健康的でおいしいヴィーガン食を味わえるカフェ

喫茶店・カフェ編
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平和的ごはんPadma(パドマ)

皆さんは健康的な食生活を送っていらっしゃるでしょうか。管理人は日々バランスよく食べているつもりなのですが、気のせいかちょっと食べすぎているような気がしないでもないような気がします。何だか“気”だらけの文章になってしまいました。しかも肉類の摂取が人よりちょっとだけ多いような気がしないでもありません。そこで今回は、健康的な食事を実践しようと「平和的ごはんPadma(パドマ)」へ伺いました。

京阪「神宮丸太町駅」の2番出口からほぼ直結した建物の2階にあるカフェです。今年2019年の3月ぐらいに「ナイスショットコーヒー」というカフェが閉店され、こちらのお店がオープンされていることに気づきました。それまでは鞠小路通に「菜食庵パドマ」というお店を営業されていたそうで、移転を機にお店の名前を少し変えられおり、店頭の看板が目印となっています。

“平和的ごはんって何?”と思いながら看板の左上に“Vegan”と書かれていることにはまったく気づかず、右上の“菜食ごはん”や“グルテンフリー”の文字を見て“野菜料理のカフェなんだろうな〜”という軽い認識でお店へ向かってしまいました。京都でもたまに見かける自然食カフェのような、意識高い系の人たちが発泡水を飲みながらほぼサラダとパンの食事で満足している感じ?みたいな。肉食べ過ぎアラフィフ肉食獣なので、たまには野菜中心のランチにしようと思い立った次第です。時刻は14時過ぎ、遅めのランチとして店内へ入ってみます。

ナイスショットコーヒー」のかつての面影は感じるものの、エスニック的な雰囲気の内装となっています。客層はやはり女性が多く、驚いたことにランチタイムを過ぎているにも関わらずほぼ満席状態。幸いカウンター席が空いていましたので待たずに着席できました。女性のオーナーさんがお一人で切り盛りされていて、料理の提供に少し時間がかかるとのこと。後の予定も特にない休日でしたので、そのまま待たせていただくことにしてメニューを確認します。

「菜菜玄米冷麺」¥1,200や「冷麺定食」¥1,500にも心惹かれたものの、今回のミッションは健康的な食事です。最近ただでさえ麺類やカレーライスなど炭水化物のREPORTが多いので今回はスルーし、1番上に記載されていて店名にもなっている「平和的ごはんプレート」¥1,500を注文してみました。内容は全然わかりませんが、きっと平和的なごはんプレートのハズです。しばらくして「平和的ごはんプレート」が到着しました。

全10品+玄米ごはんの超豪華なランチプレートです!見たところ…メインは玄米の右のズッキーニとレンコンの天ぷら、そしてコロッケ、玄米の奥のポークカツ、その横の一口ハンバーグでしょうか。まずはポタージュスープをひとすすり。ん?これは豆乳??滋味深い淡い味わいが心にしみるポタージュです。他の野菜の小鉢もやさしい薄味ながら旨味もしっかりと感じられるおいしさ。野菜のもつ味の実力を再認識できました。ではメインの中からまず、コロッケをいただきます。中濃ソース的なソースがかかったカボチャコロッケです。サクサクとした揚げ上がりと甘いカボチャが玄米ごはんと意外にもよく合います。ハンバーグは…軽い仕上がりですが食べごたえのある一品。そしてポークカツは…

ひょっとして全部肉ナシ??

ひと口目は柔らかな豚バラ肉?と思ったものの、よく味わうほどに違和感が。これは?“麸”でできたポークカツモドキです!そう言えばハンバーグもどことなくいつも食べている肉の味と微妙に異なります。改めて食べるとおそらくテンペなどの大豆ミートのハンバーグでしょう。そう、こちらのカフェはいわゆる“菜食主義者”が足繁く通うヴィーガン(Vegan)カフェです。ヴィーガンとは動物性食品を一切使わない食事スタイル。ベジタリアンは乳製品や卵、ハチミツなどを食べることもありますが、ヴィーガンは植物由来の食品以外、口にしません。料理の世界でもかなりマニアックなジャンルとされ、日本では寺院で供される精進料理に近いと言えるでしょう。そして精進料理やヴィーガン食の真骨頂はモドキ料理です。京都では飛龍頭やひろうすとも呼ばれるガンモドキも、鳥類の雁(がん)を模して豆腐などで作られたモドキ料理。肉好きの管理人も危うく間違えそうになったハンバーグやポークカツも、とても精巧に作られたモドキ料理でした。精進料理やヴィーガン食は一般的な料理と比べ調理過程が複雑なため、時間とコストがかかります。料理の提供に時間がかかるのも当然で、しかも10種類のオカズがついて¥1,500は破格のお値打ち価格ではないでしょうか。

いくらヴィーガンとはいえ、おいしくなければ満足できません。そしてこちらの料理は、どの品も満足できる味わいでした。全品すべて植物性の食品という滅多に経験できないランチをいただくことができた「平和的ごはんPadma(パドマ)」。“平和的”とは仏教で言い換えれば“殺生をしない”ということなのでしょう。管理人は動物も植物もありがたく頂戴する業の深い人間ですのでヴィーガニズム(完全菜食主義者)やベジタリアン(菜食主義者)にはなれませんが、たまに普段食べることのないヴィーガン食を味わい、食物への感謝の気持ちを持ちたいと考えています。グローバル社会が進み外国人も多くなった京都では、ヴィーガン食の需要はさらに拡大するでしょう。そんなヴィーガン食に興味を持たれた方は、ぜひこちらのお店まで足をお運びください。

[2019年6月8日訪問]

平和的ごはんPadma(パドマ)
●住所…京都市左京区下堤町82 恵美須ビル二階
●TEL…075-708-7707
●定休日…金曜日
●備考…店内禁煙
ホームページ
※詳細は食べログ「平和的ごはん パドマ」で検索してください。

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