トロピカルな冷やし麺が個性的な白醤油ラーメン店

2019冷やし中華
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白醤油らーめん まあち

醤油は日本の食卓にはなくてはならない調味料です。海外から帰国された方の中には、日本の空港に到着した際、まっさきに“醤油のにおいがする”と感じる方も多いと聞きます。南北に長い日本列島には醤油にも地域特性があり、代表的なのは関東・東北地方を中心に全国で使われている「濃口醤油」。京料理など関西地方で使われる「薄口醤油」や九州地方で人気で甘みが強い「旨口醤油」などが一般的です。そして主に愛知県で生産されている「白醤油」。薄口醤油以上の透明度で琥珀色をしたナンプラーのような色合いと甘み、香ばしさなどの特徴を持つ、全醤油の1%しか生産されていない貴重な醤油と言えるでしょう。そんな白醤油を使ったラーメン店が京阪「出町柳駅」から徒歩7分程度のところにあるので訪問してみました。

川端今出川の交差点を北へ700mほど行ったところにある「白醤油らーめん まあち」。管理人が毎日通勤で前を通っているラーメン店です。前は通るもののなかなか伺う機会もなく、気づけば6〜7年ぶりの訪問となってしまいました。以前は友人と「白醤油らーめん」¥750を食べ、あっさりとしながらも奥深い味わいだったと記憶しています。ただ今回の目的は冷やし中華などの冷たい麺。かなり変わった冷たい麺があると聞いていたこともあり、営業終了22時の30分前に店内へ入ってみました。

手前の座敷ではマスターとお子さんが遊んでいらして、思わず扉を閉めそうになったものの、案内され奥のカウンター席へ着席します。閉店前に空気も読まず入ってしまい申し訳なく思うと同時に、ラーメン店特有の殺伐とした空気感がない入りやすい雰囲気であることに気付かされました。店内に飾られているイルカのモビールやラムネの旗など、ちょっとした駄菓子屋さんのような楽しげな雰囲気です。早速メニューを確認してみましょう。

「白醤油らーめん」だけでなく、曜日限定なども含めさまざまなラーメンが用意されているようです。ただ今回はもちろん「冷やし麺2019 〜Tropicana〜」¥787。さらにトッピングとして“おすすめ!!”と記載されている「特製半熟煮卵」¥149を注文してみました。冷やし麺で“Tropicana(トロピカーナ)”とは一体…

冷やし中華としてはあまり見かけないビジュアルです。上に乗っている具は「特製半熟煮卵」とキュウリ、ニンジン、タマネギのスライスはわかるものの、黄色いガンモドキみたいなものや白や茶色の半透明のキューブ状のものはさっぱりわかりません。とにかく食べてみましょう。

麺は細めの中華麺っぽくない中華麺。スープはほんのり甘めで酸っぱさな控えめ。おそらく白醤油を使ってらっしゃるのでしょうか、“Tropicana(トロピカーナ)”らしい爽やかな甘みです。黄色いガンモドキみたいなものは鶏のカレー風味あぶり焼きでした。カレー風味の鶏肉と甘酢っぱいスープとの相性が抜群で、東南アジア料理のような味わいです。そして半透明の謎のキューブ。白いものは…ナタデココです。最初は“イカ??”とも思ったのですが、甘い味わいと食感に何となく覚えがあり判明できました。そして茶色のキューブは…マンゴー???フルーツっぽさはするものの、味付けされていて結局最後までわからずじまい。会計時、マスターに尋ねるとパイナップルであるとのこと。管理人唯一の苦手食材であるパイナップルを食べたのは40年以上ぶりです。最初にパイナップルとわかっていれば、すべてよけて食べませんでしたので、最後に尋ねてよかったと思いました。

“Tropicana(トロピカーナ)”の名にふさわしく、全体的にエスニック風の味わいで特に女性が好みそうなおいしさだと感じました。意外にスイーツのような甘酸っぱさと麺が不思議とマッチします。個人的には好みの分かれそうな味のような気もしますが、エスニック料理がお好きな方なら大丈夫ではないでしょうか。これまで食べてきた京都の冷やし中華の中でもダントツの個性派です。下鴨神社からも近い場所にありますので、気になる方は観光ついでに試してみてはいかがでしょう。

[2019年7月19日訪問]

白醤油らーめん まあち
●住所…京都市左京区高野蓼原町25
●TEL…080-5327-1996
●定休日…不定休
●備考①…「冷やし麺2019 〜Tropicana〜」は夏季限定
●備考②…店内禁煙
ホームページ
※さらに詳細は食べログ「まあち」で検索してください。

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