中華そば たく味
今夏（2019年夏）はひょっとして冷夏なのでしょうか。梅雨が続いているにも関わらず京都市内の朝夕は梅雨寒な日が続いています。管理人にとっては過ごしやすくてありがたいものの、農作物への影響などを考えると喜んでばかりはいられません。そして京都の冷やし中華にもちょっとした異変が起きていて、昨年は冷やし中華を提供していたが今年は提供していないお店が増えているように感じます。現に管理人は2店舗連続で冷やし中華を食べることができず、2日連続でラーメンを食べてしまいました。昨年は冷たい麺を提供していたのを確認済みにもかかわらず。3日連続でラーメンは食べたくない！と祈るような思いで向かったのは、百万遍の交差点近くにある「中華そば たく味（ちゅうかそば たくみ）」です。
管理人はラーメンをあまり食べない独身貴族ですのでかなり曖昧な記憶ですが、20年は営業されていると思います。百万遍（東大路今出川）の交差点を西へ150mほど行ったところにあるお店で、京都大学の学生や地元の方で賑わっているお店です。深夜2時まで営業されていて、深夜の夕食や夜食にも利用できる便利さも見逃せません。近年、ラーメン価格の相場は上昇傾向にあるものの、こちらではスタンダードなラーメンが¥680〜いただけ、学生からの支持も厚いように見受けられます。また、名物は花びらのようにチャーシューがたっぷり盛り付けられた「たく味チャーシューメン」で価格は驚きの¥880！今回はREPORTしませんので、気になる方はGoogle画像検索で確認してみてください。これで¥1,000以下はとてもお値打ち価格ではないでしょうか。時刻は22時、早速店内へ入ってみましょう。
カウンター席しかないコンパクトな店内。梅雨でかなりの土砂降りでしたが、お客さんで8割の座席は埋まっていました。メニューは壁に掲示されていて、お目当ての「冷麺 ごまだれ」¥780の文字をみてひと安心。うっかり確認するのを忘れていたのですが、おそらく夏季限定メニューだと思われます。最近食べ過ぎですので「冷麺 ごまだれ」だけを注文しようと心に決めていたものの、間違って「からあげ ピリ辛（4コ）」¥350も注文してしまいました。これ以上の正解はない“間違って”の用法･用例ですので、授業などで「“間違って”を使って文章を作りなさい」という問題が出た場合はぜひ使用してください。では間違って注文した「からあげ ピリ辛（4コ）」をいただきましょう。
¥350という価格的にもツマミ感覚と思いきや、しっかり唐揚げの一皿です。一口食べると鶏モモ肉のジューシーな旨味に少しピリ辛な下味が効いていて夏向きの一品ではないでしょうか。ビールが欲しくなる唐揚げですが、それ以上に「ライス」（小：¥150･大：¥200）にぴったりな濃いめの下味です。個人的には塩味が少し強く感じましたので、汗をたっぷりかいた夏にオススメの味わい。薄味好きな方には「水ギョウザ」¥350を注文した方がいいかも知れません。
「冷麺 ごまだれ」が到着しました。見るからに涼しげな一皿で、街中華店の冷やし中華のような正統派なビジュアルです。具はレタス、キュウリ、錦糸玉子、そしてチャーシューがたっぷりと乗っています。奇をてらわない王道な冷やし中華こそ味の真価が問われますので、心して挑まなければいけません。具と麺、ごまだれをさっくりと混ぜていただきます。
麺は中細の中華麺、スープは甘酸っぱさと濃厚なゴマの味わいが食欲をそそるごまだれです。ビジュアルだけでなく、味わいも街中華店でいただいているような本格的な冷やし中華だと感じました。安心･安定のおいしさ、と言ったところでしょうか。麺は一般的なお店よりも多いようで、この一皿だけでお腹いっぱいになり、特に学生にはうれしいボリュームでしょう。具の野菜もたっぷりで健康的、しかもチャーシューは昔なつかしい味わいで冷やし中華にほどよいパンチ力を与えています。あっさりしていながら満足感もある、全体的にハイレベルな冷やし中華だと思います。
具の野菜やチャーシューを見ても細かく刻まれていて、丁寧な仕事ぶりが光る冷やし中華です。夜中、急に冷やし中華が食べたい！となったら、まずはこちらを思い出されてはいかがでしょうか。電車なら京阪「出町柳駅」から徒歩6分程度と便利なだけでなく、11時からの通し営業ですので遅めの昼食にも利用できます。百万遍や出町柳の周辺に来られた際には、ぜひ安定感のある冷やし中華をお召しあがりください。
［2019年7月11日］
中華そば たく味
●住所…京都市左京区田中関田町2-8
●TEL…075-701-6823
●定休日…水曜日
●備考①…「冷麺 ごまだれ」は夏季限定（？）
●備考②…店内喫煙可（？）
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「たく味」で検索してください。
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