自家製うどん さんたく
先日の「SPICE JUNKY」のREPORTで“円町はなぜだかカレー店が多い”と書きましたが、よく考えればカレー店以外にも飲食店全般に多い激戦区で、まもなく800軒となる当ブログでも30軒以上をREPORTしていました。四条河原町や祇園などの観光スポットや繁華街・歓楽街ではなく、烏丸御池のようなビジネス街でもないにも関わらず、円町エリアと南に隣接する西院エリアはさまざまな飲食店が営業されています。立地的にも地元の人や学生が利用する飲食店が多く、京都人のための地元密着型のグルメエリアと言えるでしょう。当ブログでREPORTした円町エリアの飲食店を眺めていて、“ゲッ、あの人気店をREPORTしていない”ことに気づきました。まぁ管理人が自分のブログなのにあまり見ていないため、他エリアでもREPORTするべきお店を見逃しているのはウスウス気づいてはいたのですが、目標の1,000軒REPORTまではまだまだですのでいずれ訪問するとして、2連続とはなるものの今回も円町エリア、しかもうどんの人気店をREPORTします。
丸太町通と西大路通の交差点(円町)を西へ580mほど行き、西小路通を南へ390mほど行ったところにある「自家製うどん さんたく」。常にお客さんで混雑する人気店で行列ができているのもしばしば。地元の人や近隣のビジネスパーソンだけでなく、花園大学が近いため学生も足繁く通うお店です。JR「円町駅」から徒歩10分、地下鉄「西大路御池駅」から徒歩12分、嵐電「山ノ内駅」から徒歩13分程度と3路線からアクセスできる利便性に加え、自転車・バイクを店頭に駐輪でき、さらに車も1台分ですが駐車可能となっています。
車でお越しの際には近隣のコインパーキング利用で¥100キャッシュバックという、うれしいサービスも。店頭の駐車場は人気店だけあって奇跡的にタイミングが合わない限り停められないでしょうが、この周辺はコインパーキングも比較的多いので、車の人にも便利ではないでしょうか。管理人的にうどん店は冬のイメージなのですが、こちらは季節を問わず賑わっています。昼の営業時間は11時〜ラストオーダー14:45、夜は現在、金曜日と土曜日の営業で17:30〜ラストオーダー20:30なものの、麺がなくなり次第終了となることもあり、ラストオーダーギリギリの訪問はオススメできません。行列を避けたい場合、昼であれば11時〜12時まで、もしくは13時以降の訪問がベターでしょう。できるだけ並びたくない管理人は13:15に到着、満席でないことを祈りつつ恐る恐る店内へ入ってみました。
13:15でもほぼ満席状態。幸い2席ほどあいていましたので待つことなく着席できました。1階は2名テーブル席7卓とカウンター2席となっています。店内写真はお客さんがある程度退店されたタイミングで撮影したのですが、すぐに新しいお客さんが入店されるなど、ラストオーダーギリギリまで繁盛しているようです。客層はミドル男女が多い印象で、シニアや学生と思われる若い人も利用していて、お一人様や2名組が中心となっていますので、お一人様も安心して食事できるでしょう。ではメニューを確認してみます。
13時を過ぎるとさすがに売り切れているメニューも発生しています。お得な「さんたくの三択セット」の「たきこみごはん」も売り切れていたのですが、代わりに「たまごかけごはん」が提供されていました。うどんの種類は大きく「かけ」系、「ぶっかけ」系、「釜あげ」系にわかれています。具材などによってメニューは細分化されていますが、個人的にこちらでは天ぷら、特に「ちくわ天」¥150をぜひ食べていただきたい。天ぷら専門店や老舗蕎麦店ではほぼ見ることができないちくわの天ぷらは、立ち食い蕎麦・うどん店のスターであり、庶民の味方です。しかもこちらの「ちくわ天」は“天ぷら専門店で出してもいいのでは?”と思えるほどのクオリティ。スーパーなどのお惣菜コーナーで陳列されているちくわの天ぷらとはモノが違います。そこで今回は、「ちくわ天」も付くお得な「さんたくの三択セット」からチョイスすることに。「たきこみごはん」が売り切れだったのでは残念でしたが、こちらの「たまごかけごはん」も卵好きなら満足できる逸品なのです。「さんたくの三択セット」の「ぶっかけうどん」は温・冷を選べますので「ぶっかけうどん(温)」を注文しました。
