京都中華の流れを汲む?伏見区の中華店

中華編
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体調不良などが重なって2週連続で更新をお休みしてしまい、申し訳ございません。またREPORTを再開いたしますので、よろしくお願い申しあげます。サテ、お休みやら何やらで洋食のREPORTが続きましたので、今回は久しぶり?の中華です。世間では「EXPO 2025 大阪・関西万博」が話題になっていますが、当ブログ開始のキッカケ?とも言えるのが、実は今回の万博。大阪での万博開催が決定となり、国内から多くの来場者が訪れるだろう、きっと万博見物のついでに京都観光される人も増えるだろうと考え、ガイドブックなどには掲載されていない地元民が利用するリーズナブルな飲食店を紹介しようと、当ブログの開設を決意したのを今思い出しました。結局、万博効果などはまったくない永遠の不人気ブログとして細々と発信しておりますが。今回は当ブログの初心に帰るべく、京都中華の祖・高華吉氏の味を現在に伝える1軒をREPORTしてみました。

国道24号京都府道201号中山稲荷線(第一軍道)の交差点(竹田久保町)を南へ100mほど行ったところにある中華料理店「広東料理 鳳麟(ほうりん)」。最近ではガチ中華店は増えていて京都のチャイナタウン的な雰囲気が感じられるエリアにあって、管理人が知る限り少なくとも10年以上前から営業されている町中華店です。そしてウラドリをしたワケではないものの、店名「鳳麟」の「鳳」の字は、高華吉氏がかつて経営されていた「鳳舞」で研鑽を積まれた料理人が独立した中華料理店の証、とも言われています。もちろん、全国にあまたある中華料理店の中には「鳳」が付くお店も少なくないのですが、「鳳舞」などの高華吉氏の味を受け継ぐお店の特徴は、玉子で作った皮の春巻やカラシソバなど、高華吉氏が開発された独自メニューが提供されていること。こちらも「エビカシワメン」¥825などが用意されていますので、高華吉氏の味を受け継ぐお店でほぼ間違いないでしょう。こちらは「業務スーパー 伏見店」と同じ建物の1階にあり、昼の営業時間は11:30〜14:30、夜は17時〜22時となっています。地下鉄「くいな橋駅」から徒歩6分程度とアクセスも便利で、龍谷大学の深草キャンパスからも近い立地です。時刻は13:40、まずは店頭のメニューを確認してみましょう。

週替わりランチの定食メニューです。管理人はかな〜り昔に訪問したことがあるのですが、そのときから高華吉氏の味を受け継ぐお店としては珍しく、一般的な町中華的な定食や一品メニューも数多く提供されていました。¥1,000前後で定食をいただけるのも魅力のお店です。では店内へ入ってみましょう。

店内奥に6名〜座れる円卓が3卓と4名テーブル席が3卓、そして機能しているかどうかは別としてカウンター5席となっていて、総席数55席とかなりゆったりとくつろげます。昔ながらの町中華店ですのでお一人様でも安心。壁面には単品メニューがビッシリと掲出されていて、¥1,000前後の町中華の王道メニューから「極上フカヒレ姿煮込み」¥7,800までが混在するカオスっぷりです。しかもガチ中華っぽいメニューもぽろぽろと見受けられますので、もしかしたら料理されている人が変わられたのかも知れません。メニューについて詳しくはホームページからご確認ください。そして何より驚いたのが、姿は見えなかったものの料理をされている男性と接客の女性が中国語で会話されていたこと。エッ?本物のガチ中華店?と、以前訪問したときはそんなことを思わなかったハズ?ですので、少し混乱してしまいました。が、おいしければまったく問題ありません。ではランチの定食メニューを確認してみましょう。

高華吉氏の味を受け継ぐお店とは思えない、町中華全開のラインナップです。管理人にとっては気軽に中華をいただけるありがたいメニュー構成でもあります。当ブログでもREPORTしている京都中華らしい高華吉氏ゆかりの他店も良いのですが、町中華らしい安定のメニューを選べるのもこちらの魅力です。今回は管理人が担々麺好きなこともあり、鶏唐揚げとチャーハンが付く「担々麺定食」¥1,100を注文してみました。

「担々麺定食」が到着。完璧な担々麺定食です。担々麺は今では専門店や中華店、ラーメン店だけなく、スーパーやコンビニの冷凍食品でもさまざまな商品が販売されている、麺料理の中でももはや国民食レベルの人気メニュー。そんな担々麺に鶏の唐揚げとチャーハンがセットになっています。こちらの「担々麺」は、一般的なチンゲンサイではなくレタスが乗せられているタイプ。以前からレタスチャーハンなど、レタスやトマトなどの西洋野菜が中華料理にも取り入れられて進化しています。では、「担々麺」からいただきましょう。

スープはピリ辛でクリーミーながら、かなりアッサリとしている、カラダにやさしい味わいです。ちょっと体調不良だった身にはピッタリのおいしさ。「鳳舞」をはじめとする高華吉氏のお店では担々麺は提供されていなかったと記憶していますが、このやさしい味わいは京都中華らしさを感じられます。京都の担々麺専門店は総じて濃厚さが注目されていますが、濃厚スープが得意ではない人は、こちらの担々麺をお試しされてみればいかがでしょうか。

「鶏の唐揚げ」は王道の町中華の味わいです。ご飯が進みます。鶏モモ肉のジューシーな味わいが口の中に広がるおいしさ。「鶏の唐揚げ」も現在では専門店が多く生まれ国民食となりましたが、やはり中華店の揚げたての鶏唐揚げは旨い。タレやスパイスなど何も付けなくても十分に満足できる味わいです。

そして「チャーハン」は、まさに「鳳舞」が感じられます。パラパラチャーハン全盛時代にあえて少しシットリとした仕上がりに加え、とにかくやさしい和食の炊き込みご飯のような味付けです。パンチはありませんが、ずーっと食べ続けたい、食べ飽きないおいしさではないでしょうか。あくまで個人的な感想となりますが、厳密には「鳳舞」のチャーハンとまったく同じではないと思うものの、とても良く似ていますし、何よりおいしい。この家庭的でホッしながらプロの技術も感じられるこちらのチャーハンもまた、京都中華らしい逸品だと感じました。こちらは昼だけでなく夜もアラカルトでさまざまなメニューを試したいお店です。「EXPO 2025 大阪・関西万博」が開催中ですので、見物のついでに少し足を伸ばして、気軽に味わえる京都中華をぜひ味わってみてください。

[2025年4月20日訪問]

広東料理 鳳麟
●住所…京都市伏見区竹田久保町62-1-2 足立ハイツ1F(Google マップ
●TEL…050-5486-7789
●定休日…火曜日
●交通…地下鉄「くいな橋駅」から徒歩6分程度
●専用駐車場…なし?(業務スーパー 伏見店の駐車場はありますがこちらの駐車場ではないと思います)
●タバコ…喫煙可?
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