハンバーグをこちらでも習得されています。若造のクセに「とくら」のハンバーグを作れるのか？とオッサンはなぜか喧嘩腰になりがちですが、そもそも「とくら」のコピーである必要はまったくなく、そもそも料理の技術に年齢は関係ありません。ともかく食べもせず論評するのはルール違反ですので、まずは店頭のメニューを確認してみましょう。
テイクアウトメニューも充実していて、昨今のコロナ対策を踏まえた営業をされています。夜は洋食の一品料理やちょい呑みSETなどもあり、飲む人にとっても便利なお店ではないでしょうか。時刻は13：40、早速店内へ入ってみましょう。
清潔感がありながらウッディでアメリカンダイナー的な雰囲気の、カジュアルな内装です。こちらのランチタイムは15：00ラストオーダーで、そのまま17：30までカフェタイムとなり、その後は21：00ラストオーダーのディナータイムとなる通し営業。カフェタイムでも食事メニューは用意されていると思いますので、遅めのランチなどにも利用しやすいのではないでしょうか。ではランチタイムのメニューを確認してみましょう。
さすがにハンバーグで有名な「とくら」出身のマスターのお店だけあって、ハンバーグを中心としてメニュー構成です。そして値段が手頃なのも高ポイント。「国産合挽き手捏ねハンバーグLUNCH」は170gで¥990と¥1,000を切るリーズナブルさです。ハンバーグの170gは相当なボリュームで、一般的なハンバーグ1つがだいたい100g前後ですから、かなりの良心価格であることが伺えます。今回はいろいろなものが食べたい病が発病してしまいましたので、看板メニューである「FOG LAUNCH（ハンバーグ120g+エビフライ+クリームコロッケ）」¥1,480を注文してみました。
見るからにゴージャスな「FOG LAUNCH（ハンバーグ120g+エビフライ+クリームコロッケ）」が到着。色鮮やかな野菜もたっぷりで、野菜サラダだけでなく、トマトのマリネやパプリカなどのピクルスも添えられています。秋らしいサツマイモもうれしい。洋食に限らず、野菜がおいしいお店は相対的にレベルが高い証拠ではないでしょうか。普段の野菜不足を補うべく、大好きな甘い完熟のトマトをツマミながら、まずは注目のハンバーグをいただきましょう。
ご覧ください、この見事なピンボケ具合を。いや、ご覧いただきたいのは肉汁です。期待通りの素晴らしいハンバーグでしょう。箸で軽くつまむと肉汁が溢れ出てくる、本物のハンバーグです。合挽き肉らしく牛の濃厚な旨味と豚のパンチが効いたコクを存分に楽しめる逸品。ソースは少し甘めのバーベキューソースっぽいデミグラスソースで、ご飯によく合います。ハンバーグ本体の味に負けない個性的なデミグラスソースとなっていて、若い方や女性にも馴染みやすい味となっているように感じました。
クリームコロッケもサクサクに揚げられていて、なめらかでミルキーなコクが贅沢な味わいのベシャメルソースに思わず笑みもこぼれます。トロトロのクリームがクリームコロッケのキモであり、正統派の技術から生み出されるおいしさです。エビフライも申し分のない味わいで、若いマスターのセンスと才能をしっかりと堪能することができました。京都有数の洋食店として名を連ねる1軒となるのは間違いないでしょう。洋食がお好きな方なら、ぜひ一度お試しください。きっと末永く利用できる洋食店となるハズですよ。
［2020年10月4日訪問］
GRILL FOG
●住所…京都市下京区西七条掛越町60（Google マップ）
●TEL…075-314-7455
●定休日…不定休
●備考…禁煙
●ホームページ…facebook/Instagram
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