ゼスト御池の手頃で利用しやすい洋食店・喫茶店

洋食編
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洋食と喫茶の店 FOREST

日本の主要な大都市であれば規模の差はあれ、ほとんどの場合、大規模な地下街や地下鉄があります。大都市では限りある地上面積では足りず、地下に商業施設や駅・電車を通した方が何かと都合が良いのでしょう。京都市などは1200年以上前に区画整理されてしまった関係上、地上に大きな施設などを造ることが難しいため、本来なら地下スペースを有効活用したいところですが、実際には“京都特有の事情”により地下がなかなか開発できない状態です。“京都特有の事情”として、地下を掘ろうものならすぐに昔の遺跡や遺品などが発見されてしまい、文化財保護の観点から工事がストップして進まない、と聞いたことがあります。今でこそ京都市の地下鉄は烏丸線東西線の2路線が営業しているものの、京都市内の交通網としては脆弱で、昔ながらの京都市の市バスや民間の京都バスなどが移動手段のメインでしょう。地下街も近隣にある大阪市のJR「大阪駅周辺地下街に及ぶ規模のものはありません。京都市内の地下街としては小規模ながらJR「京都駅」周辺地下街である「ポルタ」が1980年(昭和55年)に、地下鉄「京都市役所前駅」周辺地下街の「ゼスト御池」が1997年(平成9年)にそれぞれ開業されました。「ポルタ」に関しては他都道府県から新幹線などで来られた人が利用しやすいこともあり、まだそれなりに活気があるように感じますが、「ゼスト御池」はあまり賑わっている印象がありません。なぜ「ゼスト御池」に予想していたほど人が集まらないのかはさまざまな要因があると感じる反面、テナントの各小売店の皆さんは頑張ってらっしゃるとは思います。そこで今回は「ゼスト御池」に昔からある洋食店・喫茶店をREPORTしてみました。

御池通河原町通の交差点(河原町御池)から地下街「ゼスト御池」に入り、西へ130mほど行ったところにある「洋食と喫茶の店 FOREST(ようしょくときっさのみせ フォレスト)」。こちらは「ゼスト御池」を代表する洋食店の1軒であり、「ゼスト御池」の飲食店の中でも賑わいをみせているお店です。営業時間は11時〜ラストオーダー19:30の通し営業で遅めのランチや喫茶としても便利。京都市役所や京都市内随一の繁華街である河原町三条四条河原町から徒歩圏内で、地下鉄「京都市役所前駅」から徒歩2分、京阪「三条駅」から徒歩6分程度とアクセス良好なのも魅力です。ただ、この周辺はそもそも飲食店が多い激戦区であることから、実は通し営業で利用できる穴場店ではないでしょうか。時刻は14:30、店頭にテイクアウトメニューが掲出されていましたので確認してみましょう。

王道のカジュアル洋食が¥1,000前後とコスパに優れたメニューラインナップです。繁華街の洋食店としてはリーズナブルでしょう。周辺にお勤めや宿泊の人なら手軽な洋食のテイクアウトとして重宝するのではないでしょうか。最近ではファミリーレストランで洋食を注文しても簡単に¥1,000超えすることを考えても、意外?に使いやすいと感じます。では早速、店内へ入ってみましょう。

席数も多く、喫茶店機能もあり、お一人様でも入りやすい雰囲気です。訪問した日は平日の14:30にも関わらず、7割程度の座席が埋まっていて、お一人様やグループのお客さんが食事や喫茶を楽しまれていました。「ゼスト御池」自体、近年では利用者数が徐々に増加傾向であるとも聞きますので、これからさらに混雑するお店になるのかも知れません。では改めてメニューを確認してみましょう。

「名物 わらじカツ」¥1,090は、かつて京都の老舗洋食店で人気のあったわらじカツだそうで、管理人が思い当たる今はなき名店が浮かんだものの裏取りできなかったため店名はスルーします。“わらじカツ”とはわらじのように大きなジャンボトンカツを指し、管理人が子どもの頃の昭和では憧れのご馳走洋食でした。こちらの「名物 わらじカツ」が、管理人が知るかつての名店のわらじカツと同様であれば、豚や牛のロース肉を肉叩きで目一杯広げてコロモを付け揚げたカツで、それこそお皿からはみ出る勢いの大きさです。トンカツやビーフカツは薄めか厚めで好みが分かれるのですが、洋食の黎明期は薄い肉のカツが圧倒的に主流であり、味や食感の面からも薄さが正義的な常識がありました。しかし肉質や流通、衛生管理などの向上で、より肉々しさを感じられるブ厚いカツも人気となっています。そして洋食店の花形であり関西地方では特に好まれているのがビーフカツでしょう。こちらの「ビーフカツ」はライスとスープが付いて¥1,390という驚きのリーズナブルさ。“わらじカツ”ではなく、それなりの厚さもあります。他の洋定食や洋食メニューも充実していて悩ましいのですが、やはり高級洋食である「ビーフカツ」に決めました。こちらは以前、洋食を注文するとバイキング方式のおばんざいが自動的に付いてくる採算度外視?のサービスを提供されていたものの、コロナ禍によりできるだけ接触を避けるべく廃止されたそうです。こんなところにも新型コロナウイルスの影響を受けているとは…。

「ビーフカツ」が到着。¥1,390とは思えないビジュアルの立派なビーフカツです。ご飯の大盛りは無料ですので、ハラペコな人や大食いの人は大盛りを注文しましょう。香ばしく揚げられたビーフカツの香りがたまりません。また、付け合せの千切りキャベツやマカロニサラダも良い塩梅です。特にマカロニサラダはクリーミーなマヨネーズベースのソースとあえられていてシンプルながら食が進む味わい。マカロニサラダやポテトサラダはなぜかオッサンもテンションがアガります。では「ビーフカツ」をいただきましょう。

結構な厚さの「ビーフカツ」です。ソースは軽めのデミグラスソースとタルタルソースのダブルソースとなっていて、牛肉はおそらく外国産牛でしょうか、赤身で食べごたえがあり、噛むごとに牛肉の旨味を味わえます。このカジュアルなデミグラスソースと濃厚なタルタルソースがビーフカツに良く合うおいしさです。ビーフカツは一般的にタルタルソースとは組み合わせませんが、この重層的なコクや旨味が素晴らしく、手軽なビーフカツとしては十分満足できました。こちらにはリーズナブルな洋食や軽食だけでなく、各種ドリンクやケーキも用意されています。「ゼスト御池」でのショッピングのついでや京都市役所近辺にお立ち寄りの際には、ちょっと穴場的なこちらで洋食や喫茶、テイクアウトなどをぜひお試しください。

[2022年12月24日訪問]

洋食と喫茶の店 FOREST
●住所…京都市中京区本能寺前町492-1 ゼスト御池B1F(Google マップ
●TEL…075-253-3164
●定休日…年中無休
●備考…禁煙
ホームページ/ゼスト御池ホームページ

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