「さんたくの三択セット[ぶっかけうどん(温)]」が到着。「ぶっかけうどん(温)」のダシの良い香りが食欲をそそります。揚げたての「ちくわ天」はビッグサイズで食べごたえ満点。「たまごかけごはん」には海苔が付き、漬物代わりの昆布の佃煮も絶品です。とにかくうどんが伸びてはイケマセンので、アツアツのうどんからいただきましょう。
モチモチで適度なコシもある自家製うどんが素晴らしい。口当たりがなめらかかつ柔らかでスルスルと食べられ、喉越しも心地良いうどんです。濃いめのダシもうどんに良く合っていて、具材はダイコンおろし・おろしショウガ・カツオブシ・刻みネギと薬味のみのシンプルさが、逆にうどんやダシの味わいを際立たせています。単純なうどんだけにうどんそのものやダシの実力が問われ、誤魔化しようがありません。こちらの「ぶっかけうどん(温)」はうどん好きなら納得の味でしょう。管理人はうどんでも蕎麦でもラーメンでも基本的には具材に注目するタイプの、グルメとはほど遠い存在ですが、うどんとダシでここまでおいしいと改めて実感できました。
そして具材に注目するタイプとして黙っていられない「ちくわ天」です。揚げたてをダシに浸していただきます。フンワリ&カラリと揚げられたコロモに、ちくわそのものの味わいがしっかりと楽しめる逸品だと感じました。世間で販売されているさまざまなちくわの味は正直、ピンキリだと思うのですが、こちらの「ちくわ天」のちくわは魚の旨味が強い本物のおいしいちくわ。このクオリティなら天ぷら種としても優秀で、おいしいちくわの旨さを再認識できるほどです。と、おそらく一生分の“ちくわ”の文字をタイプし、ちくわちくわと騒いだところで「たまごかけごはん」をいただきます。
生卵の黄身の濃さよ。以前、どこかのREPORTで“卵の黄身の色は主に飼料の影響で、味にはほとんど関係ない”的な意見と書いてしまいましたが、こちらの「たまごかけごはん」を食べて、本当に濃いオレンジ色の黄身と薄い黄色の黄身の味は変わらないのか?とちょっと自信がなくなってきました。管理人は自宅でももはや主食のようにさんざん卵かけご飯を食べてきましたが、やっぱりこちらの「たまごかけごはん」の方が明らかにおいしい。黄身の色ではなく、卵自体の質の問題?ご飯のおいしさが違う?お店の雰囲気がおいしくさせている?など、いくつかの仮説を考えてみたものの、なぜこちらの「たまごかけごはん」の方がおいしく感じるのかはまったくわかりませんでした。ただ、「たまごかけごはん」1つとっても高レベルなお店なのはハッキリしています。円町エリアは飲食店が多く、ランチやディナーのお店選びに悩むことになるでしょうが、うどんの気分ならこちらへ足を向けられてみてはいかがでしょうか。グランドメニューにはないものの運が良ければ京都人が大好きなカレーうどんも提供されていますので、寒い冬にはアツアツのうどん各種でカラダの芯までじっくりと温まってください。
[2023年1月17日訪問]
自家製うどん さんたく
●住所…京都市中京区西ノ京小堀池町7-3(Google マップ)
●TEL…075-821-8822
●定休日…木曜日および不定休
●備考…禁煙
●ホームページ…Twitter/Instagram/Facebook
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