本場中国の味をリーズナブルに堪能できる中国料理店

中華編
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五十碗 四川刀削麺

管理人が勝手に“京都のチャイナタウン”と命名している叡電「元田中駅」周辺エリア。当ブログでも多くの中華料理店をREPORTしてきましたが、最近はすっかりご無沙汰していました。このエリアはなぜかはよくわからないのですが中華料理店、なかでも四川料理店が多く営業されていて、“京都のチャイナタウン”改め“京都のリトル四川省”と呼びたくなります。日本での四川料理の元祖は、かつて放送されていたテレビ番組「料理の鉄人」で中華の鉄人として活躍された赤坂四川飯店のオーナーである陳建一氏のお父上で四川料理の神と称される陳建民氏。ピリ辛な麻婆豆腐やエビチリなどを日本に広めた、日本の食文化に多大な影響を与えたトップクラスの料理人として知られています。陳建民氏の料理は四川料理を基本としながらも、日本人の嗜好を踏まえてアレンジされたものであり、その創意工夫が日本に四川料理が根付いた大きな要因だったのは間違いありません。そして現在、陳建民氏によって広まった四川料理が日本でも当たり前のように食されるようになると、四川省出身の料理人が多く来日し、より本場の四川料理を提供するお店も日本で急速に拡大しています。もちろん、多くの中国人が観光や商用などで日本に来られ、また、日本に定住している中国人も増加している面も、本場の中国料理を提供するお店が増えた一因と言えるでしょう。そこで今回は、叡電「元田中駅」周辺エリアで本場の四川料理を手軽に楽しめる1軒をREPORTしてみました。

東大路通北大路通の交差点(高野)を南へ750mほど行ったところにある「五十碗 四川刀削麺(うーしわん しせんとうしょうめん)」。田中里ノ前の交差点のすぐ近くで、叡電「元田中駅」から徒歩2分程度の場所にあります。以前REPORTして現在は叡電「市原駅」の近くで営業されている「すてーき丼屋」の跡地に、2020年(令和2年)9月にオープン。こちらも以前は京都市中央市場近くで営業されていた四川料理店「四季蜀宴」が移転され、メニューラインナップもよりカジュアルとなり、四川料理店の激戦区であるこのエリアで人気が高まっているお店です。こちらの目玉料理である“刀削麺”は、中国・山西省の名物麺料理として知られており、中国の五大麺料理の1つに数えられるほど。本来は熟練の調理人が中華包丁で生地を鮮やかに削って麺にするのですが、こちらではパンダロボットによる機械操作で刀削麺を作られていて話題となっています。時刻は13:50、早速店内へ入ってみましょう。

店内はお一人様でも気軽に利用できるカウンター席がメインとなっています。立地柄、地元の人だけなく、京都大学京都芸術大学などの学生が多く利用されているのも特徴です。房では中国語が飛び交っていて、本場の中国料理が楽しめそうと期待も高まります。では、まずは11時から15時まで提供されているランチメニューを確認してみましょう。

刀削麺や水餃子、ご飯物はどれも¥1,000でオツリがくるリーズナブルさです。推しの刀削麺は7種類もあり、そのなかでも“激辛”や“中辛”と書かれているメニューも。管理人は当ブログでも何回も告白しているように、担々麺や麻婆豆腐などは大好きなものの辛いものが得意ではなく、特に本場の四川料理を提供するお店の“激辛”メニューは本当に避けたい。イヤ、できれば“中辛”メニューも避けたい。ヤツラ本場の“中辛”は管理人にとっては“激辛”であり、“激辛”はもはや“罰ゲーム”ですから。実はこちらの前身である「四季蜀宴」には数年前に伺ったことがあり、その汗が吹き出す本場・四川の辛さも知っていました。ただ、今回は普通の食事ではなく当ブログのREPORTです。“激辛”もしくは“中辛”メニューをREPORTして悶絶する姿を皆さん期待しているだろうなぁ〜と、ウスウスは気づいています。が、よく考えれば当ブログほとんど読まれていませんし、そもそもお読みいただいている人のほとんどは当ブログ開設主旨に反してオッサンですので、そこまでムリをする必要もないハズです。オッサンにガッカリされても痛くも痒くもありません。そこで今回は、“激辛”でも“中辛”でもなく、当ブログの開設主旨でもある女性にモテたいやさしい“女性人気No.1”の「金胡麻担担刀削麺」¥880と、セットの「Cset:黄燜鶏米飯+唐揚げ2個+中華サラダ」¥300を注文してみました。到着するまで17時から21時まで提供されているディナーメニューもご覧ください。

