京都らしい昭和洋食を味わえる荒神口の洋食店

洋食編
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洋食屋 サカ井

東京2020オリンピック競技大会も終了し、お盆ウィークへと突入しました。新型コロナウイルスは依然、猛威を振るっており、せっかくの夏休みなのに帰省や旅行などを躊躇されている方も多いと思います。お盆は仏様になられた方々がこの世に帰って来られる期間でもあるため、帰省できなかった方も離れた場所から大切な故人へ思いを馳せるだけでもご供養になるのではないでしょうか。管理人は洋食が大好きなのですが、よく考えてみれば両親だけでなく祖父母も洋食が好きだったことを思い出し、洋食好きの血が流れていると改めて実感しています。そこで今回は、両親や祖父母も愛した京都の昭和洋食の面影が残る味をいただこうと、荒神口へ向かいました。

河原町通丸太町通の交差点(河原町丸太町)を北へ500mほど行き、路地を東へ数mほど行ったところにある「洋食屋 サカ井(ようしょくや さかい)」。河原町通沿いにメニューのショーケースが掲示されており、近隣にお住まいやお勤めの方であればお店の存在自体はご存知の方も多いと思います。隠れたグルメスポットである荒神口に古くからある洋食店です。荒神口エリアにはかつては立命館大学の広小路学舎があり、現在でも京都府立医科大学京都大学などの学校・教育機関が近いなど、学生の街の香りがする地域となっています。古くからの飲食店も数は少なくなったものの営業されており、こちらもその1軒。時刻は13:10、早速店内へ入ってみましょう。

こちらは昼のラストオーダーが14時と、昔ながらの洋食店としては遅めのランチもいただけます。カウンター席とテーブル席がある店内は、お一人様でも入りやすい雰囲気で、ランチタイムは並ぶほどではありませんが混雑する人気店です。客層はミドルやシニアが多い印象ですが、近隣大学などの学生も少なくありません。ではメニューを確認してみましょう。

ほとんどの定食メニューが¥1,000前後でいただけるリーズナブルな洋食店です。ハンバーグと揚げ物が中心でメニュー数自体は多くありませんが、どのメニューを食べても丁寧に仕事をされているとわかるおいしさ。管理人は数年ぶりの訪問となりメニューに悩みましたが、おそらくこちらの1番人気であると思われる「A定食(ハンバーグのチーズ焼・海老とイカのフライ・ごはん・味噌汁)」¥1,200に決めました。こちらのメニューの両巨頭であるハンバーグとフライの両方を味わえる王道メニューです。

「A定食」が到着しました。箸でいただくのが昭和洋食の特徴の1つ。熱々のごはんとダシの効いた味噌汁、箸休めの塩昆布もうれしい。こちらは特に昔からごはんがおいしく、ごはんに合う洋食をいただけます。チーズが乗ったデミグラスソースのハンバーグ、カラリと揚がったフライに目がいきがちですが、たっぷりのサラダも特筆モノです。みずみずしい野菜サラダとスパゲティサラダも脇役ながらタダモノではない上質な味わい。すべてにおいて文句のつけようがない、京都の昭和洋食らしい丁寧な味を堪能できます。ではメインの「ハンバーグのチーズ焼」をいただきましょう。

この肉汁こそ正統派ハンバーグです。牛肉の旨味をしっかと味わえ、上品な味わいのデミグラスソースとの相性も申し分ありません。京都洋食らしい仕上がりの、現代の洋食にも負けていない、管理人にとってはどこか懐かしい心も満たされる味を堪能することができました。最近のコロナ禍で外食の機会もめっきりと減り、夜の食事はコンビニや大手チェーン店のテイクアウト頼みになることが多く、もちろんコンビニや大手チェーン店には日々感謝しているのですが、やはり食の楽しみが少しずつ奪われていると感じています。まだまだ休業や時短営業をされている飲食店も多いとは思うものの、お客さんとしてできる新型コロナ対策をしっかりとしながら、こちらのような本物を提供される飲食店にもぜひ足をお運びいただければと願っています。

[2021年8月8日訪問]

洋食屋 サカ井
●住所…京都市上京区宮垣町88-2(Google マップ
●TEL…075-222-0955
●定休日…第3・第5土曜日および月・水・金のディナー
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「洋食屋 サカ井」をご確認ください。

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