鮮魚と稲庭うどんをいただける手軽な居酒屋

和食編
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酒と魚とオトコマエ食堂
京都駅前店

緊急事態宣言の影響で京都の各地でも観光客が少なくなったと各種メディアで報じられています。平日はほとんど京都にいない管理人でも観光客の少なさに気づくレベルです。特に京都の玄関口でもあるJR「京都駅」周辺で実感しますが、管理人が子どもの頃に比べればまだまだマシ。当時から新幹線をはじめ鉄道ネットワークの拠点だったにも関わらず、今では考えられないぐらいに寂れていました。飲食店もちょっと入りにくいあやしい雰囲気のお店が多かったように記憶しています。そんなJR「京都駅」周辺が再開発され、明るく入りやすい飲食店がほとんどとなり、観光客だけでなく京都府民も利用しやすくなったのではないでしょうか。そこで今回は、お一人様でも入りやすく新鮮な魚介類を楽しめるお店へ伺うべく烏丸七条へ向かいました。

烏丸通七条通の交差点(烏丸七条)を南へ160mほど行き、木津屋橋通を東へ約50m、不明門通を南へ15mほど行ったところにある「酒と魚とオトコマエ食堂 京都駅前店(さけとさかなとおとこまえしょくどう きょうとえきまえ店)」。こちらは京都市内に2店舗と大阪梅田に1店舗ある居酒屋チェーンで、京都市内に2店舗を展開する「創作個室居酒屋 すぎうら」の母体でもある「すぎうらグループ」が運営しているお店です。“京都の板前集団”というキャッチフレーズを付けられていて、創業者は中学卒業と同時に板前の修行を開始された本格派。1994年(平成6年)に26歳の若さで独立以来、現在は5店舗の飲食店を経営されています。その内の1軒である「酒と魚とオトコマエ食堂 京都駅前店」を2017年(平成29年)に開業され、観光客や地元のビジネスパーソンなどに人気のお店となりました。こちらも基本的には居酒屋で管理人のような飲まない人はちょっと利用しづらいものの、昼から営業されている通し営業で、ランチとしてなら入りやすいと思います。時刻は12:30、早速店内へ入ってみましょう。

入口手前が禁煙ゾーン、奥が喫煙ゾーンと完全分煙のお店です。管理人はコロナの影響もあって特に最近、居酒屋へはほとんど行くことがなくなりましたが、居酒屋でも禁煙のお店が増えています。それだけ喫煙人口が低下している証拠でしょう。とは言え管理人が普段利用している大阪市内のオフィス街にあるオオバコなカフェでは完全分煙を実施されていて、禁煙席はガラガラなのに対し、喫煙席は常に満席。誰かが席を立った瞬間、禁煙席で待ち構えていた喫煙のお客さんがサッと移動する姿を何度も目にしています。オフィス街だからかも知れませんが、男女問わず愛煙家はまだまだ多いように感じました。こちらのように完全分煙であれば、非喫煙者も喫煙者も安心して利用できますね。ではメニューを確認してみましょう。

昼飲みメニューが充実していて飲む人には最高のお店です。管理人のように飲まない人のためのランチメニューも用意されているものの、ちょっとわかりにくいのでホームページのメニューを掲載しておきます。

「稲庭つけうどんと選べるミニ海鮮丼セット」は「稲庭つけうどん」の大・中・小と「ミニ海鮮丼」4種類から選べるセットメニューです。炭水化物(うどん)+炭水化物(丼)のオトコマエなセットですが、単品メニューも用意されています。管理人はそこそこオトコマエだと心の中では自負していますが、さすがに人前では口が裂けても言えません。そもそもオトコマエかどうかは個人の主観であり、自分がオトコマエだと思っていればそれはもう十分にオトコマエなのです。と、自分に言い聞かせながら「稲庭つけうどん(中)と選べるミニ海鮮丼セット(ばらちらし)」¥1,200というそこそこオトコマエなメニューを注文してみました。

「稲庭つけうどん(中)と選べるミニ海鮮丼セット(ばらちらし)」が到着。いや、チョット待って、稲庭うどんがかなりのボリュームで焦ります。この艶めかしく白いうどんはおいしそうなのですが。稲庭うどんとは秋田県の名産で、讃岐うどんと並んで日本を代表するうどんの1つに数えられます。この稲庭うどん、今でこそメジャーなうどんとして一般的ですが、実は1972年(昭和47年)まで製造技術などは公開されておらず、かつては一部のみが食べられる門外不出のうどんだったそうです。江戸時代から作られ始め、主に藩主への献上品とされてきた由緒正しき稲庭うどん。それが今では誰でも食べられるようになり、日本のうどんのトップブランドにまでなったのですから、まずいワケがありませんね。それでは「稲庭つけうどん(中)」からいただきましょう。

つけ汁が濃厚なゴマダレで、コシと小麦の風味か感じられる稲庭うどんとの相性は抜群です。濃いつけ汁でもうどんが負けていません。ツルツルとしたなめらかな食感と喉越しが心地よく、いくらでも食べられます。このうどんは京都風の上品な薄口のダシでいただくよりも、こちらのゴマダレや醤油味強めのキリリとしたツユの方が合いそうだと感じました。それだけしっかりとしたうどんであり、肉うどんや鴨うどんなどにしてもおいしいのではないかと思います。その意味でもこちらのゴマダレのつけ汁という選択は正しいと言えるでしょう。

「ミニ海鮮丼セット(ばらちらし)」は温かなご飯の上に、ハマチやタイ、シラス、イクラなどが乗っていて、卵黄をまぶしていただきます。さすがに鮮魚の扱いには慣れているお店のおいしさで、生臭さなどは一切感じられません。魚介類の旨味と卵黄のコクが贅沢な味わいとなっていて、このミニ海鮮丼だけでも十分に満足できると感心しました。緊急事態宣言中は人波も少なくちょっと寂しい感じも否めないJR「京都駅」周辺ですが、お近くまでお越しの際には昼も夜も入りやすくて新鮮な魚介類や稲庭うどんをいただけるこちらで、リーズナブルに食事やアルコール類を楽しまれてみてはいかがでしょうか。

[2021年2月13日訪問]

酒と魚とオトコマエ食堂 京都駅前店
●住所…京都市下京区東塩小路町538-2(Google マップ
●TEL…075-353-1555
●定休日…なし
●備考…分煙
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