ランチメニューに加え、一品料理も楽しめるラインナップです。ここで注目なのは「四川冒菜(激辛)」¥1,680。さまざまな四川料理店で提供されている火鍋の一人前仕様となっていて、この火鍋は「四季蜀宴」でも提供されていたもので、おいしさと辛さは折り紙つき。火鍋と言えば通常は2名様〜と、管理人のようなお一人様では注文できない料理なのですが、こちらではお一人様でも安心して火鍋をいただくことができます。これから冬を迎えるにあたり、身も心も財布も寂しいお一人様にはうってつけの鍋料理です。管理人もこれから厳しい寒さの冬を無職で過ごすことになるため、冬の夜にコッソリ訪問して大汗をかきながら激辛と今後のことにむせび泣こうと計画しています。

「金胡麻担担刀削麺」と「Cset:黄燜鶏米飯+唐揚げ2個+中華サラダ」が到着。写真の中央下にある小鉢が黄燜鶏米飯で日本ではあまり馴染みのない料理かとは思いますが、中国では三大軽食の1つに数えられるほどポピュラーな料理です。見た目はスープカレーのようですが、実際はどのような味なのでしょうか。とりあえずメインの“女性人気No.1”でもある「金胡麻担担刀削麺」をいただきましょう。

これが刀削麺で、日本のきしめんのような幅広な麺となっています。中華麺とうどんの中間のような味わいでモチモチとした食感が楽しい。スープはゴマの風味と豚ミンチの濃厚な旨味がクリーミーで食べやすく、しかもごくごくやさしいピリ辛で管理人でもまったく苦痛なくいただけます。この程度のほんのわずかなピリ辛であれば辛いものが苦手な方やお子さんでもおそらく大丈夫でしょう。濃厚な担担スープに刀削麺がよくからみ、食べごたえも抜群。この「金胡麻担担刀削麺」だけでお腹いっぱいになるボリューム感もうれしく、食べる幸せを実感できる味だと感じました。

そして黄燜鶏米飯です。具はゴロゴロとカットされた鶏もも肉とジャガイモ、シイタケ、ピーマンなどで、食べてみるとカレーの風味などはまっくない、本当にやさしい味わい。筑前煮や肉じゃがを彷彿とさせる煮物で、中国では白ごはんと合わせていただくのも納得できます。少し中華風の調味料が使われているものの、ほとんど日本の煮物感覚でいただける味であり、日本人にも食べやすいおいしさではないでしょうか。この黄燜鶏米飯は世界的にもブームとなるきざしがあるため、おそらく日本でもはやるかも知れません。激辛料理のお供に、ぜひ黄燜鶏米飯もお試しください。

唐揚げも安定のおいしさで、七味唐辛子が添えられているため、激辛仕様に味変も可能。今回いただいた「金胡麻担担刀削麺」と「Cset:黄燜鶏米飯+唐揚げ2個+中華サラダ」合計¥1,180で、お腹が苦しくなるぐらいの満腹感を得ることができました。一般の方はもちろん、腹ペコな学生や中年にもお財布をあまり気にすることなく本場中国の味を堪能できるお店です。叡電「元田中駅」周辺エリアには中華料理店があり過ぎてお店選びも大変なのですが、本格的な中国料理を手軽に試してみたい場合は、こちらにもぜひ足をお運びください。

[2021年11月10日訪問]

五十碗 四川刀削麺
●住所…京都市左京区田中里の内町18(Google マップ
●TEL…075-741-7433
●定休日…日曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…foodpanda/Uber Eats

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