烏丸御池にある定食類もおいしい喫茶店

喫茶店・カフェ編
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キャンティ

緊急事態宣言が全国的に解除され、京都府でも観光や商用などで再び往来が活発になると思います。京都にはさまざなま観光スポットがあるものの、繁華街ではない純然たるオフィス街・ビジネス街として真っ先に思い浮かぶのは烏丸御池エリアではないでしょうか。最近でこそ烏丸通沿いに商業施設などが立ち並ぶようになりましたが、昭和から平成初期までは烏丸通=オフィス街・ビジネス街”のイメージが強く、仕事でもない限り烏丸通へ行く用事と言えば四条烏丸大丸京都店か、烏丸七条の現在はヨドバシカメラ マルチメディア京都となっている近鉄百貨店(旧:丸物)ぐらいだったように記憶しています。烏丸通のなかでも烏丸御池エリアは“The ビジネス”といった雰囲気で老舗企業から新興企業まで、さまざまな業種・業態の企業が活動している京都市経済の原動力の一翼を担う街と言えるでしょう。そんな多くのビジネスパーソンが集まるオフィス街・ビジネス街には当然、数多くの飲食店も営業されています。近頃は若者好みのオシャレなお店も増え、昔以上に活気があると感じました。もちろん古くから愛されている飲食店も健在です。そこで今回は、烏丸御池エリアのビジネスパーソンに人気の昭和感にあふれる喫茶店をREPORTいたします。

烏丸通御池通の交差点(烏丸御池)を南へ100mほど行き、姉小路通を西へ250mほど行ったところにある喫茶店「キャンティ」。近隣にはNHK京都放送局NTT西日本京都支店/新風館などの公共施設があり、京都国際マンガミュージアムといった文化施設も人気を集めています。「キャンティ」の東向かいには、京都のカフェ好きならほとんどの方が知っているであろうハワイアンカフェの名店「フクミミ」があり、「キャンティ」から「フクミミ」へとハシゴをして新旧喫茶店・カフェREPORTをしようと思っていたのですが、実は2021年(令和3年)9月で閉店されたことが判明。おそらくこのコロナ禍でやむなく閉業されたようで、テレビなどにも取り上げられていたフクミミ」ほどの人気店が…と衝撃を受けました。一方、昔から多くのビジネスパーソンのお腹を満たしている「キャンティ」は今も変わらず営業されています。こちらは先ほどから喫茶店と連呼していますが、洋食店としても人気のお店です。9時からの通し営業で、遅めのランチも大丈夫。時刻は15時、まずは店頭のメニューを確認してみましょう。

「日替り弁当」¥780をはじめ、¥1,000前後でいただける弁当各種やカレー類などを17時までいただけます。「日替り弁当」と「ハンバーグ弁当」¥1,000が人気の両巨頭。定番の「唐あげ弁当」¥980や洋食店らしい「ビフカツ弁当」¥1,180なども見逃せません。個人的には喫茶店の焼肉定食が大好きなこともあり、「焼肉弁当」¥1,180も用意されていてテンションが上がります。カレーやスパゲティといった軽食もあり、もちろんドリンクメニューだけでの利用もOK。早速、店内へ入ってみましょう。

カウンター席と4名テーブル2席、2名テーブル3席のコンパクトな店内は、昔ながらの喫茶店を感じさせる昭和の雰囲気がただよいます。喫煙可のところも昭和感満載でタバコが苦手な方にはオススメできませんが、お昼時などは近隣のビジネスパーソンでほぼほぼ満席となる人気ぶり。メディアなどに登場することは少ないものの、地元の方で賑わう飲食店にまず間違いはありません。では改めてメニューを確認してみましょう。

フードメニューは弁当類が8種類にカレーやピラフ、オムライス、スパゲティ2種類、トースト3種類、サンドイッチ3種類のラインナップです。トーストやサンドイッチを除くすべてのフードメニューにプラス¥200でホットコーヒーまたはアイスコーヒーを付けることができます。こちらの弁当類などは盛りのボリュームにも定評があり、忙しく働くビジネスパーソンも大満足なのでしょう。今回は個人的な食癖である「焼肉弁当」は封印し、おそらく「日替り弁当」とともに人気の「ハンバーグ弁当」を注文してみました。

「ハンバーグ弁当」が到着。否が応でも目につくのが漫画のようなテンコ盛りのご飯です。昼食にガッツリ食べて終業までの仕事に備える昭和のビジネス思想が息づいています。さらに付け合せの充実度にも注目。ハムの下にはマカロニサラダが隠されていて、ハルサメの酢の物、小芋煮、サラダと文句のつけようがありません。漬物は喫茶店での大定番である福神漬け。カレー以外でも福神漬が供されるのは古くからの喫茶店ならではで、おそらくはカレーとの兼用なのでしょう。福神漬けが付く定食や弁当にはノスタルジーすら感じられます。いよいよ目玉焼きで隠されているメインのハンバーグを見てみましょう。

隣のご飯とほぼ変わらないビッグハンバーグです!軽めのデミグラスソースがたっぷりとかけられ、ハンバーグの下にはミートソース風のケチャップスパゲティが敷かれています。ご飯の多さや充実の副菜だけでなく、ハンバーグもかなりのボリューム。腹ペコなビジネスパーソンに人気なのもうなずける「ハンバーグ定食」です。

厚さもあるビッグハンバーグは合い挽きミンチの旨味がたっぷりで、デミグラスソースとの相性も抜群。仕事の都合でランチタイムに食事をし損ねることはありがちだと思うのですが、他店がランチ営業を終了する14時以降でも、このクオリティとボリュームの「ハンバーグ定食」をいただけるのは本当にありがたいと感じます。管理人が食事中、スーツ姿の若いビジネスウーマンが来店され、おそらく社内のランチミーティングで利用されるのでしょう、数日後のテイクアウト弁当の予約をされていました。やはり近隣のオフィスに人気のお店だと改めて実感。コロナ禍が収束するにつれ、商用でも京都に来られる方は増えるはずですので、烏丸御池付近に来られた方はぜひ、こちらで“京都の喫茶店の洋食レベル”を体感してみてください。

[2021年10月12日訪問]

キャンティ
●住所…京都市中京区町頭町89(Google マップ
●TEL…075-255-4608
●定休日…土曜日・日曜日・祝日
●備考…喫煙可
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「キャンティ」をご確認ください。

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