京都の古きよき昭和の味を復活された洋食店

洋食編
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辰五郎

京都に昔からある、いわゆる“昭和洋食”は地元のミドルやシニア層を中心に、今でも根強い人気があります。ただ、お店の方の加齢や後継者不足などもあり、“昭和洋食”は減少する一方。京都イチの繁華街である四条河原町からほど近く、河原町オーパの裏手の裏寺町通にあった昭和の洋食店「辰五郎(たつごろう)」も2015年(平成27年)に惜しまれつつ閉店されました。管理人も何度か伺ったことがあるお店で残念に思っていたのですが、2017年(平成29年)に移転されて復活。“これは行かねば”とタイミングを見計らっていて、今回ようやく訪問することができました。

堀川通四条通の交差点(四条堀川)を南へ400mほど行き、高辻通を東へ200mほど行ったところにある「辰五郎」。“タツゴロウ”という店名が昭和洋食らしくガンコ親父そうな感じでイイですね。こちらのマスターが辰五郎さんなのかどうかは知りませんが、実際にはそんなことはないものの見た目はガンコで気難しそう。その分、接客担当の奥様からとても丁寧かつアットホームな応対をしていただけ、互いに足りないものを補い合うのが夫婦のカタチだと感じました。管理人は結婚したことがない独身アラフィフですので、こんなことを書ける資格はまったくないのですが。移転されてから初めての訪問です。裏寺時代には人気店であっただけに今回も用心してお昼どきを少しズラした13:30に到着。まずは店頭のメニューを確認します。

こちらはハンバーグをはじめ、何を食べても間違いがないお店ですが、管理人イチオシなのが「牛肉の照り焼きステーキ」¥1,100。「牛肉の照り焼き」または「牛肉の生姜焼き」は、昭和の洋食店では当たり前にあった古典的なメニューで、50歳前後以上で洋食好きな方ならご存知かと思います。最近の洋食店ではまず見かけなくなったものの、なぜ天然記念物並みのメニューにまで衰退したのかサッパリわからない、とてもおいしい料理です。しかし、このまま数十年経てば、「牛肉の照り焼き」や「牛肉の生姜焼き」はロストテクノロジーとなるのかも知れません。もっとも、その頃であれば管理人は天国にいるハズですので、あまり関係ありません。若い方は今のうちに食べてみて、気に入られたら「牛肉の照り焼き」や「牛肉の生姜焼き」を提供する洋食店を開業してください。その時、管理人がまだ天国へ旅立っていなければヨボヨボになりながら訪問して、ヨボヨボになりながらREPORTさせていただきます。早速店内へ入ってみましょう…って、13:30でも満席でした。幸いカウンター席が空いていましたので着席できたものの、店内写真は諦めます。店内は4名テーブル席4組とカウンター6席といった収容数で、内装は喫茶店のようなカジュアルな雰囲気。誰でも気兼ねすることなく気軽に利用しやすのではないでしょうか。では改めてメニューを確認してみましょう。

ランチでは¥900〜¥1,100でいただける6種類のセットメニューが人気のようです。グリル2種類が選べる「コンビネーションランチ」¥1,300もお得で、「ハンバーグと牛肉の照り焼きステーキ」という肉々しいコンビでもOK。そして「コンビネーションランチ」のグレードアップ版が「辰五郎ランチ」です。今回は「牛肉の照り焼きステーキ」を食べたかったこともあり、「辰五郎ランチA(牛肉の照り焼きステーキ、えびフライ、えびクリームコロッケ)」¥1,600に決めて、愛想のいい奥様に注文してみました。

最初に「コーンポタージュスープ」が到着。このあたりも昭和洋食らしく、いにしえからの洋食店ではコーンポタージュか赤だしがデフォルトでした。ひとくちすするとコーンの甘くてコクのある豊かな風味とミルキーな濃厚さが堪能できる逸品。甘みはおそらくほぼコーンだけでしょうか、自然な甘さがおいしい。大将(辰五郎さん?)の心意気まで感じられる、奥ゆかしくも一本筋が通った味わいです。

そしてカップサラダが運ばれてきます。カップサラダと言いながら、意外とたっぷりの生野菜サラダで、万年野菜不足の管理人にとってはありがたい。ドレッシングはこれまた管理人好みのゴママヨドレッシングで、生野菜の青臭さを感じることなくおいしくいただけます。

いよいよ牛肉の照り焼きステーキ、えびフライ、えびクリームコロッケのメインディッシュとご飯が到着しました。この正統派な洋定食のビジュアルは昭和洋食ならではで、美しさすら漂っています。カラリと揚げられコロモがサクサクでエビの甘みを存分に堪能できるえびフライも申し分ありません。

えびクリームコロッケはエビの風味とコーンの甘さが調和された味わい。トロットロでなめらかなベシャメルの濃厚なコクも本格派のクリームコロッケです。管理人はクリームコロッケが大好きで、市販のモノや冷凍食品などもよく購入するのですが、やはりプロのクリームコロッケには敵いません。本当は自作したいのですが、考えただけでメンドくさそうで、クリームコロッケは洋食店をはじめとする飲食店でいただくに限ると思っています。

今回のメインである牛肉の照り焼きステーキです。中心部がロゼカラーなミディアムレアで焼き加減も完璧。こちらの牛肉の照り焼きはニンニクの風味が香る仕様で、そこに甘辛のタレがからんだ逸品となっています。これはご飯はもちろん、ビールも進みますよ〜。なぜ牛肉の照り焼きを提供するお店が少ないのか、本当に謎なほどのおいしさではないでしょうか。京都の文化でもある昭和洋食を気軽に味わえるこちら、洋食がお好きな方ならぜひ訪問してみてください。

[2020年10月18日]

辰五郎
●住所…京都市下京区永養寺町227(Google マップ
●TEL…075-352-7155
●定休日…水曜日および第3木曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「辰五郎」で検索してください。

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