京都で古くから営業している本格派インド料理店

その他料理編
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インドレストラン サーガル

新成人の皆様、おめでとうございます!学生の方、社会人の方、管理人のように何もしていない方、さまざまな方がいらっしゃると思いますが、何はともあれオトナの仲間入りです。皆様よりちょうど30年センパイの管理人は、10年後・20年後・30年後に後悔しない人生を送っていただきたいと切に願っております。30歳になって“失敗した!”と気づいても、まだやり直すことはできますが、人の倍は努力しないと追いつけません。40歳になって“失敗した!”と気づいても、ギリやり直しは可能なものの、人の何倍も努力しないといけませんし、そもそも40歳から人の数倍努力するぐらいなら、20歳から自分のペースで無理なく努力した方がいい。50歳になって“失敗した!”と気づいた人は管理人と一緒にもう諦めて来世に期待しましょう。管理人が後悔しているのは、若いうちにもっと海外にふれておけば良かった、と思うことです。グローバル化が想像以上に早く進んでいる現在、知識ではなく経験・体験として海外の文化にふれる、つまり“冒険”の重要性を痛感しています。1000年を超える遥か昔、唐(現在の中国)の時代に一人の若い貧乏ながら志の高いお坊さんが、ガンダーラ(天竺、現在のインド)まで徒歩で経典を取りに向かう“冒険”を行いました。今でこそ日本からでも飛行機で1日足らずの距離ですが、当時は道なき道を歩くワケですから数年はかかったそうです。しかも道中では週1ペースで“徳の高い坊主の生き肝を食わせろ”だの“徳の高い坊主の肉を食わせろ”だのというバケモノどもがお坊さんを襲ってくるほど、苦難の連続。それでも何とか仏教の本場・ガンダーラに辿り着き高僧たちと交流を深めて貴重な経典を入手し、帰国後は唐だけでなく多くの国で知られる立派な僧侶になられて本願を遂げられたそうです。そう、新成人の皆様も、インドへ冒険しに行ってインドの人々と交流をもってインドの人脈を広げるべき。日本がアジアのリーダーだったのはもう昔のハナシで今や中国に圧倒され、そのうちインドや東南アジア諸国が台頭するのは間違いありません。中でもインドは人口14億人に迫る勢いであり、経済的な潜在能力だけでも群を抜いています。アジア経済のカギを握るのはインドと言っても過言ではありません。管理人のように50歳になると、もう英語も覚えられませんし、インドの水を飲もうものならイッパツでお腹をくだすでしょう。気力・体力が充実している20歳の若者なら、きっと大丈夫。もちろんインドへ冒険する際は、万全の安全対策が必要ですが。そこで今回は新成人の皆様に、インド文化の一端にふれていただこうと、京都市内でも老舗の本格インド料理店をREPORTしてみました。

西大路通五条通の交差点(西大路五条)を南へ100mほど行ったところにある「インドレストラン サーガル」。1996年(平成8年)の創業で25年の長きに渡って営業されています。京都市内にまだインド料理店がそれほど多くなかった時代から、ムガール王朝の宮廷料理の流れを汲む北インドレストラン料理を提供されているのだとか。そもそも日本ではインド人の料理人が作るインド料理店は希少で、ネパール人の料理人が作るインド・ネパール料理店がほとんどを占めています。北インド料理は南インド料理とは大きく異なり、乳製品などをふんだんに活用した濃厚でまろやかな味わいが特徴。インド料理店でもサラサラとしたカレーで辛みが強ければ南インド系の料理店です。こちらは京都市内で古くから本格的な北インド料理を提供されている1軒として知られており、日本人でも食べやすい本場の料理を楽しめます。ちなみにこちらのホームページにはオーナーさん?のRAMA(らあま)さん(日本人)がインドとの出会いを綴られておられるのですが、これが読み物としても相当おもしろい。管理人も思わず読みふけってしまいました。日本人にとってはカルチャーショックだらけのインド冒険記?となっていますので、インドへ行く予定がある人はぜひお読みください。では店頭のメニューを確認してみましょう。

ランチセットは平日のみのお得なラインナップとなっています。5種類あるカレーから1種類を選び、ナンまたはライス、ドリンクが付いて¥900(海老カレーのみ¥950)とリーズナブル。¥1,000でオツリがくる価格で本格的な本場インドのカレーをいただけるのですから気軽に利用できますね。土・日・祝日はアラカルトメニューのみの提供となりますが、こちらも手頃な価格帯ですので、誰でも安心できるお店ではないでしょうか。時刻は14時、早速店内へ入ってみましょう。

