本格洋食から軽食まで楽しめる喫茶店

喫茶店・カフェ編
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グリル&コーヒー ビラ

京都は古くからの街が数多くある古都として知られています。中には時代を動かした歴史の主役となった街も少なくありません。室町時代、京の都が真っ二つに分かれ11年に渡って争いが繰り広げられた「応仁の乱」。銀閣寺(東山慈照寺銀閣)の造営を主導した室町幕府の第8代将軍・足利義政の後継者問題をめぐり、東軍と西軍が京の都を焼け野原にする規模で激しく争っていたと伝えられています。その西軍が陣を構えた地域が、現在の西陣エリアです。ちなみにこの足利義政という人物、銀閣寺をはじめ東山文化を開花させた文化面では有能だったと思われるものの、政治面では室町幕府崩壊のキッカケとも言われる無能としての評価が定着しています。管理人のような一般人は無能でも世間に何の影響も及ぼさないのでギリギリセーフですが、政治家であれば完全にアウト。ただ、文化面だけは有能なあたりが京都人らしくも感じます。別に京都出身の有力政治家や財界人をディスっているワケではありませんよ。で、応仁の乱の舞台になるなど、西陣エリアは古くからの街であり、昔ながらの飲食店も数多く点在しています。そんな中から今回は、喫茶店ながら本格洋食も楽しめるとても有能なお店をREPORTしてみました。

今出川通千本通の交差点(千本今出川)を東へ120mほど行ったところにある喫茶店「グリル&コーヒー ビラ」。西陣郵便局の西隣にある古くからの喫茶店です。先ほどから“喫茶店”と言い続けていますが、洋食店として認識している人も多いお店です。正直に告白すると、こちらは喫茶店でもあり洋食店でもあるお店で、当ブログカテゴリー分けの都合上、喫茶店としているだけ。管理人的には“コーヒーなどのドリンク類のみでも気兼ねなく注文できるお店”を喫茶店やカフェと定義しています。こちらは8:30〜19:30の通し営業で、お昼遅めの時刻でも食事ができる、ありがたいお店です。時刻は15時、遅めのランチをいただくため入店してみました。

周囲には観光スポットが多いものの、お客さんのほとんどは地元の方でしょう。イイ感じにレトロな雰囲気も落ち着けると思います。こちらは全面喫煙可ですので、タバコが苦手な方にはオススメできません。古い飲食店だけあってお客さんはシニア世代の方が多いものの、意外と若い方も利用されていて、女性のお一人様も少なくないお店です。ではメニューを確認してみましょう。

洋食店としても利用されているだけあって、メニューの充実度もハンパではありません。こちらは特大のエビフライや「オムライス」¥780に並んでカレー各種も人気です。実は管理人が頻繁に利用しているお店で、3月にもREPORTするつもりで「ポークカツカレー」¥990を食べていたのですが、当ブログ休止騒動の関係でアップロードしていませんでした。「ポークカツカレー」も後ほど紹介するとして、今回は本格洋食メニューの王道中の王道である「ビフカツセット」¥1,650を注文。そもそもビフカツを用意されているあたり、並の喫茶店ではありません。

「ビフカツセット」が到着しました。京都市内のほとんどの洋食店は通し営業でないため、15時過ぎにこの「ビフカツセット」が食べられるのは幸せです。仕事の都合などで遅い時刻の昼食となることが多い人でも、本格的な洋食ランチをいただくことができます。付け合せのサラダがたっぷりなのも高ポイント。ではビフカツをいただきましょう。

カラリと揚げられたコロモと柔らかな牛肉、少し甘めのデミグラスソースが完璧なハーモニーとなっているおいしさです。牛肉の旨味を存分に堪能でき、ごはんのオカズにもピッタリ。何よりこのステーキレベルのボリューム感がうれしい。ランチとしてはちょっとお高めな価格ですが、それに見合うだけの贅沢な味わいにきっと満足できると思います。

先日いただいた「ポークカツカレー」です。カレーソースは少しフルーティーさも感じられる濃厚な欧風カレーで、カレー単独でも十分においしい逸品。そこにブ厚めのポークカツがプラスされるのですから、まずいワケがありませんね。じっくりと煮込まれたカレーはレトルトでは出せない味で、こちらの各種カレーが人気なのもうなずけます。本格洋食から軽食まで、多彩なメニューを楽しめる名店です。西陣エリアにお越しの際には、ぜひこちらで喫茶も洋食も軽食も味わってみてください。

[2021年4月11日訪問]

グリル&コーヒー ビラ
●住所…京都市上京区般舟院前町145(Google マップ
●TEL…075-415-1551
●定休日…木曜日
●備考…喫煙可
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「ビラ」をご確認ください。

コメント

  1. ビーフカツ定食が美味しそうです。でも関東に住んでる時、トンカツが割と多く見られました。

  2. むちむち より:

    コメントありがとうございます。
    関東、特に北関東は養豚が盛んな地であり、関東ではカレーライスや肉じゃがも牛肉ではなく豚肉を使用する家庭や飲食店が多いなど、豚肉文化が醸成されているからかも知れませんね。
    一方、神戸牛や近江牛などを擁する関西地方は牛肉文化で、ビフカツは関西では人気の洋食メニューです。

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