心身が温まる本場札幌のスープカレー専門店

その他料理編
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かれー屋ひろし

寒い日が続きますね。リビングの暖房はこれまで石油ファンヒーターをメインとしていたのですが、灯油の値上がりを受けてエアコンをメインに変えたものの、電気代の請求金額を見て気を失いかけました。エアコンの暖房って足もとが冷えてあまり好きではないのに、灯油価格の高騰で仕方なくエアコンを使っていたにも関わらず、この仕打ち。もう自暴自棄になり、石油ファンヒーターとエアコンの両方を使って多少はマシな室温の暮らしを送っています。とはいえこのままでは破産まっしぐらですので、エアコンの設定温度を23℃から20℃に下げ、部屋が何となく暖まったら石油ファンヒーターはOFFにするなど使用方法を見直しました。12月に購入した灯油5缶は今冬で使い切るとして、問題は次の電気代がどうなっているか。もしあまり変わっていなければ失神してそのまま召されてしまうかも知れません。ただそれは、ご近所さんや関係各位にかなり迷惑がかかりそうですので、体内から温めて電気代を節約しようと考えました。そこで思いついたのがスープカレーです。京都ではあまり馴染みのないスープカレーは北海道・札幌市で誕生した薬膳カレーの1種で、欧風カレーなどと比べても身体がポカポカと温まります。極寒の地であり試される大地である北海道生まれのカレーですから、京都市の寒さなど問題ではないハズ。管理人が“京都市内でスープカレーといえば最初に思い浮かべるお店”へ伺おうと、円町エリアへ向かいます。

丸太町通西大路通の交差点(円町)を西へ450mほど行き、馬代通を北へ280mほど行ったところにある札幌スープカレー専門店「かれー屋ひろし」。2015年(平成27年)9月の開業以来、花園大学立命館大学衣笠キャンパスが近いこともあり学生などの若い人や女性を中心に人気のお店です。こちらのマスターは札幌市の有名スープカレー店で腕を磨かれたそうで、本場仕込のスープカレーを京都市内で手軽に味わうことができます。お昼の営業時間は12時〜ラストオーダー14:30と遅めのランチでも大丈夫。お昼どきの混雑を避け、ラストオーダーギリギリの14:10に到着しました。では店内へ入ってみましょう。

北海道のコテージやロッジを思わせる木の温もりが感じられる店内。心地いいスパイス各種の香りに包まれます。さすがに14時を過ぎていましたので、お客さんは女性のお一人様1名だけでした。カウンター席もあってお一人様でも入りやすい雰囲気なのもうれしい。スープカレーの原型はインドやネパールのカレーと言われており、欧風カレーに比べて多くのスパイスを使われています。スパイス各種は漢方薬としても使用されていて、薬膳カレーとしての薬効もあるのだとか。札幌市の冬に大人気のカレーですから、京都市の冬など余裕です。もはや暖房不要の体質になるかも知れず、光熱費が激減すれば召される心配もありません。では早速、メニューを確認してみましょう。

スープカレーはレギュラーメニュー5種類と2月限定メニューの「牡蠣のスープカレー」¥1,500で、管理人は「チキンスープカレー」¥1,100をいただいたことがあります。「野菜のスープカレー」¥950もヘルシーでいいなぁ…「エビとアサリのスープカレー」¥1,300も良いダシが出そう…「納豆スープカレー」¥950はと例によって悩みに悩んだ末に、結局は全部入り(納豆以外)の「スペシャルスープカレー」¥1,600に決定。ランチとしてはちょっと贅沢ですが、暖房不要体質となり光熱費が激減する予定ですので問題ありません。辛さは2の中辛、ライスは普通をチョイスし、注文してみました。

「スペシャルスープカレー」が到着。この大ぶりな具が札幌のスープカレーの特徴です。もう見るからに身体が温まりそうですね。スープカレーの奥深い香りに食欲も高まります。ちなみに中央のカラの小鉢はガラ入れ。管理人が撮影前に何かおいしいものを食べ尽くしてカラになったワケではありません。まずはスープからいただきましょう。

寒い日には特に最高のカレーです。さまざまな素材の旨味やコクが溶け出ていて、あっさりとしていながら重層的なおいしさとなっています。スパイシーさも光っていて、奥からピリリとした辛さが覗き込んでいるような感じ。辛さ2の中辛であれば、管理人のように辛いのが得意でない人でもおそらく大丈夫でしょう。むしろ辛さ3または4ぐらいまでチャレンジしたくなりました。辛さ0のお子様向け?も用意されていますので、ご家族での利用も安心です。

野菜もおいしい。野菜料理の最高峰では?と感じさせるほどおいしい。ナスやキャベツ、ピーマン、レンコン、ブロッコリー、ジャガイモ、サツマイモ、コーン、キノコなどなど、何種類の野菜が入っているのかサッパリわかりませんが、素揚げされたナスやピーマンなどとスープとの相性が抜群です。「スペシャルスープカレー」だからでしょう、アサリやエビの旨さまで加わったスープといただく野菜のおいしさを存分に堪能できます。野菜嫌いな人も騙された!と騙されて食べてみてください。野菜が詐欺的においしくなっていますから。

チキンレッグはトロトロです。骨付き鶏モモ肉で手がベトベトになりそう…と思いきや、フォークで簡単に骨から身がはずれます。鶏モモ肉とカレーが合わないワケがありません。卓上には個包装の紙おしぼりが備えられていますので、手がベトベトになってもOKな人は手で骨も持ってガブリとワイルドにかぶりつきましょう。モモ肉部分もおいしいのですが、何より鶏皮が素晴らしい。鶏肉の真髄は皮であることを思い知らされるおいしさです。鶏肉、野菜、魚介の素材そのものの味わいに満足できるスープカレーをいただくことができました。寒さで憂鬱になったらスープカレーはいかがでしょうか。本場の味を楽しめる京都市内では貴重なお店のおいしいスープカレーで、寒い冬の楽しみを見つけてください。

[2022年2月18日訪問]

かれー屋ひろし
●住所…京都市中京区西ノ京御輿岡町27-7(Google マップ
●TEL…090-8387-9845
●定休日…火曜日および水曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…facebook/Instagram

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