お食事処 たかの
暑いんだか寒いんだか、よくわからない日が多くなったような気がします。朝晩は薄着ではちょっと寒さを感じるのに、昼間や夕方はエアコンを入れたくなる気温です。管理人は貧乏ですのでできるだけエアコンをつけずに電気代をケチりたいのですが、さすがにガマンして熱中症にでもなったら、電気代をケチるどころの騒ぎではなくなってしまいます。治療費がかかるのはまだマシで、最悪命を落とす危険性もありますので、室内温度が28℃を超えたらエアコンの冷房を入れる方が良いそうです。最近の物価高は電気代などの光熱費も例外ではなく、エアコンにかかる電気代は仕方がないとして、比較的節約できそうなのは食費、という人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、とにかくコスパに優れた昭和から地元の人などに親しまれてきた定食店をREPORTしてみました。
国道367号(通称:若狭路/若狭街道/敦賀街道/鯖街道など)と白川通の交差点(花園橋)を東へ140mほど行き、国道367号の南側の裏道を東へ300mほど行ったところにある定食店「お食事処 たかの」。この一見、何の店なのかよくわからない怪しげな雰囲気の外観となっているものの、かつては屋根に「お食事処 たかの」としっかり書かれていました。管理人が子どもの頃から営業されている昭和のお店で、地元の人を中心に利用されています。この古びた外観がノスタルジーを感じさせます。はやりの飲食店にはない、地に足がついた地元密着型の定食店です。叡電「三宅八幡駅」から徒歩2分程度と好アクセス、店舗の西南隣には自動車を1台ほどと自転車・バイクを数台停められる駐車スペースがあり、さらに北東方向すぐの場所にコインパーキングもありますので、車やバイクの人にも便利でしょう。こちらは昭和の飲食店らしく11時〜21時の通し営業で時間を選ばず食事を楽しめます。ただ、昭和のお店らしく最近では珍しい喫煙可ですので、タバコが得意でない人にはオススメできません。時刻は14時、早速店内へ入ってみましょう。
4名テーブル席6卓ほどと、意外と広い店内は年季の入った味がある雰囲気です。昭和のお店にありがちな薄汚れた感じではなく、明るめの店内となっています。今回の目的は物価高に打ち勝つ飲食店ですので、デートや記念日、接待などで使うお店ではありません。そもそもこちらのようなお店の方が、お一人様でもフラっと立ち寄れる気軽さがあって使いやすいでしょう。外食歴40年以上の管理人ですら、イマドキのオシャレなお店は入りにくく、勇気を振り絞って着席しても料理の味なんてまったくわからなくなるほど緊張してしまいます。しかもイマドキのオシャレなお店はすべてではないものの、たいていは価格お高め。普段、落ちているパンを拾って生活している管理人にとっては、こちらのようなお店はありがたい存在なのです。では、どれほどありがたい価格かを世に知らしめたいと思いますので、刮目してメニューをご確認ください。
どうです、このほぼほぼ学食レベルの価格は。もちろん税込。昭和のお店の多くは税抜の価格表示で罠にハメるなんてケチくさいことはしないのです。「カツ丼」「親子丼」「オムライス」「カレーライス」はワンコインの¥500、「カツカレー」¥600、「ビフカツ」¥650など、タダでさえ物価が高くて感じ悪い京都市内とは思えない、どこか別の国?と勘違いしそうなほどお安い価格の料理が並んでいます。こちらの最高額メニューは「スペシャルランチ」¥900と、最高額なのに¥1,000未満というありがたいお店です。しかも価格に反してボリューミーなのも特徴。昭和のお店の心意気がヒシヒシと感じられます。手こね感満載の「ハンバーグランチ」¥750やさまざまなオカズをリーズナブルに楽しめる「たかの弁当」¥650などもオススメですが、今回は管理人も昭和のオッサンとしての心意気を示して少しでも長くお店を続けていただきたいという思いから、最高額メニューの「スペシャルランチ」を注文してみました。