年季の入った25年の歴史を物語る店内には、インド料理店らしくヒンズー教の神々の絵が飾られています。現在のインドでは発祥地にも関わらず仏教はすっかり衰退してしまい、多くのインド人はヒンズー教を信仰。日本でもヒンズー教の象の神様であるガネーシャは有名ですが、やはり3主神はスケールが違います。宇宙と世界を創造したブラフマー、宇宙と世界を維持するヴィシュヌ、宇宙と世界を破壊し再生するシヴァと、とにかく宇宙規模なのが壮大です。世界各地にはさまざまな神々が言い伝えられていますが、宇宙レベルで影響力を行使するヒンズー3主神は世界最強の神様と言えるのかも知れません。では改めてメニューを確認してみましょう。

平日限定のランチセットのアップグレード版である「豪華絢爛ランチ」は6種類が用意されています。“豪華絢爛”の言葉に少々ビビりますが、最も高い「バターチキンスペシャル」や「サグパニールスペシャル」でも¥1,820。近年、日本でもすっかり定着したバターチキンカレーや、最近日本でもブームとなっているサグカレーのセットです。他はおおむね¥1,500前後でいただけますので絶対にお得でしょう。またいつものように悩みに悩んで、今回は唯一2種類のカレーをいただける「サーガルスペシャルセット」¥1,300に決定。カレーは「海老カレー」と「マトンカレー」をチョイスしました。

「サーガルスペシャルセット」が到着。いつものようにナンは写真の全景に収まりません。インド料理店でナンをいただくたびに“インドの人っていつもこんなにナンを食べているのだろうか…?”と常々疑問に思っていたのですが、インド料理に詳しい人によるとインドの主食は米(主に南部)もしくは薄焼きパンであるチャパティ(主に北部)であり、ナンはたまにテイクアウトするぐらいのものだそうです。エッ???じゃあ、なぜインド料理店でこれほどナンが提供されているのでしょうか。ここからは推測となるのをご容赦いただきたいのですが、おそらく日本人ウケするから。米は日本人が普段食べているカレーライスのイメージが強く、インド料理感に乏しい。インド料理感をしっかり味わえるチャパティとナンでは、パリパリ食感のチャパティよりモチモチ食感のナンの方が日本人好みだからではないでしょうか。確かに日本人はご飯でも麺でも餅でもモチモチ食感にこだわりがちです。こちらのナンも焼き立てパンのような香ばしさとモチモチとした柔らかな食感が本当においしい。カレーとの相性も抜群です。ちなみにこちらではナンとライスを選べる仕様ですので、ご飯好きな人はライスも選択可能。ただ、せっかくのインド料理店ならやはりナンを食べたくなりますね。それではいよいよカレーをいただきます。まずは「海老カレー」から。

3、4匹の海老が入った「海老カレー」はクリーミーな甘めの味わいに、ちょっぴり辛い絶妙なおいしさです。海老も半ナマ状態となっていてプリプリとしています。乳製品をふんだんに使われているマイルドな味となっていて、辛いのが苦手な方やお子さんでも大丈夫なやさしいカレー。濃厚な味がナンにもピッタリです。海老の旨味も楽しめリッチな気分となるカレーだと感じました。

「マトンカレー」は一転、マトンの野趣あふれるワイルドな味わいがクセになる逸品。肉を食っている感があるしっかりとしたマトンの噛みごたえと、辛さと同時に豊かなコクも感じられるカレーとなっています。かなりオトナな味ではあるものの、この野性味がたまりません。欧風カレーにはないインドらしい本場のカレーを存分に堪能することができました。

タンドリーチキンも絶品です。管理人はタンドリーチキンを食べるたびに“鶏料理で一番おいしいのはタンドリーチキン”と思ってしまうのですが、濃厚な鶏肉の旨味とスパイスとの調和が完璧。日本では鶏の唐揚げやフライドチキンが人気なものの、キチンと調理されたタンドリーチキンは絶対に流行すると思うのです。管理人が20歳若ければ、タンドリーチキン専門店を経営して大儲けしていたことでしょう。このビジネスチャンスは若者に譲りますので、ぜひ誰か意欲のある人がいれば、インドで本場のタンドリーチキンを学び日本でビジネスとして展開されてみてはいかがでしょうか。インドへ行く前に、まずはこちらで本場のインド料理にふれてみてください。ただ、オッサンだらけ当ブログが若者に読まれているとも思えないため、このメッセージも新成人をはじめとする若者にはちっとも届いていないかも知れませんが。

[2022年1月7日訪問]

インドレストラン サーガル
●住所…京都市右京区西院東中水町7(Google マップ
●TEL…075-315-2440
●定休日…火曜日
●備考…禁煙
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