心温まる手作りの料理がいただける食堂

和食編
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食堂マルシン

独り暮らしなどのお一人様が夜、気軽に食事できる飲食店と言えば定食店や食堂です。もちろんラーメン店やカレー店、牛丼店なども入りやすさや価格面では負けていないものの、味噌汁・小鉢・主菜・ご飯とバランスいい食事ができるのは定食店や食堂でしょう。人によっては“居酒屋へっちゃら、ファミレス余裕”のアイアンハートな方もいらっしゃるでしょうが、管理人にようにガラスのハートを持っている人間にとって夜の居酒屋やファミレスはハードルが高過ぎです。ただ、最近は夜遅くまで営業している定食店や食堂がどんどん少なくなっていて、お店探しも大変。そこで今回は、今年2019年2月に開業されたニューフェイス「食堂マルシン(しょくどう まるしん)」を訪問しました。

東大路通丸太町通の交差点(東山丸太町)を北へ50mほど行ったところにあります。東大路通を隔てた西向かいには「からふね屋珈琲 熊野店」があり、「京都 熊野神社」や「京都大学医学部附属病院」もすぐ近く。また、「聖護院門跡」があるなどこの辺りは“聖護院”と呼ばれ、京都みやげのド定番「八つ橋」のメーカーや製造会社が多いことでも知られています。飲食店が多いエリアでもあり、管理人のストック店(REPORTしたいお店が見つからないときに限りシブシブREPORTする行き慣れたお店)が最も多い地域です。時刻は21時、早速店内へ入ってみましょう。

6名程度座れるカウンター席と4名テーブル席が3組、6名テーブル席が1組というコンパクトなお店です。閉店間近とあって4名グループ1組とお一人様2名と比較的すいていました。いつもは結構満席に近い状態が多いように感じます。メニューは壁や柱に掲出されていて、夜は日替わりの定食が2〜3種類と単品のツマミといった構成です。訪問した9月9日夜の日替わり定食は「豚のしょうが焼定食」と「若鶏のからあげ定食」ともに¥850。食堂ですがアルコール類も用意されていて、チョイ呑みにもピッタリではないでしょうか。

また、京都ではこちらでしか食べられない「アイスキャンディー各種」¥380も店舗2階で販売されているそうです。

定食店や食堂の王道メニューと言えば豚生姜焼ですので、今回は「豚のしょうが焼定食」を注文してみました。

一汁三菜的な栄養バランスの取れた定食が到着。普段の夕食としては最高レベルのメニューでしょう。しかもご飯のおかわりもOK。独り暮らしの方だけでなく、夕食づくりに疲れたご夫婦もたまにはこちらのような定食店で食事をされたらいかがでしょうか。根拠はなく何となくですが、家族円満の時間が増えるような気がします。まぁベテラン独身の管理人が夫婦のことを語っても信用度ゼロだとは思いますが。まずは味噌汁と小鉢2種からいただきます。さすがに定食店だけあって、味噌汁も小鉢も濃いめな味付けで、ご飯のオカズにはピッタリです。そしてどれも丁寧に手作りされているように感じられます。例えば「ひじきと大豆の煮物」はゴマ油の風味が香る、一般的な惣菜とは異なるおいしさ。「レンコンのキンピラ」もやさしいピリ辛がビールなどのツマミにも良さそうです。もう味噌汁と小鉢2種で十分ご飯のオカズになっています。ではいよいよ「豚のしょうが焼」をいただきましょう。

少し厚切りな大きめの豚ロース肉が3枚とキャベツの千切り、ケチャップスパの「豚のしょうが焼」です。やはり「豚のしょうが焼」はおいしいし、ご飯のオカズとしてとても有能であることを改めて実感できました。甘辛なタレにタマネギの甘み、そしてショウガの風味が焼かれた豚ロース肉とよく合います。そして千切りキャベツが極めて有効。箸休めとしても効果的で、豚生姜焼き→千切りキャベツ→ご飯といくらでも食べられる無限ローテーションが完成しました。ケチャップスパも黒胡椒がよく効いた、手抜きなしのおいしさ。¥850とは思えない丁寧な仕事ぶりを体感することができました。

京都人は薄味好みという都市伝説をよく耳にしますが、「餃子の王将」や「天下一品」などが愛される土地柄で、実は濃い味付けが好きな方も多いようです。こちらの味付けもしっかりめで、ご飯のおかわりは不可避でしょう。京都の料理上手なご家庭の夕食のような、どこか心温まる定食を味わうことができます。学校や仕事の都合で京都に引っ越してきた方などにもオススメですので、聖護院エリアにお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください。

[2019年9月9日訪問]

食堂マルシン
●住所…京都市左京区聖護院山王町11-1
●TEL…050-5438-8099
●定休日…日曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…twitter

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