寒い日にうれしい創作メニューも豊富なうどん店

和食編
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先週から今週にかけて寒波の影響もあり、京都市内でも連日雪がチラつくなど、まだまだ厳しい寒さが続いています。天気予報では今週中盤あたりから寒さも緩み、春の予感が感じられそうな天候・気温になるそうですが、それでも時折寒くなるなど油断は禁物。例年通りであれば4月中旬ぐらいまでは花冷えする日もあるハズです。寒暖差が激しくなるほど体調を崩しやすくもなりますので、皆さんには十分ご注意いただきたいと存じます。管理人は先週、クシャミと鼻水が止まらなくなり、当ブログの更新を致し方なくお休みさせていただきました。1週間経ってクシャミと鼻水はピーク時の2〜3割程度に治まってきたものの、今は喉がガラガラで声がかすれまくっている状態に。50歳を超えて初老ともなると、発熱はなく身体もだるくない軽微な風邪であっても、1週間では全快しません。子どもの頃なら1〜2日、オトナになってからでも4〜5日もあれば十分治っていたのに。こんなショボい風邪ごときでも自分の老いを実感せざるを得ません。そして本日も朝から雪がチラついていて、とても遠出する気分になれません。自宅周辺の道は凍結していませんでしたので、車なり原付なりで外出はできそうですが、知らない地域の路面状況は行ってみないとわからず、もし道路が凍っていたらと思うとゾッとします。そこで今回は雪がチラチラしていることもあり、またまた近所の飲食店へ。そしてこんな寒い日はうどんでしょう、ということで、もはや住んでいる勢いぐらい頻繁に訪問している叡電「一乗寺駅」方面へと向かいました。あぁ…また貴重な近場のストック店が減ってしまう…。

川端通北大路通の交差点(高野橋東詰)を北へ210m、白川疏水通を東へ50mほど行ったところにあるうどん店「近江や(おうみや)」。京都の情報誌などのメディアではあまり見かけないものの、昔から営業されていて地元では知られた名店です。叡電「一乗寺駅」から徒歩8分程度とアクセスも便利なうえ、イズミヤショッピングセンター高野洛北阪急スクエアといった商業施設からも近く、お買い物ついででも利用しやすいでしょう。こちらは手打ちうどんのお店ながら創作うどんにも意欲的に取り組まれていて、老若男女に親しまれている人気店です。昼の営業時間は11時〜ラストオーダー14:30、夜は17時〜ラストオーダー19:30、現在の定休日は木曜日ですが、この4月からは水曜日・木曜日が定休日となります。駐車場はありませんので、車でお越しの際には近くのコインパーキングなどをご利用ください。なぜか当たり前?のように店頭に駐車している人もいらっしゃいますが、間違いなく路上駐車ですのでくれぐれもお気をつけ願います。時刻は13:50、早速店内へ入ってみましょう。

街のうどん店らしい気取らない雰囲気です。4名テーブル席6卓と、外観からは想像しづらい広めの店内。行列ができるようなお店ではありませんので、お昼のピーク時をずらせばお一人様でもゆったりと食事できます。訪問したのが日曜日だったこともあり、おそらく近隣住民のお客さんでしょうか、昼飲みを楽しんでいらっしゃいました。また、小さなお子様連れの若いファミリーもおいしそうにうどんを啜っていて、休日の昼下がりらしい穏やかな時間が流れています。こういうツレの家のような、お一人様でもノンビリとくつろげる飲食店って今では貴重な存在ではないでしょうか。では早速、メニューを確認してみましょう。

