レストランASA
近鉄「十条駅」および地下鉄「十条駅」の周辺は、任天堂の本社開発棟をはじめ、佐川急便本社や精密金型や半導体製造装置の製造メーカーのTOWA、天体観測用望遠鏡や観測装置メーカーの西村製作所など、京都を代表するさまざまな企業が集中している地域です。JR「京都駅八条口」や東寺、イオンモールKYOTO、第二京阪道路の鴨川西インターチェンジや上鳥羽インターチェンジなども近く、古くからの街でありながら、今後のさらなる発展が期待される地域と言えるでしょう。このエリアについて管理人はあまり詳しくはないものの、たまにウロウロしていて、以前から気になっていた洋食店があります。外観は昔ながらの雰囲気を醸し出していて2回ほど伺ったのですが、タイミングが悪く入ることができませんでした。そこで今回は少しだけお店情報を下調べをして訪問してみることに。
油小路通と十条通の交差点(十条油小路)を北へ300mほど行き、札辻通を西へ200mほど行ったところにある洋食店「レストランASA(あさ)」。以前から知り合いに教えていただいていたお店で、この辺りは古い住宅街であり、メディアなどへの登場は少ないものの地元密着型の洋食店です。こういう街の洋食店は間違いがありません。入る前からわかります。おそらく長年営業されているのでしょうが、そこそこでも人気がないとお店自体を維持できませんから。こちらのお昼の営業時間は11時から14時だそうですので、13:30に入店してみました…うわぁ、営業終了時刻ギリギリにも関わらずほぼ満席です。カウンター席5席(最大6席)と6名テーブル席2つのコンパクトな店内。幸いカウンター席が1席あいていましたので待たずに座ることができました。が、お客さんが多いため、店内の撮影はしていません。昔ながらのカジュアルなイメージの店内で、お一人様でも気軽に利用できそうな店内。訪問時も男性だけでなく女性のお一人様も複数名が食事をされていました。ではメニューを確認してみましょう。
街の洋食店らしいラインナップです。お昼の一番人気はやはりオムライスとエビフライ・ポークカツ・ハンバーグ・チキンの唐揚げ・コロッケ・カキフライ(期間限定)のいずれかが付く「お昼のサービスメニュー」¥1,000でしょうか。確かに「お昼のサービスメニュー」を注文されているお客さんをチラホラと見かけます。「週替り特選(コーヒー付き)」¥960も人気のようです。サテ、管理人は初訪問の洋食店では基本、そのお店の特徴を知りたいため、いろいろなものが食べられるセットメニューを注文します。本来であれば「洋風幕の内弁当(味噌汁付き)」¥1,180となるのですが、ハンバーグとエビフライ、ビーフの黄金焼きの「Aランチ(コーヒー付き)¥1,450に心を奪われました。特に“ビーフの黄金焼き”の部分です。ランチメニューの「ビーフの黄金焼き」¥2,400は最高額を叩き出されている高額メニューでありながら、“ビーフの黄金焼き”がどんな料理なのか想像できません。これは試してみるべきでしょと、いうわけで、今回は「Aランチ」を注文してみました。
「Aランチ」が到着。中サイズのエビフライ2本の横には、ハンバーグを隠すように“ビーフの黄金焼き”がデデン!と乗っています。ボリューム感もうれしく、野菜サラダやマカロニサラダもたっぷり。エビフライはカラリと揚げられていてエビの旨味が濃く、自家製のタルタルソースとの相性も抜群です。マカロニサラダもどこか懐かしい洋食店らしい味わいで申し分ありません。では黄金色に輝くビーフの黄金焼きを食べてみましょう。
牛肉がとても柔らかく、牛肉の旨味をしっかりと感じられる贅沢な味わいです。コロモが卵メインのピカタのような感じでしょうか、天ぷらに近いサクサクとしたコロモが薄くまとわれています。黄金焼きとはこのコロモの色が由来なのでしょう、ビフカツとステーキの中間のような食感で、ビフカツよりも牛肉の存在感が強く、ステーキよりも旨味が凝縮されているように感じました。そしてこのソースも独特です。軽めのデミグラスソースといった感じで素材の味が活かされています。牛肉本来のおいしさを堪能できるソースではないでしょうか。
肉厚のハンバーグをいただくと、さらにこの控えめなソースの実力が感じられます。合い挽きミンチの旨味がハッキリとわかるおいしさです。ハンバーグはやはり牛ミンチだけのものではなく、合い挽きミンチの方がおいしいと再認識できました。このボリューム満点のハンバーグご飯のオカズとしてはもちろん、ビールのお供に最高でしょう。強いデミグラスソースやテリヤキソースにも魅力はあるものの、素材の味を堪能できる軽めのソースの素晴らしさを実感できました。
食後のコーヒーもうれしいサービスです。ちなみにこのコーヒーは味噌汁に変更できます。会計時にマスターと少しお話させていただいたのですが、こちらは50年以上営業されているとのこと。また、こちらでは料理はもちろん、ドレッシングなどにいたるまですべて手作りだそうで、この優しい味わいで地元の人や近隣のビジネスパーソンに愛されているお店なのでしょう。料理をされているマスターは厳しい表情でしたが、お話するととても柔和な印象で、お人柄が感じられます。近くにあれば普段使いしたい洋食店です。近鉄「十条駅」または地下鉄「十条駅」周辺にお越しの際には、こちらで温かみのある洋食を楽しまれてみてはいかがでしょうか。
[2022年2月12日訪問]
レストランASA
●住所…京都市南区西九条西柳ノ内町36-5(Google マップ)
●TEL…075-661-0558
●定休日…日曜日および第2月曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「レストラン ASA」でご確認ください。
コメント