釜飯や定食などがおいしい西大路駅の居酒屋

和食編
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釜めし・酒・味処 まん長

皆さんはご家庭でご飯を何で炊かれているでしょうか。“ワタシは土鍋”、“ボクは圧力鍋”、“ミーはスキレット”とトリッキーこだわり強めの炊飯をされるている人もいらっしゃるでしょうが、一般的には電気炊飯器を使われる方が多いでしょう。とは言え管理人が子どもの頃はガス炊飯器でお米を炊き、保温は電気ジャー派が多かったように記憶しています。当時から電気炊飯器自体は存在していたものの、火力の問題でしょうか、ガスの炊飯器に比べるとおいしくはなかった。しかし、電気炊飯器メーカー各社はご飯の味を追求し続け、現在はとんでもなく進化しています。機種によっては米の銘柄に合わせた水量や温度をほぼ自動で設定できるものまで存在し、おいしいご飯はスイッチ1つで完成する時代へ。面倒なのは米を研ぐことだけ、と思いきや、無洗米の登場により、インスタント食品並みの手軽さで、かつてのガス炊飯器に負けないおいしいご飯をいただけるようになりました。反面、“やはり羽釜で炊くご飯が最高”とおっしゃる人も少なくありません。個人的には“雰囲気じゃね?”と思わないでもないものの、羽釜で炊くご飯はおこげも魅力です。アレ?炊飯器メーカー各社は、できるだけ“おこげができないよう”工夫と改良を重ねて今の性能になったハズなのに??…まぁ、羽釜は作り手によって至高のご飯ができる一方、作り方によってはマズいご飯となる可能性もあり、誰でも安定してふっくらとした粘りとツヤのある上質なご飯ができることこそ、現在の電気炊飯器の特徴なのでしょう。ただ日々、電気炊飯器のご飯をいただいていると、羽釜のご飯への憧れが募るのも事実です。それも羽釜ならではの味わいを楽しめる釜飯。ひとり用の釜飯発祥の地は東京の「釜めし春 浅草本店」だそうで、そのせいか関西ではあまり見かけません。そこで今回は、京都市内では珍しい釜飯が人気のお店へ伺おうと、JR「西大路駅」へと向かいました。

西大路通九条通の交差点(西大路九条)を北へ300mほど行き、西へ50mほど行ったところにある居酒屋「釜めし・酒・味処 まん長(かまめし・さけ・あじどころ まんちょう)」。JR「西大路駅南出口の西向かいにあるお店です。この辺りも最近でこそ飲食店が増えてきましたが、昔は飲食店がさほど多くはない中、こちらは昔から営業されています。京都市内ではなかなかお目にかかれない釜飯が人気のお店で、昼は釜飯や釜飯の定食類、夜は海鮮居酒屋として新鮮な魚介類をいただけるとともに、〆として釜飯各種をいただくのもOKです。時刻は12:10、早速店内へ入ってみましょう。

1Fはコの字型のカウンター席のみとなっていて、お一人様のお客様でも安心です。オープンキッチンには生簀となる水槽が設置されていて、訪問時にはアジ数匹とウマズラハギ1匹がノンビリと泳いでいました。そう遠くはない未来に捌かれるとも知らずに。日本人の感覚では新鮮で活きが良いと思うでしょうが、外国人の中には残酷と感じる人も少なくはないでしょう。冷静に考えれば生簀の魚介類は確定死刑囚のようなもので、元気に寿命をまっとうした、なんてハナシは聞いたことがありません。近年でこそ日本でも獣肉食が盛んではあるものの、島国であり海洋民族として魚介類と共生していた日本人にとって、生きた魚介類はありがたく食すべきというDNAが深く刻み込まれているのでしょうか。ブサカワウマズラハギを眺めながら“おいしそう…”とヨダレが出そうになった管理人ですが、ウマズラハギからは何となく避けられているような気がしました。今回はウマズラハギの死刑執行は猶予することにして、メニューを確認します。

ランチの主役は「釜めし」各種で、単品であればみそ汁と漬物が付いて¥820〜¥970とリーズナブル。定食は和食・洋食があり、白ご飯と釜めし(プラス¥300)を選べます。この釜めしはスタンダードな「とり」釜めしですが、差額を支払えば「季節の釜めし」にも変更可能。釜めしだけでなく、丼物やうどん・そば、カレーライス各種もいただけるため、街の定食店や食堂のように利用できます。今回は加齢とともにスタミナ不足を日々痛感していることもあり、「スタミナ焼き定食の釜めし」¥1,260を注文してみました。

「スタミナ焼き定食(釜めし)」が到着。モウモウと湯気を立てる「釜めし」からはダシの良い香りが立ち込めます。かなりボリューミーな定食で、価格的にも大満足。小松菜とお揚げさんのお浸しの小鉢も付いていて、定食にすれば野菜もたっぷりで栄養バランス的にも文句ナシ。では「釜めし(とり)」からいただきましょう。

写真では少しわかりにくいのですが、おこげもバッチリです。具は大きめにカットされた鶏モモ肉3個と干しシイタケ、ニンジン、笹がきゴボウ、薄揚げで、京都らしく醤油味は薄めのダシの風味が素晴らしいおいしさ。この昆布カツオダシと鶏やシイタケなどのダシで炊かれたご飯は本当においしい。醤油が主張しない味わいのため、食べ進めても食べ飽きることはありません。要するに炊き込みご飯なのですが、自分で羽釜からシャモジでお茶碗によそう行為が「釜めし」の真骨頂だと感じました。この非日常的なワクワク感・特別感が、普通の炊き込みご飯をグレードアップさせる要因なのでしょう。釜飯にさほど思い出のない関西人の管理人でもどこか郷愁を誘う、日本人なら納得のおいしさではないでしょうか。

「スタミナ焼き」は豚肉とタマネギ、ピーマンの焼肉風炒めです。豚肉の濃厚な旨味とタマネギの甘み、ピーマンから感じられる少しの苦味が焼肉風の味付けと良く合っています。ボリュームもたっぷりで、付け合せの千切りキャベツとの相性も抜群。こちらの「釜めし」とはもちろん、白ご飯のオカズとしても有能です。ランチをガッツリと食べたい人でも定食なら満足できると思います。「釜めし」だけではなく和と洋の定食も見逃せないお店です。お昼どきにJR「西大路駅」周辺に来られるのなら、こちらでランチを楽しんでみられてはいかがでしょうか。JR「京都駅」からも1駅で梅小路公園京都水族館東寺なども徒歩圏内ですので、観光ついでにもオススメですよ。

[2022年3月23日訪問]

釜めし・酒・味処 まん長
●住所…京都市南区唐橋西平垣町19(Google マップ
●TEL…075-671-3872
●定休日…日曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…Instagram
※さらに詳細は食べログ「まん長」でご確認ください。

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