本格的な西洋料理がリーズナブルな炭火レストラン

炭火レストランシャルボン

本日は「成人の日」です。当ブログをご覧いただいている皆さんはとっくに成人されている人が大多数のような気がしないでものないですが、成人式に出席される若者もいらっしゃるかも知れません。立派なオトナのありがたいお話は、成人式で自治体の首長や、両親・祖父母・兄姉といった親族、学校の先生や先輩、イマドキならYouTubeなどのSNSでカリスマ経営者やカリスマ先生から聞いていただくとして、51歳になってしまった立派ではないオトナの管理人としては、普段遣いできるオトナなレストランを新成人の皆さんへ勝手にお贈りいたします。こういう飲食店を1軒知っておくと後々便利なのですよ。デートにヨシ、おもてなしにヨシ、しかもリーズナブルでお財布にもやさしい飲食店は、あまり多くはありません。何だったら逆に管理人が教えてほしいぐらいです。今では食べログなどのグルメポータルサイトやGoogleなどの検索サイトのチカラで飲食店探しがラクにはなったものの、やはりいつの時代も信頼できる人からのアドバイスに勝るものはなく、~~管理人が信頼できる人かどうかはともかく、~~普段遣いできるオトナなレストランをお教えいたしますので、ぜひオトナになったあかつきにはお一人様でのプチ贅沢や大切な人との会食などにご活用ください。

京都外環状線と国道1号の交差点（山科区東野）を北へ250mほど行ったところにある洋食店・西洋料理店「炭火レストランシャルボン」。地下鉄「東野駅」から徒歩2分程度と交通アクセスも便利で、専用駐車場はないものの周辺にはコインパーキングも多く自動車でも行きやすい立地にあります。管理人はこの周辺、というか京都市山科区の土地勘がほとんどないため詳しくダラダラとお話することも特にないのですが、この近辺は大型ショッピングセンター「西友山科店」を中心に飲食店も多い印象です。こちらは数年前、友人に連れていってもらったお店で、ボンヤリと覚えていました。営業時間は昼が11：30〜14時（日によって早めにクローズされる場合あり）、夜は17：30〜21時。以前伺った際に随分と混んでいた記憶があり、友人に尋ねてみるとかなりの人気店のようです。…管理人が新成人にお教えするテイのREPORTにも関わらず、結局は全面的に友人のチカラを借りていることに気づいてしまいましたが、人のチカラを頼ることもオトナには大事な能力なのです、と全力で誤魔化したところで店頭のメニューを確認してみましょう。

3種類ある「本日のおすすめランチ」は¥1,200〜¥1,650と、プチ贅沢としてはリーズナブルな料金ではないでしょうか。こちらは本格的な洋食店で、丁寧に仕事された洋食や西洋料理の数々を味わうことができます。また、テイクアウトも充実していて¥1,000未満のメニューもあり、事前の電話注文が安全ながら手軽に本格洋食を楽しむことも可能なようです。時刻は13：15、何となく混雑してそうな予感ですが、とにかく店内へ入ってみましょう。

“何だこの写真は？”と思われたでしょうが、ほぼ満席だったためお許しください。店内は4名テーブル席3卓と6〜8名は座れる小上がりの座敷、7名程度が座れるカウンター席となっていて、カウンター席のみ3席ほどあいていました。13時を過ぎても盛況です。幸い待つことなくカウンター席に座れたのでセーフ。お客さんはミドル・シニア層が大半を占めていたものの、若い女性のお一人様がカウンター席でワイン片手に食事をされていました。これぞオトナの嗜み。アラフィフのくせにワインなどのアルコール類が飲めない管理人が憧れるランチスタイルです。もっとも、今回は車での訪問だったこともあり、体質に関係なくアルコール類はご法度なのですが。自動車やバイクは当然として自転車すら飲酒運転は厳しく取り締まられるそうですので、オトナになられた人やバリバリのオトナの皆さんも肝に銘じておいてください。アルコール類を飲めなくなって得をすることがほとんど実感できませんが、車や原付を運転するときだけは飲めない体質でヨカッタと思っています。では改めてメニューを確認してみましょう。

