伏見稲荷大社の参拝ついでに立ち寄りたい町中華店

中華編
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明養軒

全国津々浦々、どこにでもあるコンビニ。全国に何軒あるかご存知でしょうか。2022年(令和4年)3月末のデータでは58,133軒だそうで、そりゃどこに行ってもたいていあるわ〜と実感できます。しかし実はコンビニよりも多いのが神社です。神社は全国で88,000社以上あるとされ、中でも稲荷神社は3万社以上あるのだとか。稲荷神社とは稲荷大神や稲荷神を主祭神として祀られている神社で、「お稲荷さん」の愛称でも知られています。皆さんのご近所にも「お稲荷さん」があるのではないでしょうか。ちなみに稲荷神社に祀られているのはキツネと思われている人も多いかも知れませんがキツネを祀っているワケではありません。キツネは主祭神のお使いとして神様を守られている存在なのだそう。そして全国に3万社以上ある稲荷神社の総本宮が、京都市伏見区にある「伏見稲荷大社」です。稲荷神社は主に金運や商売繁盛、出世運などの向上を司る神社であり、その総本宮である「伏見稲荷大社」は日本最強の金運向上パワーを有しているのでしょう。この世に生を受けて50年、いついかなるときでもお金が欲しくて欲しくてたまらない人生だった管理人も、ついに大金持ちになる日がやってきました。そう、今回は「伏見稲荷大社」に参拝し、底辺層から富裕層へレベルアップさせていただきます。そのついでに冷やし中華でもREPORTするか、といった感じです。京阪「伏見稲荷駅」近くに到着し、早速参拝…と思ったのですが、やはり日中はとにかく暑い。暑すぎです。伏見稲荷大社」へ向かうにはなだらかな上り坂を歩かねばならず、ちょっと躊躇してしまい、それなら先に昼食を取ってから参拝した方がいいのではないか、と考え直して昔ながらの町中華店へと向かいました。

師団街道京都府道119号稲荷停車場線の交差点(稲荷大社前)を南へ100mほど行き、西へ30mほど行ったところにある中華料理店「明養軒(めいようけん)」。おそらく昭和の頃から営業されている古い町中華店で、「伏見稲荷大社」参拝客などの観光客向け飲食店が多いエリアにあって、こちらは地元の人にも人気の隠れた名店です。南隣りには「京都府警察学校」、さらに「龍谷大学」があるなど、学生が多いエリアでもあります。ネット情報で裏取りはできていませんが、近隣に専用駐車場もあるみたいですので、車でお越しの際には事前にお店まで確認されてみてはいかがでしょうか。こちらは11:30〜ラストオーダー20:30の通し営業で、遅めのランチにも安心です。時刻は14:20、まずは店頭のメニューを確認してみましょう。

昔の町中華らしいお手軽メニューから本格的な一品料理までがいずれも¥1,000未満(「天ぷら盛り合わせ」¥1,280除く)とリーズナブルな価格で提供されています。観光客向けではなく地元の人や学生向けの料金なのでしょう、お昼時などは混雑するお店です。今回はもちろん、京都では冷やし中華を表現する夏季限定の「冷麺」¥780に決めています。いつもなら「ミニチャーハン」¥500や「餃子」¥280も付けるところですが、今回は「冷麺」のみ。参拝前でまだお金に余裕がない底辺層なこともありますが、この地域は飲食店が多く、久しぶりに2軒目をハシゴしようと企んでいるからです。では店内へ入ってみましょう。

オヤ?こんなにキレイな内装だったっけ…と久しぶりの訪問なので少し驚きました。どうやら内装やテーブル・イスなどは一新されているようで、真新しい雰囲気となり清潔感も完璧です。やはり味はもちろんのこと、「伏見稲荷大社」のパワーを日々受けられているので長年繁盛店として店内を改装できるほど儲けておられるのでしょうか。うらやましい。管理人もあやかりたい。これは「冷麺」を食べてすぐにでも参拝へ向かわねば!と早速女将さんに「冷麺」を注文しました。

「冷麺」が到着。具はトマト、モヤシ、キュウリ、レタス、チャーシュー、錦糸玉子のオーソドックスなスタイルです。スープは見た目、酢醤油ベースと見せかけて酢醤油ベースなのですが、すりゴマが入っているためゴマの風味も感じられます。こちらのスープはとてもおだやかな味付けとなっていて酢の酸味が抑えられている分、ゴマがしっかりと香る酢醤油とゴマダレのハイブリッド的な味わいとなっているのが特徴です。この酢醤油とゴマダレのハイブリッドスープ、まったくないワケではないものの、管理人がこれまで食べた冷やし中華ではかなり珍しい部類だと思います。酢醤油とゴマダレのイイとこ取りとなっていて、酸っぱいのが苦手な人だけでなく、ゴマダレの濃厚さが得意でない人でも食べやすいのではないでしょうか。

麺は中細の中華麺で底に氷が仕込まれていることもあり、十分に冷えていておいしい。スープや具材との相性も抜群です。さすがは長年、地元で人気のお店だけのことはあります。一般的な冷やし中華ではあまり使われないモヤシも有用で、麺と同じようなサイズ感でありながら、シャクシャクとし心地よい食感がアクセントとなっているのも見逃せません。

チャーシューは少しだけ脂が入った、おそらく豚モモ肉で作られているタイプです。こちらのチャーシューはとにかく柔らかく、口の中でほどけます。普通は冷えているチャーシューの場合、豚肉が固いのは当たり前なのですが、時間をかけて丁寧に煮込まれているのでしょう、冷たくても口の中の温度でホロホロと崩れて豚肉の旨味がしっかりと感じられるチャーシューです。このあたりにも長年の技術と経験が感じられるお店だと感心しました。観光地でもリーズナブルな料金で気軽に利用できる町中華店です。特に自営業など商売をされている人なら京都へ来られる際には「伏見稲荷大社」に参拝されることも多いと思いますので、ついでにこちらで昔ながらの中華料理各種をぜひご賞味ください。

[2022年8月9日訪問]

明養軒
●住所…京都市伏見区深草秡川町24-3(Google マップ
●TEL…075-643-5429
●定休日…月曜日・木曜日
●備考①…「冷麺」は夏季限定
●備考②…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「明養軒」でご確認ください。

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