カレー風味が想像以上の旨さの鍋焼きうどん専門店

和食編
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鍋焼 ロッキー

さぁ、いよいよ寒い季節がやってきました。朝“寒っ!!”と目覚め、また京都だけイケズ心?を余すことなく発揮して急に寒くなったと思いきや、全国的に寒い日となったようです。寒い時期に食べたいグルメとして水炊きなどの鍋料理やオデン、シチューなどの煮込み料理とともに麺類も定番でしょう。寒い時期限定の麺類を考えると個人的には蕎麦やラーメンではなく“うどん”です。京都でうどんと言えばテレビ番組などでは“けいらん”がクローズアップされることが多く、実際に京都のうどん店ではほとんどのお店で提供されているものの、京都人歴50年の管理人としては食べないことはないけれど、きつねうどんやてんぷらうどん、肉うどんなどの方が生涯通算ではよく食べているでしょう。もちろん寒い時期に食べたいうどんであれば“けいらん”などトロトロした餡かけ系うどんが温まるのは間違いありませんが、寒い時期のうどんで真っ先に思い浮かぶのはカレーうどんと鍋焼きうどんが二大巨頭です。特に鍋焼きうどんはうどん界の王様で、海老天だのカマボコだの鶏肉など具材が贅沢&テンコ盛りなのが特徴。さまざまな具材の旨味がダシに溶け出し、鍋でグツグツ煮られた鍋焼きうどんをアチアチ・ハフハフと食べるのは冬の醍醐味です。管理人は子どもの頃、頻繁に風邪をひいていたのですが、決まって鍋焼きうどんが登場していました。具材たっぷりで栄養価も高く、体も温まって風邪薬などより余程効いていたような気がします。そこで今回はちょっと珍しい?鍋焼きうどん専門店へ伺おうと、北大路大宮へ向かうことに。

北大路通堀川通の交差点(堀川北大路)を西へ270mほど行き、大宮通の交差点(北大路大宮)を南へ290mほど行ったところにある「鍋焼 ロッキー(なべやき ろっきー)」。こちらは鍋焼きうどんとカレーうどんが特に有名で、地元の人を中心に寒い時期にはつい利用してしまう人気店です。最近、二条城北西の丸太町七本松に2号店「鍋焼 ROCKY」を開業されました。ネット情報ではこちらの大将のご子息が手掛けられているお店のようで、大将譲りの料理に加え、鍋料理や一品料理なども提供される居酒屋機能も備わっています。こちらは11時〜14時の昼のみ営業ではあるものの、テイクアウトに関しては事前連絡により夕方ぐらいまでは引き取り可能と伺いました。また、訪問した際、これまで月曜日が定休日でしたが日曜日に変更との貼り紙がされていましたので、詳しくはお店に直接お問い合わせください。時刻は13:30、早速店内へ入ってみましょう。

シンプルながら清潔感のある店内には4名テーブル席3卓とカウンター5席があり、お一人様でもグループでも利用しやすいお店です。各テーブルには京都のうどん屋さんらしく、七味唐辛子と粉山椒が常備されています。こちらではつい鍋焼きうどんとカレーうどんばかりに注目してしまうものの、「きつねうどん」¥580や「天ぷらうどん」¥620といった王道メニューも用意。もちろん京都人が愛してやまない「けいらんうどん」¥620や「たぬきうどん」¥650も提供されているなど、京都の一般的なうどん店でもあります。それではメニューを確認してみましょう。

こちらの「鍋焼きうどん」¥800や「カレーうどん」¥700で使用されている肉系は鶏肉ではなく、牛すじ肉もしくは牛肉を選べる仕様です。また、うどんは黄ソバや黒そばに変更可能。黄ソバとは中華麺、黒そばは蕎麦であり、管理人はカレーうどんのうどんを中華麺に変えられると聞くとなぜかテンションがアガり“カレー中華”を頼んでしまうクセがあります。鍋焼きうどんや他のうどんメニューを中華麺で食べたいとはまったく思わないので自分でも不思議で仕方ありません。そしてこちらで必食なのが、「鍋焼きうどん」と「カレーうどん」のハイブリッドである「スペシャル(カレー風味)」¥850でしょう。「鍋焼きうどん」のカレー風味はありそうで誰も思いつかなかった、ナルホドなアイデアです。「鍋焼きうどん」だけでも十分おいしいのに、そのカレー風味となれば勝ちは確定しています。今回はもちろん「スペシャル(カレー風味)」のすじ肉を注文、そしてカレー系には欠かせない「めし」¥150も必須。またもや女性に嫌われる炭水化物+炭水化物の組み合わせですが、もはや太ることが職業であり使命と化しているので正々堂々と食べさせていただきますとも。

