驚きの価格ながら素材や味にも驚くうどん店

和食編
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京都下がも 旨味ひとつ

寒くなった途端、食べたくなるものがあります。代表格は水炊きやキムチ鍋などの鍋物でしょうか。オデンもやはり冬がおいしい。洋食ならシチューやグラタンが注目されるようになり、中華は意外となさそうと見せかけて、モウモウと湯気をたたえている肉まん(関西では豚まん)はつい買ってしまいます。焼き芋も大昔から愛される冬のスイーツでしょう。個人的には“寒っ”と感じて食べたくなるものと言えばカレーうどんです。カレーうどんを心の底から愛している人たちは真夏であろうと、汗を滝のように流しながらカレーうどんを食べていらっしゃるようですが、管理人はカレーうどんを心の底から愛していないワケではないものの、真夏はただ座っているだけでも汗が泉のようにわいてくるのでカレーうどんは食べません。11月も中盤を迎え、暖房を使い始めるようになると、管理人にとってはカレーうどんの季節となります。そこで今回は、管理人の地元である下鴨エリアでカレーうどんなど各種うどんにこだわりまくっているお店をREPORTしてみました。

北山通下鴨本通の交差点(下鴨本通北山/野々神町)を西へ300mほど行き、鞍馬街道下鴨中通)を南へ350mほど行ったところにある「京都下がも 旨味ひとつ(きょうとしもがも うまみひとつ)」。以前REPORTした「下鴨 ここ家」の北隣にあるうどん店です。こちらでは“ご馳走うどん”と呼ばれるうどん各種のほか、丼や定食、和風デザートなども用意されています。11時〜ラストオーダー20時の通し営業ということもあり、地元の人はもちろん、西隣にある京都府立大学の学生をはじめ、近隣の京都コンサートホール京都府立植物園などを訪れた観光客などさまざまなお客さんで賑わうお店です。時刻は13:55、早速店内へ入ってみましょう。

清潔感のある店内でコロナ対策も万全。テーブル席とカウンター席のほか、小上がりには掘りごたつ式の座敷もあり、夜のグループでの利用にも便利そうです。ランチタイムとしては遅めの時刻にも関わらず、近くで働いていらっしゃる2名組のお客さんが食事をされていました。こちらはうどん店ですが、近くに姉妹店として洋食店「京都下鴨ダイニングぼてちん」を営業されています。そちらもいずれREPORTする予定です。ではメニューを確認してみましょう。

ダシやうどんへのこだわりが特徴で、上質な利尻昆布のなかでも利尻島や礼文島などで水揚げされる希少な“島物”を使われており、もはや高級料亭や割烹レベルです。その分、料金はメニュー全般をとおして少しお高め。「当店イチオシメニュー」の「カレーうどん」は¥1,650と、一般のうどん店で提供されるカレーうどんの倍近い価格となっています。物価が高い京都でも、「カレーうどん」¥1,650はなかなかお目にかかれない価格です。無職で無収入のクセにこんな高価な「カレーうどん」を食べていいのか?スーパーなどで売られている¥400前後の冷凍カレーうどんで十分では?と一瞬、躊躇しそうになったものの、“¥1,650のカレーうどんってどんな味?”と逆に興味がわいてきました。2〜3食はその辺に落ちているパンでも拾って食べれば、どうにか回収できそう…と「カレーうどん」を注文してみました。

「カレーうどん」が到着。具は素揚げされたナスに刻み青ネギ、焼かれた餅、そしてたっぷりの牛肉と、高級感ただようビジュアルです。特に焼かれた餅の香ばしさが鼻をくすぐります。オトナになって餅を食べる機会は少なくなりました。せいぜい正月のお雑煮か、オデンの餅入り巾着で食べるぐらい。幼児の頃は自宅や祖父母宅で近所の人と一緒に餅つきをして、つきたての餅を食べるのが楽しみでした。つきたての餅、炊きたてのご飯、焼きたてのパンは本当においしい。とりわけ餅つきにはイベント感もあり、オッサンとなった今でもあの頃のワクワク感を思い出します。あの頃が人生で一番幸せだった…と昔の思い出が走馬灯のように流れてきて、ウッカリあの世へ旅立ちそうになりましたので、現実世界へ戻ろうとまずはダシを味わってみます。

ダシの風味は十分に感じつつもやさしい味わいです。こちらの「カレーうどん」のスパイスは独自に調合されたもので、複雑ながらもスッキリとした上品な味に仕上がっています。辛さもそれほどは辛くなく、老若男女に好まれる味付けではないでしょうか。トロミが少なくサラッとしたダシは飲み干せるクオリティで、ダシへのこだわりがトコトンまで追求されているのがわかります。具の牛肉の旨味や揚げたナスの甘み、青ネギの風味も絶妙な味わいを演出しているように感じました。

うどんは少しコシがあるものの、しっかりめに茹であげられていて京都のうどんらしい柔らかな食感です。当ブログのどこかのREPORTでも書きましたが、個人的にはカレーうどんには、讃岐うどんのようなコシも楽しむうどんではなく、京都風の柔らかなうどんが合うと思っています。コシ強めのうどんで作られたカレーうどんは、うどんとカレーが赤の他人のように感じられるからです。この他人感はなかなかのもので、うどんとカレーの仲を口内調理でどうにか取り持とうとしても、飲み込んだ後で“結局、最後まで他人同士だったなぁ…”と印象づけられます。“仮面夫婦”という言葉が思い浮かぶほどに。もっとも、うどんだけ、カレーだけ、で食べてもさほどおいしくはないため、仮面夫婦であったとしても夫婦であることが重要なのです。と、ちょっと良い風のことを言いましたので、どこぞの誰かの結婚式のスピーチにお使いいただいて構いません。使われる場合はくれぐれも自己責任でお願いします。

焼いた餅との相性も抜群です。これはもう必食のおいしさでしょう。餅とカレーがこんなに合うとは50年近く生きてきて新たな発見でした。焼いた餅が入ったうどん自体は珍しいものではないものの、相性の良さならカレーうどんがピカイチだと実感。これが欧風カレーやスパイスカレーではここまで成功せず、昆布ダシベースのカレーだからこそ和の組み合わせで最期の日まで添い遂げられる夫婦のように素晴らしい味わいとなっているのでしょう。生まれてこのかた夫婦関係になどなったことはない管理人ではありますが、好きな食べ物で男女(もしくは同性同士)の相性を占う“料理占い”を思いつきました。ビッグビジネスになる予感が匂ってきます。これが当たればこちらの「カレーうどん」¥1,650の出費など痛くも痒くもありません。お金儲けのハナシはともかく、うどん好き、カレーうどん好きなら、ぜひこちらの味をお試しいただきたい。こだわりのダシだけでも味わう価値は十分にあると思うのですが、いかがでしょうか。

[2021年11月19日訪問]

京都下がも 旨味ひとつ
●住所…京都市左京区下鴨萩ヶ垣内町40-4(Google マップ
●TEL…075-702-7006
●定休日…月曜日(祝日は営業)
●備考…禁煙
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