京都の喫茶店文化を今に伝える喫茶店

喫茶店・カフェ編
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京都純喫茶 珈琲マスサン

学生の街と呼ばれる京都市内には、新しいモノ好きな京都人気質もあって、たくさんの喫茶店が営業していました。今では昔ながらの喫茶店は減少傾向にあるものの、それでも京都の喫茶店文化は脈々と受け継がれています。京都の喫茶店で特徴的なのは“フードメニューがガチ”なお店が多いところでしょうか。洋食店レベルの洋食をいただけるお店やパンにこだわられているお店も少なくありません。特にパンは新しいモノ好きな京都人にとって欠かせないものであり、全国でも1、2を争うパン消費地域となっています。そこで今回はパンメニューが充実している昔ながらの喫茶店へ伺いました。

堀川通御池通の交差点(堀川御池)のほぼ北東角にある「京都純喫茶 珈琲マスサン(きょうとじゅんきっさ こーひーますさん)」。こちらは京都では知名度が高いワールドコーヒーからコーヒー豆などを卸しているコロラドコーヒーショップのフランチャイズ店です。京都市内にはコロラドコーヒーショップが数多く営業されていますが、それぞれのオーナーが独自のメニューを構築していて、実態は個人経営の喫茶店と言っても差し支えないでしょう。世界遺産に認定されている二条城から堀川通を挟んだ向かい側にあることから、地元民だけでなく観光客にも人気の喫茶店です。7時~16時(2021年1月9日現在)の通し営業であり、モーニングや遅めのランチにも対応しています。時刻は15時、遅めの昼食をいただこうと店内へ入ってみました。

広々としたクラシカルな店内で、落ち着いて飲食できる雰囲気です。入口すぐのところにパン販売の陳列コーナーがあり、奥が自家製パンを製造するパン工房となっています。ベーカリーカフェのハシリのような喫茶店で、パンへのこだわりも相当なもの。お客さんがまばらだったこともあり、お一人様でもゆったりとくつろげる4名テーブル席に陣取ってメニューを確認します。

ご覧ください、このパンメニューの豊富さを。パン好きにはたまらない喫茶店です。管理人はサンドイッチが大好きで、以前、得意先の女性担当者から“むちむちサンが好きな食べ物は何ですか?”と尋ねられ「サンドイッチ」と答えると“OLか!!”と強めにツッコまれたほどのサンドイッチ好き。皆さん、どうも管理人にはラーメンやカツ丼好きであってほしいと思われている方が多く、本当に迷惑しています。後、一緒に食事へ行った時に大盛りを注文しなかったからといってガッカリするのも止めていただきたい。そもそも大盛りなんて頼みませんし、頼んでいるのを見たこともないハズなのに、なぜガッカリされるか。フードファイターか何かと勘違いされているのでしょうか。この体型は生まれつきで水を飲んでも太る体質ですのであしからず。今回は大好きなサンドイッチの中から「ビーフサンドセット」¥1,100を注文してみました。

各種サンドイッチのセットにはカップサラダとコーヒーまたは紅茶が付きます。サンドイッチは遅めの昼食には最適なボリューム感です。「ビーフサンド」は薄切りされたパストラミビーフとレタス、キュウリが具材のサンドイッチ。パストラミビーフとは塩漬け牛肉の燻製で、各種香辛料を効かせたハムのような食材です。見た目はローストビーフに似ているものの、ローストビーフにはない香りや凝縮された旨味が特徴で保存性にも優れています。大きめの精肉店やスーパー、百貨店などにも置かれていますので、興味がある方は購入してみてください。そしてパストラミビーフの調理法で最もポピュラーなのがサンドイッチです。こちらの「ビーフサンド」のように、パストラミビーフはケチらずたっぷりと挟むのがコツ。誰でも簡単に贅沢なおいしさのパストラミビーフサンドを作ることができます。

こちらの「ビーフサンド」はパストラミビーフの濃厚な味わいに、シャキシャキのレタスやグレイビーソース風のソース、マスタードとの絶妙なバランスがおいしい。そしてやはりポイントとなっているのが食パンで、食パン自体のおいしさがこの「ビーフサンド」の味わいに直結しています。コーヒーもサイフォンで淹れられた本格仕様で、昭和の喫茶店らしい濃いめのブレンドコーヒーを楽しむことができました。京都の喫茶店文化を体現されている1軒です。二条城近くまでお越しの際には、ぜひパンもおいしいこちらで京都らしい喫茶店をご堪能ください。

[2021年1月3日訪問]

京都純喫茶 珈琲マスサン
●住所…京都市中京区押堀町40(Google マップ
●TEL…075-222-0990
●定休日…木曜日
●備考…禁煙(?)
●ホームページ…Instagram

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