焼きそば専門天
以前のREPORTでも書いたものの誰一人として覚えていないハズですので、改めて「焼きそば」について思いの丈を語りたい。管理人にとって焼きそばは、子どもの頃にお祭りの屋台で食べた串カツと並ぶ縁日最強グルメです。自宅で焼きそばを作る家庭ではなかったこともあり、焼きそばへの憧れは強かったように思います。学生の頃はお好み焼き店や居酒屋メニューの1つという認識で、誰かが知らない間に注文していて、何となく食べていた特に気になる存在ではなくなっていました。しかし、特に気にならない異性でも、いつの間にか恋愛に発展することもあるでしょ?管理人にとっての焼きそばが、まさにそれ。普段は特に気にもならないものの、たまにムショーに食べたくなるのが焼きそばなんです。朝から“今日は焼きそばの日”というのがあります。そこで今回は、昼に職場近くのお好み焼き店で焼きそばを注文するのを我慢して、帰宅途中に話題の焼きそば店へ寄ってみました。
河原町通と御池通の交差点(河原町御池)を南へ150mほど行き、姉小路通を西へ80mほど行ったところにある「焼きそば専門天(やきそばせんもんてん)」。京都有数の繁華街である河原町三条からも近く、地下鉄「京都市役所前駅」から徒歩3分程度と便利な立地にあります。こちらは今年2020年(令和2年)2月にオープンされた新しいお店なのですが、実は京都では知る人ぞ知る名店「鉄板焼・お好み焼 仁」が母体。「鉄板焼・お好み焼 仁」で提供されている焼きそばが評判だったこともあり、焼きそばの専門店として誕生した由緒正しき(?)出自のお店です。時刻は21時、早速店内へ入ってみましょう。
コの字型のカウンター席のみの店内。オッサンだらけなんだろうなぁ…と思って入店すると、オッサンももちろんいらっしゃいましたが、若い女性客もいらっしゃってちょっとビックリしました。焼きそばの専門店と言えばオッサンおよびオッサン予備軍のパラダイスであり、若い女性客はカップルもしくはグループでの来店というのが相場。若い女性だけのグループやお一人様はかなり珍しいと思います。一方、お好み焼き店では若い女性のグループやお一人様は珍しくとも何ともありません。この違いは何なのか…は、今後の検討課題ということでメニューを確認しましょう。
新メニューの「あさり塩焼そば」¥900にも惹かれますが、ここはやはり突然食べたくなるソース焼きそばでしょう。ソース焼きそばには塩焼きそばや中華焼きそばにはない中毒性があります。インスタントのカップ焼きそばでもよく見られる現象で、ウスターソースをはじめとする各種ソースの焦げた香ばしさと風味がオッサンホイホイとなっているのではないでしょうか。管理人としては残念ながらノンアルコールビールがなかったため、今後はぜひノンアルコールビールの導入を検討していただきたい!と強く願いつつ、「ソース焼きそば(細麺)牛すじ」¥850とトッピングに「目玉焼き」¥50を注文してみました。
コレですコレ!超正統派な焼きそばです。熱々の鉄板に盛り付けられていて、香ばしいにおいが辺りに漂います。こちらではソース焼きそばを溶き卵につけて食べるすき焼きスタイルも推奨されていますが、個人的にはソース焼きそばには「目玉焼き」派。半熟の黄身をつぶして焼きそばにからめて食べるとこたえられません。が、まずは「目玉焼き」の力を借りず、ソース焼きそばだけでいただいてみましょう。
こちらでは細麺と太麺を選べるため、今回は細麺をチョイスしました。このそうめんレベルの細麺の焼きそばがおいしい。京都の地ソース5種類をブレンドされたソース、そして牛スジとの相性も抜群です。見た感じ普通のソース焼きそばですが次元が異なるおいしさで、さすがは専門店の味わい。管理人は自宅でたまに具だくさんのソース焼きそばを作るのですが、どう頑張ってもこんなにおいしいソース焼きそばにはなりません。ソースも麺も真似できないクオリティであり、「鉄板焼・お好み焼 仁」で評判を呼ぶだけのことはあります。
そして「目玉焼き」の黄身をつぶして食べると贅沢度が格段にアップ!濃厚でコクのある「目玉焼き」の黄身がソース焼きそばと絶妙にマッチします。黄身の色が濃いオレンジ色なのもおいしそうに見えるポイントでしょうか。実際には黄身の色は鶏の飼料によって変わるため、色によっておいしさに差が出る訳ではないものの、料理はまず目で楽しむのが基本。薄黄色の黄身よりもこちらの黄身の方がおいしそうに感じられます。ちょっとジャンクな味わいはビールにもぴったりでしょうし、寒い時期には「おでん」各種も提供されていますので、〆の焼きそばとおでんに舌鼓を打たれてみてはいかがでしょうか。
[2020年10月15日訪問]
焼きそば専門天
●住所…京都市中京区下本能寺前町492(Google マップ)
●TEL…090-3263-7914
●定休日…なし
●備考…禁煙
●ホームページ…Instagram
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