「スペシャル(カレー風味)」と「めし」が到着しました。鍋からモウモウと沸きあがる湯気がもうすでにご馳走。そして白ごはんではなく、あえて白メシと書きますが、このツヤツヤとした炊きたての白メシと漬物も完璧です。レンゲにコンモリと盛られたショウガのすりおろしも身体が温まります。ではまずはショウガのすりおろしを全投入してアツアツの「スペシャル(カレー風味)」のダシからいただきましょう。

オォ、これは「鍋焼きうどん」のダシにカレー粉で味を整えた味わいです。一般的なカレーうどんのようにトロトロではなくサラサラなのが、あくまで鍋焼きうどんであることを感じさせます。うどんダシにさまざまな具材の旨味が溶け込んだ鍋焼きうどんのダシに、カレー粉が思った以上に調和されていて、スパイシーな旨ダシとなっていました。辛味はそこまで辛くはなく個人的にはちょうど良い塩梅ですが、辛いものがお好きな人は卓上に七味唐辛子で辛味を調節できます。カレーとショウガで身体もポカポカ、まさに冬に食べたいうどんの逸品ではないでしょうか。

麺は京都らしい細うどんで、コシなどはなくスルスルといただけます。コシがないとは言え京都古来のフニャフニャな腰抜けうどんではなく、それなりに歯ごたえがあるのも良い感じ。あくまで個人的な意見ですが、カレーうどんのうどんに強いコシは不要であると感じており、さらに煮込みうどん系である鍋焼きうどんにもコシは求めていません。このうどんは、こちらの「スペシャル(カレー風味)」との相性も抜群でしょう。京都らしい“はんなり”さを持ったうどんですので、他都道府県の人にも京都のうどんをぜひご賞味いただきたいと願っています。

具材は海老天にカマボコ、薄揚げ、半熟玉子、牛すじ肉、青ネギで、海老天のコロモがダシを吸ってモロモロになっているのがこれまたおいしい。ダシをズルズルと飲みながら食べる、柔らかく煮込まれたたっぷりの牛すじ肉も最高です。ダシを蓄えた薄揚げやコクがある半熟玉子、そして青ネギの風味も申し分なく、この具材とカレー風味のダシで白メシも進む進む。誰も見ていなければうどんを平らげて残ったダシに、白メシを投入して雑炊にしたいぐらいです。カレー風味雑炊として販売できるレベルでしょう。このさまざまな具材の旨味を味わえるうどんダシは鍋焼きうどんならでは。そのカレー風味なのですから、もう文句のつけようがない味となっています。こちらの「スペシャル(カレー風味)」は、京都のダシ文化とカレーうどん文化が融合された、老若男女にきっと好まれるおいしさです。京都観光の際、うどんがお好きな人なら、ぜひ足を運んでこちらのうどん各種をお試しください。

[2022年10月19日訪問]

鍋焼 ロッキー
●住所…京都市上京区若宮竪町79-1(Google マップ
●TEL…075-451-0606
●定休日…月曜日(近日中に日曜日へ変更となります
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「ロッキー」でご確認ください。

コメント

  1. やっさん より:

    いつも楽しく美味しく拝見させていただいております。
    近所の知っているけど、入った事の無い店が出るのがいつも楽しみです。

    このブログを知ってから、行ってみたい店リストが増えました。

    今後も更新を楽しみにしております。

    • むちむち より:

      いつもご覧いただき、ありがとうございます。
      これからも京都市内の飲食店をREPORTいたしますので
      お店選びの参考にぜひお役立てください。

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