「スペシャルランチ」が到着。¥900とは思えない陣容です。まず汁物は味噌汁ではなく、野菜たっぷりの野菜スープなのがうれしい。キャベツやニンジン、ワカメなどの野菜の旨味が良く出ていて、ちょっと強めの塩味ベースのスープが案外ご飯と良く合います。メインプレートはポークステーキに白身魚フライ、エビフライと野菜サラダ、マカロニサラダ、ケチャップスパと内容テンコモリ。エビフライも立派なサイズでコスパ最強レベルの洋定食と言えるでしょう。自宅近くにあれば毎日でも通いたくなる価格とクオリティではないでしょうか。では白身魚フライからいただきましょう。
安定のおいしさです。やはり揚げ物は揚げたてに限ります。カラリと揚がっていてホクホクな白身魚がおいしい。デフォルトでかけられている中濃ソース?トンカツソース?との相性も抜群です。管理人は白身魚フライは基本、タルタルソース派なのですが、トンカツソース系のソースもなかなかヤルではないか、と思いました。何よりご飯との相性はタルタルソースを上回っています。管理人はアツアツ揚げたての白身魚フライが大好きで、チェーン系のハンバーガー店でも必ず白身魚フライバーガーを注文するのですが、これからはテイクアウトの際にでも中濃ソースかトンカツソースをチョイ足しして食べてみたいと感じました。
そしてメインの「ポークステーキ」です。こちらでは「ポークステーキ」単体の定食メニュー¥850もあり、「ポークチャップ」¥850と並んでNo.2高額メニューとなっています。なぜ「ビフカツ」より¥200も高いのかは謎ですが、こちらでは「ポークステーキ」と「ポークチャップ」がスペシャリテなのだろうと推測できそうです。そんな「ポークステーキ」にプラス¥50で白身魚フライとエビフライがついた「スペシャルランチ」は相当お得で言えるでしょう。「ポークステーキ」はイマドキのニンニクガッツリ濃厚テリヤキ系ソースのトンテキスタイルではなく、塩コショウというシンプルな仕上がり。ただ、単なる塩コショウ味ではなく、下味としておそらく塩麹が使われているのでしょうか、深みのある豚ロース肉の脂の甘みと肉の旨味をストレートに堪能できる味わいです。コッテリ感やしつこさ、クドさなどはなく、さりとてアッサリ味でもない、食べごたえは十分で豚肉本来の味をしっかりと楽しめます。これはもう立派なご馳走でしょう。¥900の洋定食とは思えないコスパ最強レベルのおいしさに満足できました。こちらの近くにある花園橋は京都市内と滋賀県内を結ぶ要衝の一つで、これからの季節はレジャーなどで多くの人が利用されます。京都・滋賀間を車やバイクなどで移動される際にでも、ランチやディナーで利用されてみてはいかがでしょうか。京都市内の飲食店とは思えない安さと、価格に比例しないクオリティにビックリされると思いますよ。
[2023年5月27日訪問]
お食事処 たかの
●住所…京都市左京区上高野隣好町24-1(Google マップ)
●TEL…075-701-1007
●定休日…火曜日
●備考…喫煙可
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「たかの」をご確認ください。
コメント
「たかの」さん、ご健在なんですね!
コロナで生活圏が変わってしまったせいでここ数年行けてないので
気になってたんです。よかったー。ワンコ元気かな~
言われてみるとビフカツ謎に安いですね。
夢みさん、コメントを寄せていただき、ありがとうございます。
返信が遅くなり申し訳ございません。
「たかの」さんはお二人ともいつもの気だるそうな感じでお元気そうでしたよw
ただ、犬は見かけませんでしたが、たまたまいなかっただけかも知れません。
ビフカツの安さは気になるものの、こちらでビフカツをいただいたことがないので理由はよくわからないのです…豚より牛の方が安いという、よく考えればアリエナイことですね〜