定番から創作系メニュー、丼はもちろん、なべシリーズや定食類もあり、毎日通っても飽きないメニュー構成です。実は管理人は訪問前まで、こちらでは「なべやき」¥1,300を注文する予定でした。管理人が子どもの頃に風邪をひいた際、熱が出て身体もシンドイときはお粥さんか雑炊でしたが、身体がつらくないときはうどん、特に冬の寒いときは鍋焼きうどんが定番メニューだったからです。我が家ではそもそも父の好物だったこともあり、一人用土鍋が家族分用意されていて、冬に1〜2回は誰かが風邪をひいていなくても鍋焼きうどんが食卓に上っていました。子どもの頃は正直、今でもですが猫舌なこともあり、あまりうれしくないメニューだったものの、初老となって鍋焼きうどんのありがたさが理解できます。海老天や野菜天だけでなく肉類やカマボコ、ネギ、卵、焼きアナゴなどの魚介類や焼いた餅などがふんだんに入った、かなり贅沢なうどんで栄養価も満点。うどん界の王様と呼ぶにふさわしいメニューでしょう。風邪をひいて体力が低下しているときならなおさら、ハフハフしながら鍋焼きうどんを啜るのは最高のご馳走なのです。…と思っていたのですが、メニューを眺めていて「和ちゃんぽん」¥1,100を発見。どう見ても町中華の八宝菜にしか見えませんが、これがうどんだと?ぜひ食べてみたい!と、子どもの頃の家族の思い出をスッカリ忘れて、「和ちゃんぽん」に決定。ついでに「かやくごはん」(大:¥350・中:¥250・小:¥150)の小も注文しました。管理人的に悟空にはベジータ庄司にはミキティーーーー!!うどんにはかやくごはんなのです。

「和ちゃんぽん」と「かやくごはん(小)」が到着。ボリューム満点ですね。ビックリしました。何に付いているのかはよくわかりませんが、コンニャクとニンジンの煮物にカボチャの煮物と小鉢2種類も付いています。まるで中華丼のようなビジュアルの「和ちゃんぽん」に隠れてまったく見えませんが、おろしショウガの小皿とおそらく「かやくごはん(小)」に付いているタクアンも。このおろしショウガは「和ちゃんぽん」に自分好みの量で溶かしていただくようです。餡かけとおろしショウガは身体をポカポカと温める効果がありますので、この「和ちゃんぽん」も鍋焼きうどんに負けず劣らず、風邪をひいたときに最高ですね。では、「和ちゃんぽん」からいただきましょう。

このトロトロ餡で身体が温まります。そして具材もイカ、豚肉、うずら玉子、白菜、ニンジン、ネギ、ヤングコーン、キクラゲと超豪華。野菜たっぷりで風邪なんてすぐに治りそうなほど栄養抜群です。八宝菜のような見た目ながら和風ダシの餡でおいしさがじんわりと口の中に広がり、喉にスルンと届きます。寒い日には最高のご馳走です。そしてやはり風邪をひいているからなのか、和ダシの餡が本当にありがたい。普段なら餡かけは中華ベース一択ですが、この日本人のDNAに刻まれた和ダシには抵抗できません。この十分に旨味がありながらやさしい味わいは、管理人にとって冬の定番となりました。初老になってもまだまだ新たな発見があることに少し感動すら覚えてしまう味わいです。

うどんも餡にしっかりとからんでおいしい。モチモチ食感ながら讃岐うどんのような強靭なコシはなく、かといって昔から京都で食されてきたコシなどはまったくないフニャフニャ食感でもない、ちょうど良い塩梅の食感です。うどんの心地よい食感に餡の旨味、おろしショウガの爽やかさ、そしてデフォルトで振りかけられている黒コショウがアクセントとなっていて、創作系うどんとしてはかなりのクオリティだと感じました。¥1,100は決して高くない、むしろお値打ち価格とすら思えるおいしさだと断言できます。

「かやくごはん(小)」も安定感のあるおいしさです。やはりうどんにはかやくごはんなのです。かやくごはんは関西の方言で、一般的には炊き込みごはんや五目ごはんと呼ばれています。こちらの「かやくごはん」はシメジ、コンニャク、油揚げとシンプルな具材ながら、ダシがふんわりと香ってシメジの味わいが効いている、いつでも食べたいおいしさです。具材も多過ぎずご飯の甘みも感じられ、うどんのお供には最高でしょう。小鉢2種もほど良き味付けで、すっかり完食してしまいました。もう今日・明日には風邪などすっかりと治ってしまいそうです。寒い冬、つい気持ちも盛り下がり気味になりがちですが、寒いからこそ楽しめる料理も数多くあります。寒い日に近くまでお越しの際には、こちらの「和ちゃんぽん」や「なべやき」などのうどんメニューで、ぜひ冬だからこそのご馳走を満喫してみてください。

[2025年2月23日訪問]

近江や
●住所…京都市左京区高野上竹屋町6-3(Google マップ
●TEL…075-711-6566
●定休日…木曜日(2025年(令和7年)4月から水曜日・木曜日)
●タバコ…禁煙
●交通…叡電「一乗寺駅」から徒歩8分程度
●専用駐車場…なし
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「近江や」をご確認ください。

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