ラーメン萬福
8月もまもなく終わりを迎えます。残暑はまだしばらくは続くでしょうが、セミの鳴き声は少なくなると同時に、猛暑日や酷暑日は日を追うごとに少なくなり、秋の気配が徐々に感じられるようになるでしょう。そして当ブログでREPORTしまくっている冷やし中華も、いよいよ終了の時期が近づいてきました。中華料理店では9月〜10月、ラーメン店では8月〜9月で終わることが多い夏季限定メニューの冷やし中華について、京都市の冷やし中華紹介サイトでは世界最大規模である当ブログとしては、9月中旬までREPORTを続ける予定です。管理人的には少なくとも京都市内で冷やし中華の評判が高いと言われているお店はそのほとんどをREPORT済みであり、数軒を残すだけという状況ではあるものの、より完璧な“京都市冷やし中華全集”を完成させるためには、知り合いなどからの情報提供だけでなくネット情報も駆使して管理人も知らない京都市の冷やし中華を追い求めなければなりません。本音では“京都市冷やし中華全集”にはそれほど需要がないような気がしないでもなく、実は“京都市洋食全集”や“京都市デカ盛り全集”の方が求められているのでは?さらにブログではなくYouTubeの方が大金持ちになれるのでは?と思わないでもありませんが、当ブログの起源は冷やし中華ブログですので、不人気であろうがまったく収益化できていなかろうが、命ある限り続けます。もう意地です。意地になりながら今回は、京都市最南端地域でもある下鳥羽エリアへと向かいました。
京都府道121号丹波橋停車場線(丹波橋通)と京阪国道(国道1号)の交差点(伏見区下鳥羽北ノ口町)を東へ350mほど行ったところにある「ラーメン萬福(まんぷく)」。創業は1980年(昭和55年)と40年以上の歴史を誇る、下鳥羽エリアではおそらく知らない人はいないであろう人気ラーメン店です。最寄駅の京阪「丹波橋駅」から徒歩20分程度と公共交通機関の利用では便利とまでは言えないものの、店舗前には10台ほど停められる駐車場があり、車やバイクなどで多くのお客さんが利用されています。こちらは10:30〜ラストオーダー20:50の通し営業で、遅めのランチでも大丈夫。時刻は15時、早速店内へ入ってみましょう。
15時にも関わらず4名グループやお一人様のビジネスパーソンがランチなのか3時のオヤツなのかわかりませんが、食事をされていて驚きました。こちらはラーメン、そしてチャーシューの評判が高く、どのラーメンを注文しても一般的なチャーシュー麺仕様となっています。4名テーブル席5卓と2名テーブル席1卓、厨房前にカウンター11席の、お一人様でもグループでも安心して利用できる座席構成なのも特徴です。では早速、メニューを確認してみましょう。
お目当ての「冷麺」は並:¥1,000・大:¥1,150と、冷やし中華としてはちょっとお高めの価格設定。ただこの「冷麺」にもたっぷりのチャーシューが入っていますので十分納得できるのではないでしょうか。また、管理人は覚えていなかったのですが、「そばめし(大)」単品:¥900・ラーメンとセット:¥700も名物だそうです。そして目をひくのが平日限定の「お得セットメニュー」。3種類あり、中でも「Cセット」は単品メニューには存在しないセット限定メニューである「チャーシュー丼(ミニ)」が付いてラーメン各種とセットによりプラス¥290で提供されています。管理人のようにお得をこよなく愛する人間にとっては「お得セットメニュー」を注文しない手はありません。そこで今回は「冷麺(並)」と「チャーシュー丼(ミニ)」の「Cセット」¥1,290をREPORTしてみることにしました。
「Cセット(冷麺(並)+チャーシュー丼(ミニ))」が到着。「冷麺」の具は錦糸玉子、チャーシュー、モヤシ、レタス、青ネギ、中央に紅ショウガと、王道風とラーメン店風の中間的な陣容です。底には氷も見えています。「チャーシュー丼(ミニ)」は「冷麺」とは異なる色合いのチャーシューがたっぷり、そして薬味の青ネギと紅ショウガとなっていて、一見すると牛丼のような感じです。では「冷麺」からいただきましょう。
まずはスープをひとすすり。オォ、酢醤油ベースながらかなりの濃厚さです。酸味はありつつ、甘じょっぱさが際立つ味付けとなっていて、汗をかいていると求める味ではないでしょうか。京都の冷やし中華は薄味仕立てのものも少なくはなく、ちょっとボンヤリとした味になりがちですが、こちらの「冷麺」は酸っぱ過ぎず、ガツン!といただくには最適な味わいとなっています。また、具の錦糸玉子やチャーシュー、モヤシやレタスなどの野菜類との相性もピッタリだと感じました。
麺は中細のストレート麺で濃厚なスープとよく合っています。そして強烈に香るゴマ油の風味。この魅惑的なゴマ油の香りが食欲をそそり、冷たい麺と冷たいスープによるつけ麺的な味で、食欲がなくてもスルスルと食べられるでしょう。お店自体、特に男性客が多めの印象ですので、濃いながら酸味を抑えた男性好みの味わいとして作られているようです。
チャーシューは脂身がほとんどなく、冷やし中華の特性である“冷たさ”をしっかりと理解されています。味付け自体も薄味で、おそらくスープとの相性を計算されているのでしょう。柔らかく口の中でホロホロとほぐれる味わいは、さすがチャーシューも人気のお店だけのことはあります。豚の旨味をしっかりと楽しめる、奥深い味のチャーシューです。
「チャーシュー丼(ミニ)」をレンゲで取ると、中から卵黄が出てきました。このチャーシューは「冷麺」のチャーシューからは一転し、適度な脂身があって、甘じょっぱいご飯のオカズにピッタリなチャーシューです。提供直前に軽く煮込まれているようで、アツアツなのもうれしい。ご飯に合わないワケがなく、このチャーシュー丼だけでも食べる価値は十分にあります。さすがは創業40年以上の、下鳥羽エリアでは有名なラーメン店の実力を堪能することができました。京都市南部の主要幹線道路が集中するエリアでもありますので、車やバイクなどで近くを走行される際には、ぜひお立ち寄りください。小腹が減ったときなどにもチャーシューたっぷりのラーメン各種で満足できると思いますよ。
[2022年8月26日訪問]
ラーメン萬福
●住所…京都市伏見区下鳥羽北ノ口町88(Google マップ)
●TEL…075-612-8550
●定休日…月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
●備考①…「冷麺」は夏季限定(7月~9月頃)
●備考②…禁煙
●ホームページ
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