こだわりの味で客足が絶えないラーメン店

中華編
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いいちょ

管理人が生まれ育った下鴨神社近辺の下鴨エリアは、一乗寺ラーメン街道や繁華街には及ばないものの、隠れたラーメンエリアとして知る人ぞ知る地域なんだそうです。“そうです”と地元民のくせに推定の助動詞を使っている理由は、管理人がラーメンにまったく詳しくないから。さすがに近所なので“言われてみればラーメン店は多いなぁ〜”ぐらいの感覚はあるのですが、行ったことがないお店の方が多いぐらい。ラーメン店と新店を除けば、下鴨エリアであればほとんどの飲食店は訪問していますので、ラーメンが嫌いなワケではないにも関わらず自分でも不思議です。まぁ、以前から当ブログでチョイチョイ告白しているように、ラーメンにあまり感心がないからでしょうね。そんなラーメンマニアな方々からすれば非国民級の管理人でも、下鴨エリアで最も有名なラーメン店は知っています。おそらくですが、その1軒のラーメン店が誕生したおかげで、下鴨が今のようなラーメンエリアになったとすら思っています。今回は2021年(令和3年)の初ラーメンとして、その下鴨屈指のラーメン店へ伺ってみました。

北大路通下鴨本通河原町通)の交差点(下鴨本通北大路)を西へ350mほど行き、路地を北へすぐのところにあるラーメン店「いいちょ」。こちらはかつて京都ラーメンの主流であった“醤油豚骨背脂チャッチャ系”のラーメン店であり、地元民も足繁く通う名店として常に繁盛しています。管理人にとっても最も慣れ親しんだ“THE 京都ラーメン”の1軒。京料理などのイメージから京都人は薄味好きと思われがちですが、実は結構濃い味も人気です。京都ではどこに行っても「餃子の王将」や「天下一品」があり、現在の京都ラーメンの主流がドロッドロのポタージュのような濃厚鶏白湯であることを考えても、京都人は濃い味に飢えているのかも知れません。もちろん他都道府県に人には“ハモとかあっさりした料理が好きどすえ〜”とウソをつくのも平常運転なのですが。とにかくこちらは繁盛店で行列は当たり前、ということもあり、ランチとしては遅めの13:40に入店してみました。

こちらはカウンター8席と4名テーブル席1組、小上がりの座敷1組というこじんまりとしたお店です。カウンター席が1席空いていて、幸いすぐに着席できました。お一人様はラーメン好きが集まっている感じな反面、ファミリーで利用されている方もいらっしゃって、人気ラーメン店にありがちな殺伐とした雰囲気は感じられません。とは言え皆さん、黙々と食べていらっしゃいますので、まさに今の時代にピッタリな“黙食”が実現されている空間でもあります。ではメニューを確認してみましょう。

多くの方が「ラーメン」と「やきめし」を注文されていて、セットの場合は¥100引き。管理人が久しぶりの訪問であることから、「ラーメン(並)」¥750と「やきめし(並)」¥500のセット¥1,150、そして単品の「焼豚」¥600を注文。各ラーメンにプラス¥200でチャーシューを増量できる「チャーシュー麺」にしなかった理由は、「焼豚」を辛子醤油でも食べたかったからです。“どんだけ食いしん坊やねん”と自分でもあきれてしまいますが、地元で食べる油断で魔が差したとしか思えません。普通、単品の「焼豚」はビールやお酒のツマミとして注文しますので、若い店員のニイさんから変なオッサンがおる!という表情をされてしまいました。

まずはその問題の「焼豚」が到着。美しい花びらチャーシューですね。青ネギもたっぷりと乗っていておいしそうです。「ラーメン」と「やきめし」が来るまでの間、辛子醤油でいただきます。

こちらの「焼豚」は意外とあっさり味で、辛子醤油と良く合う町中華店のものに近い仕上がりです。豚の角煮のような濃厚なタレで煮あげられた焼豚もおいしいのですが、管理人はこのあっさりの「焼豚」も好き。豚肉の旨味や甘さをしっかりと感じられ、ご飯のおオカズではなく単体でつまめる味わいとなっています。辛子醤油でいただきつつ、「ラーメン」が到着したらスープに浸して味変してもおいしい。こちらの「ラーメン」に入っているチャーシューは脂身多めの豚バラ肉に対し、「焼豚」はおそらく赤身が多めの豚肩ロース肉と部位を分けておられるので、2種類のチャーシュー麺を楽しむことができます。

そして「ラーメン(並)」と「やきめし(並)」が運ばれてきました。普通の「ラーメン(並)」ですが、薄切りチャーシューが6〜7枚は入っていて、チャーシュー麺と言っても十分通用します。「やきめし(並)」はこの黒肌がラーメン店のチャーハンらしいビジュアルです。こちらではラーメンなどに京都市では超有名な醤油店「澤井醤油本店」の醤油を使われていて、この「やきめし」も澤井醤油のものでしょう。昔ながらのまじめな製法で作られる醤油ですので、おいしいに決まっていますね。

「ラーメン(並)」は濃厚な醤油豚骨スープに背脂が浮かぶスープの味わいが絶品です。不思議とそんなにクドさを感じず、旨味が口の中に押し寄せてきます。麺は中細のストレート麺でスープとよくからむだけでなく、麺そのものの味もおいしい。チャーシューの甘い豚肉の脂と青ネギもアクセントとなっていて、計算され尽くされた1杯だと感じました。

「やきめし」は醤油の濃厚な旨味とチャーシューの旨味、そこに米の甘さが織りなす重厚な味わいです。ビジュアルどおり醤油強めの味ながら、喉が渇くような感じにはならず、クセになるおいしさ。そして驚くことに、「ラーメン」とベストマッチなのです。「やきめし」をかきこみながらレンゲで「ラーメン」のスープをすすると、至福の瞬間が訪れます。一般的なラーメン店のラーメンやチャーハンであれば、食べている途中で冷たい水が欲しくなることも多々あるとは思いますが、こちらでは管理人だけかも知れませんが、冷たい水はすべてを食べ終えた後に水を1杯飲み干す感じ。それだけ味そのものへのこだわりが深いと思わせる「ラーメン」と「やきめし」であると改めて実感しました。下鴨エリアにある飲食店の中でも間違いなく1、2の人気を誇るラーメン店です。下鴨近辺にお越しの際には行列覚悟とはなりますが、こちらのラーメン各種や「やきめし」を試してみられてはいかがでしょうか。

[2021年1月11日訪問]

いいちょ
●住所…京都市左京区下鴨東半木町70-10(Google マップ
●TEL…075-711-0141
●定休日…木曜日(祝日の場合は営業)
 ※臨時休業あり(詳しくはtwitterまたはfacebook
●備考…禁煙
ホームページtwitter/facebook

コメント

  1. ソファ より:

    コレステリンの気がする

  2. むちむち より:

    メッセージありがとうございます。
    ダイエットには大敵ですね。

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