うどんや丼の数々に定評がある昔ながらの餅食堂

和食編
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自家製麺 だいりき

以前の「千成食堂」のREPORTで大嘘を書いていたことが発覚いたしました。読者の皆さんならびに関係者の方々には謹んでお詫び申しあげます。具体的には「大力食堂/大力餅食堂」がGoogle調べで京都市内には3軒しかない、と言い切っていたのですが、実際にはGoogle調べで少なくとも8軒は営業されているようです。どんな調べ方をすれば3軒になるのか、少し前の自分を折檻したい。そもそもなぜこの大嘘が発覚したかというと、少し暖かくなってきたと思ったらまた雪がチラチラとして寒さが戻り、こんな寒い日は近所でカレーうどんでも食べるべぇ…となって、行き慣れた食堂を検索したからです。もちろん昔から知っているお店ですので定休日を確認するためだけの検索だったのですが、オヤ?同じ店舗名がかなりヒットするんですけど?何で??と改めて調べてみると3軒どころではありませんでした。よく考えれば管理人が思い浮かぶだけでも5軒はあるなぁ〜サテ、どうしたものか。どうせこんなブログは誰も見ていないだろうし、メンドーなのでいっそのこと「大力食堂/大力餅食堂」のハナシはなかったことにして、別のお店へ行こうかな〜とも考えたものの、やはり間違いは間違いと認める勇気が必要です。管理人は間違いを認めたくないタイプの人間ですが、それでもブログとして公共に発信している身として、自らの誤りは正す責任があります。幸い誰からも指摘を受けず、訴えられてもいないため、自ら間違いを表明することに決めました。これでもう大丈夫、万事抜かりありません。それではカレーうどんを食べに向かいましょう。

北大路通川端通の交差点(高野橋東詰)を西(読者様から“東”とご指摘いただきました。そのとおりですのでジャンピング土下座並みの速さで修正いたします)へ170mほど行き、南向き一方通行の道を南へ500mほど行ったところにあるうどん店「自家製麺 だいりき」。お店の看板は「大力餅」ですが、箸袋には「自家製麺 だいりき」と記載されていましたので、当ブログでは箸袋の表記で統一いたします。こちらは管理人が子どもの頃にはすでに営業されていましたので、40年以上の歴史はあるのでしょう。近所の人か近隣の学生やビジネスパーソン、イズミヤ高野店洛北阪急スクエアのお買い物客が利用する地元密着型のお店です。「大力食堂/大力餅食堂」の1軒でありながら定食類は少なめで、うどんや丼に力を入れておられます。また、「焼めし」¥650や「オムライス」¥700、「中華そば」¥650も人気で、昔ながらの味と価格の街の食堂としてミドルやシニアだけでなく若い人にも親しまれているようです。11時〜20時の通し営業なのもありがたく、管理人もたまにですが利用しています。時刻は14:10、雪がチラついていて寒過ぎですので早速店内へ向かいましょう。

かなり昔からのお店にも関わらず、清潔感があります。4名テーブル席6卓と思った以上に広い店内。管理人が入店時、ランチとしては遅い時刻ながらほぼ満席状態、しかもお客さんは若い人からシニアまですべて女性でした。次々とお客さんが退店されていたタイミングで撮影したのですが、ひっきりなしに新しいお客さんが入って来られ、かなり失礼ながら“こんな人気店だったっけ?”と少し驚くほど。街の定食店・食堂は京都市内では減少傾向ですが、まだまだ健在だと実感できました。手頃な価格で気軽に利用できる街の定食店・食堂やうどん・蕎麦店は貴重なのです。今回はカレーうどんに決めているものの、念のためメニューを確認します。

