チーズナンが絶品!なインド&ネパールレストラン

その他料理編
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Dip Jyoti(ディップ ジョティ)

さまざまな飲食店を巡っていて、国旗について気づくことがあります。国旗を掲げているのは、当然その国の料理を提供する意志表明ですが、例えば和食店で日の丸はほとんど見かけません。日本の飲食店なのでわざわざ国旗を掲揚する必要もないと気にしていなかったものの、中華料理や韓国料理でも国旗を掲げているお店は少数派ではないでしょうか。それがフレンチやイタリアンになると、そこそこの頻度で国旗が掲揚されています。そして個人的にはほぼ100%掲揚しているのでは?と感じているのがインド料理やネパール料理、トルコ料理のお店です。もっとも、世界三大料理の1つに数えられながら日本でメジャーとは言えないトルコ料理店は、そもそもの店舗数が少ないので検証の余地はあるでしょうが、インド料理店やネパール料理店は日本にも浸透していてほぼ間違いなく国旗を店外・店内を問わず掲げられています。

そして日本国内のインド料理店において、経営者や従業員にインド人はほとんどいないそうです。“じゃあ、だれナン?”という疑問の答えはネパール人。ネパールはインドと中国の間に挟まれた国で、食文化はインドの影響を強く受けていると言われています。ネパール人はノービザでインドへ行けるため、インド料理の修行を目的に越境する方も多いのだとか。そしてインド料理の研鑽を積んだネパールの料理人は海外で成功を収めようと世界各国で活躍されていて、日本でも多くのインド料理店を開業されています。実際、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、“インド料理店”よりも“インド・ネパール料理店”と表記されているお店の方が多いのはそのためです。今回はそんな“インド・ネパール料理店”の中でも円町(西大路丸太町)エリアで7年目を迎えられた「Dip Jyoti(ディップ ジョティ)」へ訪問しました。

ラストオーダー22:30と比較的夜遅くまで営業されているお店です。管理人は2012年のオープン後1ヵ月ぐらいに一度ランチで伺ったことがあります。タオルのような巨大ナンに驚いた記憶はあるものの、今や多くのお店のナンは巨大化していて珍しくありません。ランチのセットメニューは数多くのメニューが用意されていて、いろいろなカレーをお得に食べるならランチがオススメ。しかし今回は以前食べて忘れられなかった“あるナン”を食べたかったため、22時に来てしまいました。早速店内へ入ってみましょう。

「Dip Jyoti」というお店は関西に数店舗あるのでチェーン店のように思えますが、各店舗の関係性はあまりないようです。それぞれの店舗にオーナーがいらっしゃいますので、おそらくネパールの同胞組織による飲食店システムとして機能しているのでは、と想像しています。各店の内装や料理の味なども結構バラバラなこともあり、かなり自由な組織な印象です。こちらの店内はインド国旗とネパール国旗が掲げられ、そしてこれもインド・ネパール料理店ではお馴染みの象の神様「ガネーシャ」も飾られています。「ガネーシャ」はヒンズー教の重要な神様の一柱で、ゲーム「メガテンシリーズ」で遊んだことのある方は見覚えがあるでしょう。では夜のメニューをご覧ください。

「カップルセット」¥3,340という感じの悪いメニューはスルーするとして、特筆すべきはナンの種類の多さです。前回伺ったときには気づかなかった(そもそもなかった?)のですが、ナンだけで13種類!しかも「あんこナン」¥450などのキワモノスイーツ?ナンまであります。“食べてみたい…”と思ったのですが本日の本命は「チーズナン」¥500。“2種類注文すればエエんやで”と思った方は、こちらのナンを舐めすぎです。お一人様で2種類のナンを完食できるのは、ガチの大食いのみでしょう。今回は「あんこナン」をあきらめ、ノンアルコールビールと「チーズナン」、「バターチキンカレー」¥980を注文してみました。

まずノンアルコールビールと“おツマミでーす”と「パパド」が運ばれてきました。右上が欠けているのは管理人が撮影するのを忘れてかじってしまたっからですので気にしないでください。インド・ネパール料理店ではポピュラーなせんべいで軽く炙ってあり香ばしさがビールのツマミにぴったり。味は濃厚で旨味の強い塩味といった感じで、まるでスルメの干物のような、かなり複雑な味わいです。クリスピーな「パパド」を楽しんでいると、いよいよ「チーズナン」と「バターチキンカレー」がやって来ました。

では「チーズナン」からいただきましょう。クレープのように折りたたまれたチーズナン4枚と圧巻のボリュームです。折りたたまれたナンの間にたっぷりのチーズが挟まれていて、熱で溶けたチーズがあふれ出ています。熱々のナンを一口食べると、ほのかに甘いナンと薄塩のチーズとの調和が最高!これだけでビールのツマミになる逸品です。贅沢なチーズトーストを思わせるおいしさながらトーストよりももちもち柔らかな味わいで口の中でとろけます。これだけでお腹いっぱいになる量ですので、お一人様の場合は「チーズナン」などの各種ナン1種類とカレーなどの1品で十分満足できるのではないでしょうか。グループでの利用なら、2名でナン1種類でもいいぐらい。もしくは2名なら2種類のナンを注文して、2つの味を楽しんだ方が絶対お得でしょう。

続いて「バターチキンカレー」、管理人もチキン野郎ですので辛さは“②普通(Normal)”です。「バターチキンカレー」特有のバターをはじめとしたさまざまなコクが奥深い味わい。鶏や野菜のスープから生まれる旨味、トマトの甘味、ヨーグルトの酸味など、さまざまなおいしさを各種のスパイスがうまくまとめ上げています。辛さはほとんど感じないレベルですので、“③中辛(Hot)”でもよかったぐらいでした。ただしこちらのお店に限らず、店内最高の辛さは料理人でも味見できない辛さに設定している場合が多々ありますので、くれぐれもご用心ください。まぁ多少辛いぐらいであれば、こちらのナンである程度吸収してくれるハズですが。「チーズナン」と「バターチキンカレー」にすっかり満足できました。日本人が食べやすいように多少改良されている味ですので安心できます。

ちなみにセットメニューのナンもプラス¥200でチーズナンをはじめとする各種ナンに変更可能です。もちろんランチのセットメニューにも適用されますので、「チーズナン」などに興味がある方はぜひお試しください。花園大学の近くで妙心寺京都市中央図書館東映太秦映画村も徒歩圏内。学生だけでなく観光のついでに立ち寄られて、おいしいナンやインド・ネパール料理を堪能されてみてはいかがでしょうか。

[2019年5月30日訪問]

Dip Jyoti(ディップ ジョティ)
●住所…京都市中京区西ノ京北壺井町104
●TEL…075-823-0222
●定休日…年中無休
●備考…店内分煙
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「ディップ ジョティ」で検索してください。

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