パンダを愛でつつガチ中華をいただけるラーメン店

中華編
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パンダラーメン屋

気づけばもう9月。今年の夏は冷やし中華をあまりREPORTできませんでした。過疎な当ブログの中でも不人気コンテンツである冷やし中華を避けているワケじゃないんだからね!とツンデレ気味に言い訳をしておくとして、実際の理由としては管理人がREPORTしたい冷やし中華がかなり数少なくなったからです。とは言え、もちろんゼロではなく、REPORTしたいお店もまだまだあるものの、どこも管理人の自宅から遠くてちょっと訪問しづらかったこともあり、今夏は少なくなってしまいました。今シーズンおそらく最後の冷やし中華はどこにしようかな〜と考えていたところ、西賀茂エリアに新しいラーメン店ができて、そちらで冷麺(京都などの関西圏では冷やし中華を冷麺と呼びます)を提供されているとの情報をキャッチ。管理人の何となくの勘ですが、個性的なお店の雰囲気を感じてしまいましたので、急遽訪問してみることにしました。

紫竹西通北山通の交差点(紫野泉堂町)を北へ640mほど行ったところにある「パンダラーメン屋」。こちらは2023年(令和5年)5月にオープンされたお店で、確か日本一というラーメン店の跡地だったように記憶しています。最寄駅は地下鉄「北大路駅」で徒歩30分程度はかかるため、北大路バスターミナルから市バス1系統を利用し、「山ノ前町」バス停で下車すれば徒歩1〜2分と便利でしょう。このエリアは京都産業大学佛教大学も近いこともあり、学生街として飲食店も比較的多い地域です。これまで何回かはお店の前を通っていて、“新しいラーメン店ができているなぁ〜”ぐらいの印象だったのですが、今回訪問して店名に「上海焼き小龍包専門店」と書かれているのに気づきました。“エッ?ラーメン店じゃないの??”と少し取り乱しそうになったものの、入ってみなければわかりません。こちらは昼の営業時間が11:30〜ラストオーダー14:30、夜は17時〜ラストオーダー20:30となっています。時刻は19時、早速店内へ入ってみましょう。

店内のいたるところにパンダがおります。これはかなり映える店内です。一般的なラーメン店や中華料理店ではない雰囲気の店内となっていて、管理人的にはタピオカカフェ(そんな言葉があるかどうかは知りませんが)風の、若者も利用しやすそうな印象に感じました。お店に入ってすぐの券売機で食券を購入するシステムです。広々とした店内ですので、お一人様はもちろん、グループでも利用しやすいでしょう。では、ラーメン店か上海焼き小龍包専門店かの決着をつける意味でも、メニューを確認してみましょう。

正解は「焼き小龍包」¥300も提供しているラーメン店でした。が、しかし。皆さんお気づきだろうか。普通のラーメン店にはない違和感を。そう、こちらはガチ中華のラーメン店なのです。醤油でも塩でも味噌でもなく、「トマトラーメン」や「酸辛ラーメン」といった管理人には馴染みのないラーメン各種がラインナップ。そして冷たい麺料理は「上海冷麺」¥780が用意されています。“上海冷麺…って何??”と、管理人は冷やし中華王のクセに知らなかったのですが、どうやら上海でも夏場に食べられている冷たい麺のようです。中国本土にも冷やし中華のような比較的ポピュラーな麺料理があると初めて知りました。これはぜひ食べてみる価値があります。今シーズンおそらく最後の冷やし中華にピッタリです。そこで今回は券売機で「上海冷麺」と、「上海焼き小龍包専門店」と言い張っておられるのであれば必食であろう「焼き小龍包」の食券を購入してみました。

「上海冷麺」が到着。スープの色を見る限り、ゴマダレ風なのでしょう。そして驚くべきは具の細さです。蒸した鶏ムネ肉だけでなく、キュウリもニンジンも名人級の細切り。茹でモヤシも入っているのですが、どの具材も麺はもちろん、モヤシよりも細いのです。この技術力はタダモノではありません。ガチ中華の真髄を見せつけられたところで、よく混ぜていただきます。

麺は中太の中華麺でモチモチ系、コシもしっかりめとなっています。細切りの具材とよく絡んでおいしい。そしてスープですが、甘さ強めで酸味控えめな不思議な味わい。てっきりゴマダレと思い込んで食べたものの、ゴマの風味ではありません。味の面では管理人には正直、少し甘過ぎる感じがしないではないものの、若者や女性であれば一般的な冷やし中華よりも好まれるのでは?とも思いました。このスープは一体何なのか、よりじっくりと味わってみます。

かなりクリ〜ミ〜です。コクはありますがゴマではありません。最初はココナッツミルクかコンデンスミルク?とも思ったのですが、よくよく味わうとピーナッツバターやピーナッツクリームに近い味わいではないでしょうか。ガチ中華ではピーナッツオイルを頻繁に使われているなど、ピーナッツ自体は中華料理でもよく使用されます。管理人は普段、外食でじっくり味わうという習慣がなく、ガツガツ食べて“おいしかった〜べフッ”ぐらいのREPORTしかしていませんのでまったく自信はありませんが、おそらくピーナッツベースのスープでしょう。多分。とにかく珍しい冷やし中華であることは間違いありませんので、我こそは冷やし中華王を名乗られる変人有識者は、ぜひ食べてみられることをオススメしておきます。

そして「焼き小龍包」です。一般的な小籠包は皮の内部に激熱スープが仕込まれていて、知らずに食べると舌がベロンベロンになる危険な料理?なのですが、こちらの「焼き小龍包」は大丈夫。アツアツなものの、罰ゲームのようなスープは仕込まれておらず、香ばしい小ぶりの豚まんといった味わいです。餡も肉感しっかりめなのがうれしい。3個で¥300ながら、かなりお腹いっぱいになります。麺類各種のサイドメニューにピッタリ。ガチ中華ですが日本人にも食べやすい味になっているのも好印象でした。ついついパンダのかわいらしさで訪問したくなるお店ですが、味でも満足できると思います。老若男女を問わず“パンダがかわいいから行くんじゃないからね!”とツンデレチックに訪問されてみてはいかがでしょうか。

[2023年8月29日訪問]

パンダラーメン屋
●住所…京都市北区大宮薬師山東町42-1(Google マップ
●TEL…075-756-2704
●定休日…不定休
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「パンダラーメン屋」でご確認ください。

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