「カレーうどん」¥700のリーズナブルさも魅力ですね。メニューを見ていて、ふと「カレー丼」¥700の存在に気づきました。「カレー丼」とは簡単に説明するとカレーうどんのうどんがライスになった丼で、カレーライスではありません。ちょっとマイナー?な丼で、あまり話題にのぼらないような気がしないではないものの管理人は子どもの頃、カレー丼が大好きでした。当ブログでは一度「めん房やまもと」でREPORTしていますので、およそ10ヵ月ぶり。京都市内ではカレー丼を提供しているお店はカレーうどんに比べて圧倒的に少なく、食べる機会もあまりありません。おいしいのになぜカレー丼を提供しているお店が少ないのか?ひょっとして京都人には不人気なのか??これは由々しき事態です。管理人が子どもの頃は、だいたいのうどん・蕎麦店や定食店・食堂でもカレー丼を食べることができたのに。このままではカレー丼という食文化が京都市内から失われてしまいかねません。カレー丼の灯火を消さないためにも「カレーうどん」から急遽予定を変更し、「カレー丼」をいただきます。こちらでは丼各種にプラス¥200で「ミニうどん」を付けられますので、今回は「カレー丼(ミニうどん)」のセットメニュー¥900を注文しました。

「カレー丼(ミニうどん)」のセットメニューが到着。「カレー丼」の香りに心躍ります。「カレー丼」のこのドロッとしたカレー餡がうどんだけでなくライスとの相性も抜群なのです。そして「ミニうどん」も侮れません。こちらは自家製麺だそうで、うどんもかなりの本格派。味噌汁代わりにまずは「ミニうどん」からいただきます。

昆布とカツオの芳醇な香りが素晴らしく、京都の一般的なうどん専門店と比べて少し甘塩っぱい濃いめのダシがうどんと良く合います。気取らず上品ぶっていない、まさに庶民の味。これがまたおいしい。うどんはコシをほとんど感じない昔ながらの京都流で、具はワカメとカマボコ、刻みネギのシンプルスタイルなのも、うどんとダシの味を堪能できます。素材にこだわったお高めなうどんももちろんおいしいですが、こちらのような普段使いのうどんは、いつ食べてもホッとする、どこか昔懐かしい味でインスタントやチルドにはないおいしさだと感じました。

そして「カレー丼」です。¥700なのに牛肉たっぷり!京都人としてやはりカレーには慣れ親しんだ牛肉です。こちらの牛肉は薄切りで赤身多めなため、牛の旨味をしっかりと味わえます。カレー餡が欧風カレー風の濃厚タイプながら、一般的な洋食店などの欧風カレーよりもピリ辛で絶品。ライスにとても良く合います。これはひょっとすると「カレーうどん」としてではなく「カレー丼」として食べた方がピッタリなのでは?という、カレー丼にベストな味わい。具が牛肉と九条ネギだけなのも個人的には高ポイントです。「カレーうどん」好きなら、ぜひ「カレー丼」も試していただき、その魅力を味わっていただきたいと感じました。こちらは“餅食堂”らしく「餅うどん」¥650や「ぜんざい」¥500などの餅メニューも楽しめるお店です。叡電「元田中駅」から徒歩6分、京阪「出町柳駅」から徒歩12分と、アクセスもさほど不便ではありません。下鴨神社などの観光や、洛北阪急スクエアなどのショッピングついでなどに立ち寄ってみられてはいかがでしょうか。¥1,000未満でお腹いっぱいになる、昔ながらの味わいをぜひお試しください。

[2023年1月30日訪問]

自家製麺 だいりき
●住所…京都市左京区高野清水町53-2(Google マップ
●TEL…075-781-6685
●定休日…火曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「大力餅」でご確認ください。

コメント

  1. 宇都宮憲司 より:

    大力さんは高野橋東詰めを西では無く東ですね。
    簡単に言うと大原道東鞍馬口通下がった東側ですね。
    ちょっと気になったもので。

    • むちむち より:

      新京都日々是望外 様
      はじめまして、メッセージをいただき、ありがとうございます。
      おっしゃるとおり、西ではなく東です。
      ご指摘いただき、ありがとうございます。
      早速修正させていただきます。
      また、ブログも拝見させていただきます。
      拙いブログですが今後ともよろしくお願い申しあげます。

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