ランチメニューは12種類となっていて平日のみチキン・ポーク・ハンバーグから1品を選べる「シェフ特製弁当」¥1,000と「サーロイン牛肉ステーキ丼」¥1,000を注文できます。すべてのランチメニューにコーヒーまたは紅茶が付き、価格帯は¥1,000〜¥1,650と、プチ贅沢としてはリーズナブル。スイーツ好きな人ならプラス¥300の「自家製プチケーキ」も食べることができ、お一人様1回限りでご飯のおかわりもできます。最高額の「本日の鮮魚と特選サーロイン牛肉ステーキランチ（前菜付き）」または「特選サーロイン牛肉ステーキ弁当」いずれも¥1,650に「自家製プチケーキ」をプラスしても¥2,000未満。手軽に本格的なランチを楽しめるのも高ポイントでしょう。今回は新成人の皆様を勝手にお祝いしようと、豪勢にも「本日の鮮魚と特選サーロイン牛肉ステーキランチ（前菜付き）」を注文してみました。

まずは「本日の鮮魚と特選サーロイン牛肉ステーキランチ（前菜付き）」の前菜が運ばれてきました。左からシシャモ、蒸し鶏、マグロとなっていて、イタリアンやフレンチらしい西洋料理のオードブルを堪能できます。飲む人ならワインは必須の酒のツマミです。どれも丁寧に調理されていて、前菜にピッタリ。飲まない管理人でもこれらの前菜をいただくと食欲が高まります。

いよいよメイン料理が到着。オニオンスープは代わりに豚汁を選べます。メインプレートはタルタルソースがたっぷりかかったタラのポアレと特選サーロイン牛肉ステーキ、付け合せはビストロスタイルのフレンチポテトにカボチャやブロッコリー、ニンジングラッセ、ダイコンなど蒸し野菜という陣容です。ステーキ用のソースはワサビ醤油とハーブソルト、カレーソースの3種類。ご飯とカップサラダも付いて¥1,650は相当にお値打ちで、前菜も含めてこの内容であればプチどころか十分に贅沢なランチと言えるのではないでしょうか。では本日の鮮魚であるタラからいただきましょう。

フンワリとしたタラの身肉には適度な塩気があり、タルタルソースとの相性も抜群です。タラは西欧諸国でも頻繁に食べられてきた魚であり、フィレの部分をポアレやソテーなど焼く、またはフライとして揚げるのが一般的。白身魚ながら味わいが濃く、タルタルソースやオランデーズソースといったマヨネーズ系ソースとの組み合わせは古典的かつ王道、間違いのない味と言えるでしょう。タラなどの白身魚はイギリスの名物料理「フィッシュ＆チップス」や日本でも人気のフィッシュバーガーでも馴染み深く、魚があまり得意ではない人でもおそらく大丈夫。刺身や握り寿司で“白身魚の味はボンヤリしていて好きじゃないかも…”という人でも、西洋料理の調理方法であれば、白身魚のおいしさを確認できるかも知れません。

そして特選サーロイン牛肉ステーキです。こちらは炭火レストランだそうで、炭火特有の香ばしさがおいしい。牛肉料理の王様であるステーキは焼き加減が重要であり、個人的にはこちらのようなミディアムレアなロゼ色が最上でしょう。中心部は生（レア）ではなく低温で火がとおっているため、牛肉の濃厚な旨味と柔らかな食感をしっかりと味わうことができ、口に含むと肉汁のおいしさも楽しめます。とは言え、ステーキの焼き加減は表面だけ炙ったレアから、よく焼きのウエルダンまで人それぞれ好みもあるでしょうから、もしミディアムレア以外の焼き加減へのこだわりをお持ちなら注文時にお店の人と相談してみてください。これもオトナには必要な交渉術です。ただし、交渉決裂となった場合はオトナらしくスマートに潔く諦めるか、ステーキ以外の料理を注文しましょう。