アサヒ製麺
2020年(令和2年)1月に日本国内でも発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の猛威は未だ収束できず、2022年(令和4年)7月現在では第7派の拡大が懸念されています。このかつてないパンデミックの影響により、京都府内でも多くの飲食店が閉店することとなりました。一方、苦しい状況下でも新しい飲食店は誕生しており、これまで営業を続けておられる飲食店とともに、食文化の発展に貢献されています。先日もたまたま通りすがりで新しいラーメン店を発見し、調べてみると2019年(令和元年)6月にオープンされたお店とのこと。当初は“ラーメン酒場”として夜の営業がメインだったそうですが、半年後には新型コロナウイルスの感染拡大が起こり、今は昼営業にシフトするなど営業時間を工夫して存続されているようです。そのラーメン店でも冷やし中華を提供されていることを知り、訪問してみることにしました。

五条通と西大路通の交差点(西大路五条)を東へ350mほど行き、、御前通と五条通の交差点(五条御前)を南へ190mほど行ったところにあるラーメン店「アサヒ製麺(あさひせいめん)」。以前REPORTした「中国料理 志成園」から30mほど近くにあるお店です。こちらは京都市内で「ニューエビスノ」、「ニューシンマチ」、「ニュー烏丸」、「ニュータコヤクシ」と4店舗の居酒屋および「焼肉ホルモンニューみよし」、「焼肉ホルモンニューみよし今出川店」の焼肉店2店舗を展開する“ニュー系列”のラーメン店となります。飲まない管理人でも京都市内のアチコチで“ニュー系列”の居酒屋などを目にしてきましたので知っていました。こちらはもともとは“ニュー系列”の居酒屋ノウハウを活かした“ラーメン酒場”という営業スタイルではあったものの、現在は11時〜15時の昼のみの通し営業で、不定休だった定休日も現在は暫定的かも知れませんが土曜日・日曜日を定休日とされているようです。店頭には3台停められる駐車場(駐車スキルが必要かも)もあり、車やバイクでも利用しやすいと思います。近隣には京都市内の新たなビジネス拠点として先進的な取り組みが進められている「京都リサーチパーク」があるなど、ビジネスパーソンにも便利なお店ではないでしょうか。時刻は13:50、まずは店頭のメニューを確認してみましょう。

“京都醤油の極上青湯スープ”が目玉の「京都醤油ラーメン」(並:¥715・大:¥825・小:¥495)を中心に、各種定食メニューもラインナップされていてランチにはもってこい。もちろん数量限定の「冷やし中華」¥770も用意されています。ラーメンがお好きな人は暑い夏でも熱いラーメンを平気で食べておられますが、管理人は特にラーメンは寒くないと食べたいと思いませんので、冷やし中華や冷たい麺があるお店は本当にありがたい。もちろんラーメン店であれ中華料理店であれ、夏だけ冷やし中華を提供するのは手間や労力がかかるのは理解しています。冷やし中華や冷たい麺がないお店だからといってキライになったりはしないものの、冷やし中華などを提供するお店はついヒイキしたくなるもの。管理人にヒイキされたところで特別見返りがあるワケではありませんが、当ブログでREPORTぐらいはさせていただきますので、冷やし中華や冷たい麺を提供していてまだ当ブログに紹介されていないお店はぜひご一報ください。では早速、店内へ入ってみましょう。



思った以上に広く、そして屋台のようなカジュアルな雰囲気です。カウンター席やテーブル席だけでなく、6名ほどが座れる小上がりの座敷まであります。お一人様はもちろん、少人数・大人数グループでも安心して利用できるでしょう。開業当初はフードコートのようなセルフ方式だったようですが、現在はお店のスタッフが料理の提供を行い、食べ終えた食器は自分で返却口まで持って行くスタイルとなっています。では改めてメニューを確認してみましょう。


ラーメンの定食類も充実しています。ちなみに各種定食はプラス¥55で「冷やし中華」にも変更可能です。初めは「冷やし中華」¥770と「ぎょうざ」¥308にしようと思っていましたが、お得な定食類が魅力的でしたので「ぎょうざ定食(冷やし中華)」¥979に決定。ラーメン店でも中華店でも冷やし中華は少しお高めなお店が多いものの、こちらは「冷やし中華」に「ぎょうざ」と「ライス」が付いて¥1,000未満とリーズナブルです。

「ぎょうざ定食(冷やし中華)」が到着。こちらの「冷やし中華」にはデフォルトでキムチが付きます。このキムチは「冷やし中華」の味変用だそうで、韓国冷麺や平壌冷麺から発想を得られたのかも知れません。定食に付く「ぎょうざ」は焼餃子5個でサイドメニューにはピッタリのボリューム感。それでは「冷やし中華」からいただきましょう。

具はたっぷりのチャーシューとキュウリ、刻みノリのシンプルスタイルで麺は中細のストレート麺。スープはかなり少なめのタレのような感覚となっていて、黄金色に乳化されています。てっきりゴマダレベースのスープと思い込むも、よく混ぜていただくとスープは酢醤油ベースですでにカラシも入っていました。やさしい穏やかな酢醤油にほんのりピリリとしたカラシの味が爽やかです。麺は冷たくかなりコシ強めで、これなら食べ進めても途中でのびる心配はないでしょう。チャーシューもアッサリ味ながら豚の旨味をしっかり楽しめます。万人が食べやすい冷やし中華だと思いました。

キムチを投入していただくと様相が一変。これまでおとなしい味わいの冷やし中華が、途端にインパクトある味に変わります。キムチのピリ辛と酸味により個性的かつ印象的な味へとなりました。擬人化すると1学期まではクラスでもおとなしく優等生タイプだった男子が夏休みを経て2学期にはノリノリの黒ギャルになっていた、という例えは変わり過ぎていて不適切ですが、味の印象がかなり変わるのは事実です。ただ、キムチと各テーブルに備え付けてあるラー油での味変はお店も推奨されていますので、こちらで「冷やし中華」を食べられる際にはぜひお試しください。

「ぎょうざ」は皮モチモチタイプで肉汁たっぷりの餡と抜群の相性です。ご飯のオカズにピッタリなだけでなく、ビールのお供にも最適でしょう。暑い時期は食が細くなりがちですので、ニンニクの風味で食欲が高まる焼餃子もオススメです。¥1,000未満で満足できる「ぎょうざ定食(冷やし中華)」を堪能することができました。JR「丹波口駅」から徒歩10分程度と比較的便利な立地のお店ですので、お近くまでお越しの際にはぜひ「冷やし中華」で酷暑や猛暑を乗り切ってください。
[2022年7月14日訪問]
アサヒ製麺
●住所…京都市下京区西七条赤社町35-1(Google マップ)
●TEL…075-963-5066
●定休日…土曜日および日曜日(2022年7月現在)
●備考①…「冷やし中華」は夏季限定
●備考②…禁煙
●ホームページ…Instagram
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