炭焼き炙り丼 KYOTOSTYLE
キャベツの想い
京都市内でも桜が満開となり、いよいよ春本番。朝晩はまだ少し肌寒い日もありますが、日中は上着ナシでも過ごせる心地よい日が多い時期となりました。お出掛けでもハイキングやピクニックなど野外イベントが楽しい季節でもあります。そうなるとお好きな人にとっては居ても立っても居られなくなり、イソイソとホームセンターやスーパーなどへ買い出しに行かれるのがBBQ(バーベキュー)でしょう。京都市は政令指定都市ながら北部は緑豊かな自然が多く、合法なのかどうなのかは知りませんが、川原などでBBQを楽しまれる人々を良く見かけます。管理人も若かりし頃には友人たちと渓流釣りの途中でBBQをしていました。が、しかし。そのときは誰にも言えず心の中だけに秘めていたのですが、BBQって本当はあまりおいしくないのでは?と思い始めて早30年。イヤ、わかるんですよ、BBQの魅力も。気の合う仲間とワイワイ楽しみながら野外で肉などを焼くという、非日常感は確かに魅力的であり、おいしくも感じます。ただ、冷静に考えると、焼肉であれ焼きそばであれ、実はお店で食べた方がおいしいのでは…と昔から勘づいていました。だって野外ですから設備や調理器具も限られますし、何より火加減なんて超テキトー。生焼けや黒焦げなんて当たり前ですから、よく考えればおいしいワケがないのです。BBQは雰囲気勝負の料理、というか調理方法であり、実際には冷暖房完備で雨風の心配などないお店で食べた方が良いに決まっています。もっとも、七輪などで炭火を使うことができるならハナシは別。炭火焼きは肉でも魚でもなぜかビックリするぐらいおいしくなります。ウナギでもサンマでも鶏でも牛や豚でも、炭火だと1.5割増しでおいしいと感じるのは管理人だけではないハズ。管理人は炭火焼き原理主義者なのです。そこで今回は、炭火焼きにこだわったお店を求めて、自宅近くの高野エリアへ向かいました。
北大路通と東大路通の交差点(高野)を西へ200mほど行ったところにある炙り焼肉丼とお出し茶漬けの店「炭焼き炙り丼 KYOTOSTYLE キャベツの想い(すみやきあぶりどん キョウトスタイル キャベツのおもい)」。こちらは2022年(令和4年)5月にリニューアルオープンされたお店で、以前は惣菜・お弁当のテイクアウト専門店「キャベツの想い」として管理人も何回か利用させていただいておりました。リニューアルオープン後は伺ったことはなかったものの、お店の前を通ると炭火焼きの良い香りが辺りを漂い、いずれREPORTしようと狙っていた炭火焼き原理主義者が歓喜するお店です。営業時間は11時〜ラストオーダー20:30の通し営業。西隣に「イズミヤショッピングセンター高野」、近隣には「阪急洛北スクエア」などの商業施設があり、買い物客などで賑わっています。管理人が訪問した日は日曜日の夜ということもあってか、ほぼほぼ満席でカウンター席がわずかに空いている状態でした。なので店内の撮影は自粛しております。また、「キャベツの想い」時代同様、テイクアウトにも力を入れておられるようです。こちらは券売機で食券を購入するスタイルですので、時刻は19:30、店頭のメニューを確認してみます。
「炭焼き炙り丼」と「京風お出し茶漬け」がメインのメニューとなっています。京都人としてはお茶漬けもかなりそそられのですが、今回は炭火焼きです。そこで「炭焼き炙り丼」のTOPに掲載されている「炭火 炙り牛の焼肉丼」(レギュラー:¥935・小サイズ:¥605)のレギュラーと、トッピングの生卵「大松農場の卵」¥110に決めて、入店し券売機で会計を済ませました。
店内撮影はできなかったのですが、カウンター7席と4名テーブル席2卓となっていて、お一人様だけでなく大学生らしきグループやカップルで利用されている人もいらっしゃいました。各テーブルには焼き塩やコショウ、炭焼き丼のタレ、七味唐辛子が常備されていて、味変も楽しめるようです。店内の様子を観察していると、やはりテイクアウトの人も多いようで、かつての惣菜・お弁当店の名残りのようなものを感じました。炭火焼きの香りだけで白メシが何杯でもイケるなぁ…などと運動部員のような感想を考えていると、「炭火 炙り牛の焼肉丼」と「大松農場の卵」が到着。
これは正統派の焼肉丼、カルビ丼ですね。この「炭火 炙り牛の焼肉丼」はおそらく外国産牛の薄切り肉ですが、国産牛肉や黒毛和牛を使用された丼も用意されています。炭火焼きの良い香りと焼肉タレの香りが渾然一体となって、もう堪りません。さすがは炭火焼き、ウナギレベルの威力があります。では、まずは焼肉部分からいただきましょう。
もう文句のつけようがありません。炭火焼きなだけでもすでにおいしいのですが、この焼肉のタレがかなり高レベル。一般的な市販の焼肉ダレではないクオリティです。しかもニンニク控えめな少しピリ辛なところも高ポイント。ニンニクガッツリな焼肉ダレもおいしいのですが、それは牛肉の旨味をある程度犠牲にしていることでもあり、管理人のような牛肉好きにとってはニンニクやショウガなどが強過ぎるタレは“モッタイナイ”と思ってしまうのです。旨味たっぷりで適度な甘みとピリ辛具合が市販品にはない仕上がりになっていると感じました。
生卵をかけていただくと、これはもうご馳走です。刻み海苔や青ネギも良いアクセントとなっており、一心不乱にかっこみたくなるおいしさ。こんな贅沢な卵かけご飯は、おそらくあまり食べられる機会はないでしょう。見ただけで予想できるおいしさながら、炭火焼きの香ばしさもプラスされ、想像以上の味わいとなっていました。¥1,000ちょっとで食べられる焼肉丼としては相当満足できるでしょう。牛肉やタレ、卵のコクや旨味だけでなく、炭火焼きだからこそのおいしさを堪能できる焼肉丼です。高野近辺までお越しの際にはお買い物ついでなどのランチやディナーで、ぜひこちらの丼や茶漬けをご堪能ください。
[2024年4月7日訪問]
炭焼き炙り丼 KYOTOSTYLE キャベツの想い
●住所…京都市左京区高野西開町55(Google マップ)
●TEL…075-746-3663
●定休日…不定休
●タバコ…禁煙
●交通…叡電「茶山・京都芸術大学駅」から徒歩8分程度
●専用駐車場…なし
●ホームページ…Instagram/出前館/Uber Eats
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