粋なオトナの隠れ家として人気の中国料理店

中華編
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本日10月14日は祝日であるスポーツの日。かつては体育の日と呼ばれ10月10日固定でしたが、現在は10月の第2月曜日とされています。古くからスポーツの秋として気候・気温が穏やかな秋はスポーツや運動にはうってつけの季節。各地で運動会などが盛んに行われているのですが、管理人のような運動音痴にとっては冬のマラソン大会などと合わせて学校時代の地獄イベントとして黒歴史しかありません。ただ、秋はスポーツだけでなく芸術や読書、行楽・旅行などなど“◯◯の秋”には多くの候補が思い浮かびます。管理人や当ブログをご愛読いただいている皆様であれば、“◯◯の秋”はもちろん“食欲の秋”でしょう。夏から気温が下がって食欲が自然と増すだけでなく、秋に旬をむかえる食材も多くなり、山でも海でも秋の実りを楽しむことができるようになります。当ブログではなぜか不本意ながらデカ盛りやリーズナブルといった飲食店ばかりREPORTしているような気がしないでもありませんが、多くの観光客が訪れるようになった京都らしい、旬の味覚を堪能できる和食、ではなくとっておきの中国料理店をREPORTしようと北白川エリアへ向かいました。

白川通北大路通の丁字路・交差点(白川通北大路)を南へ450m、路地を東へ30mほど行ったところにある「北白川中国料理 叡(きたしらかわちゅうごくりょうり えい)」。こちらは隠れ家店ではありながら、京都市内のグルメやセレブであれば知っている人も少なくないであろう名店です。2003年(平成15年)のオープン以来、20年以上多くのお客さんに愛されています。こちらはかつて下鴨神社近くで京都中華の名店として名を馳せた「ぢんや」の御子息が開業されたお店であり、「ぢんや」の味も息づいていると言えるでしょう。京都中華とは中華料理のような香味野菜やスパイスなどを極力抑えた、素材の味を大切にする和食の精神も併せもった中華料理を指します。こちらでは旬の食材を活かした、オトナ好みの粋な中国料理をいただくことができるのです。正直に告白すると管理人のようなバカ舌で貧乏人がREPORTするお店ではないのですが、ランチであれば比較的リーズナブルですのでご安心を。昼の営業時間は11:30〜14時、夜は17:30〜21時となっています。では店頭のランチメニューを確認してみましょう。

日によってメニューは変わりますのでご了承ください。訪問した日のランチメニューは魚(鮭)、地鶏、豚をメインとした3種類ですべて¥1,300。前菜・スープ、玄米か白米が付くミニコース仕立てとなっています。肉好きな管理人ですが、今回は旬の味を楽しみたく秋鮭を使った「1.北海道産鮭と大原野菜の揚物」に決めました。この3種類のメニューにオプションとしてエビチリなどこちらの中華料理を追加することも可能ですので、大食いの人健啖家やお金持ちはぜひお試しください。時刻は13:05、早速店内へ入ってみましょう。

どうです、この落ち着いた雰囲気は。隠れ家店として申し分ありません。2名テーブル席4卓と5名程度が座れる円卓1卓とコンパクトな店内です。ちょっとした会食などにも利用できるでしょうし、お一人様でも使いやすいと思います。立地的にも銀閣寺詩仙堂などの観光スポットからも近く、観光で京都にお越しの際にもランチやディナーで活用できるでしょう。ランチメニューの「1.北海道産鮭と大原野菜の揚物」を注文しつつ、ディナーメニューの一部ですがご確認ください。

旬の海鮮や山の幸、王道中華には欠かせない豚・鶏料理もラインナップされています。大衆中華店ではありませんのでお値段は少しお高めながら、ホテル中華などの高級店ほどではないため、ハレの日などの食事にもピッタリでしょう。どの料理も味はもちろん保証付き。野菜を使った料理も豊富でヘルシーであり、女性にも人気なのも頷けます。粋なミドルやシニアであれば満足できること間違いありません。管理人は残念ながら粋ではないミドルですので、ついコッテリ中華にフラフラと足が向かってしまうのですが。などと粋なオトナとなる修行をせねば、とコッソリ決意していると、「1.北海道産鮭と大原野菜の揚物」の前菜とスープが到着しました。

前菜は揚げワンタンとサツマイモに葉物野菜のサラダ、スープは丹波地鶏を煮込んだキクラゲの青湯スープです。ビジュアルは中華料理に見えず和食のように美しく、おいしそうで粋。デカ盛りがどうの脂身がこうのとうれしそうにREPORTしていた自分が恥ずかしい。ではアツアツのスープからいただきましょう。

地鶏の旨味とキクラゲのコリコリ食感が清々しい逸品です。おだやかながらアッサリしていて滋味深い味わい。オトナの味ですな。このスープを取った地鶏の肉は入っていないか…などとイヤシイ気持ちをもった人はまだまだコドモ。このダシとキクラゲだけだから良いのです。多分。スッキリとした味わいで食欲もどんどん増してしまいます。

前菜も素晴らしい。秋の味であるサツマイモの素朴な甘さを存分に堪能できます。揚げワンタンもおいしい。市販のワンタンを揚げてもこの味にはならないでしょう。パリッといた皮に肉の旨味を口の中にあふれる味わいとなっていて、飲む人ならアルコール必須ではないでしょうか。

メインの「1.北海道産鮭と大原野菜の揚物」です。奥に置かれたシシトウ、サツマイモ、カボチャ、ナスの揚げ物は唐揚げではなく、薄ゴロモで揚げられた京都中華らしい揚げ物。軽く塩が振ってあるのですが、このシンプルな味つけが絶妙です。秋野菜の旨味がクッキリとわかる、野菜のチカラが発揮された一流の味と言えるでしょう。揚げ加減だけでもプロのワザが実感できます。では秋鮭をいただきます。

イヤ、そりゃ旨いですよ。回転寿司などのサーモンや塩鮭とはまったく異なる、鮭本来の味。脂っぽくなく塩っぱくもない旨味を改めて感じられます。これぞ旬の鮭の味です。醤油ベースのソースが少しだけかかっているのですが、これがちょうど良い塩梅で鮭の邪魔をしません。フレンチなどの洋食・西洋料理のようにソースで食べさせるのではなく、和食に近い思想でありながら和食ではなく中華、まさに京都中華の真髄です。前菜、スープ、メインと、粋なオトナにはぜひお試しいただきたい味ではないでしょうか。もう少しボリューム感が欲しい人は鶏肉や豚肉料理などがオススメです。10月中旬とは言えまだ夏日が続く京都市ですが暑さは少しゆるみ、旬の食材も出始めてきました。京都中華に舌鼓を打ちたい人はぜひこちらで、旬の味をご堪能ください。

[2024年10月13日訪問]

北白川中国料理 叡
●住所…京都市左京区北白川上終町22-10(Google マップ
●TEL…075-723-6651
●定休日…木曜日
●交通…叡電「茶山・京都芸術大学駅」から徒歩10分程度
●専用駐車場…なし
●タバコ…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「北白川中国料理 叡」をご確認ください。

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